寡黙な珈琲 臆病な胡桃 2 * 砂河深紅
1巻が凄く面白かったこの作品ですが、もう二年前ですよ。
→ 寡黙な珈琲 臆病な胡桃 * 砂河深紅
二年後に続きが出ること…この界隈では結構ある気がしますね。この話は凄く好きだったので楽しみにして買いました。
ものすごーく奥手で対人恐怖症一歩前みたいな青年と、喫茶店のマスターの初心な恋愛の話。二人とも大人だけど、お互いを凄く大事にしていて、一歩前に進むのも凄くゆっくりなんです。大人だからこそ、相手を思いやってゆっくり進めるというものですよね、他人にはとても小さいことかもしれない事が、二人には凄く大きくて、くっつくのも大変だったけど、付き合ってからも中々に前へ進めない…。
といったことが2巻には描いてありましたよ。
これ、年下受なんですけど、前も書いたけど受のタイプが珍しいですよね、メガネで長髪で奥手…ってあんまり描かれない気がします。そういうことからも、年下受とはいえ、私この受結構好きなんです。
攻の男はなんか、大男で見た目が怖いのに優しすぎておっとりしてて、…性格凄くいいんだけど、あんまカッコイイと思わない…ってなんだろ…?
あんまカッコよくないよねえこの人。でもカッコよくないとこがきっといいんですよね、このマンガ的には。
髭面好きなんだけどな〜。
2巻の内容は、億也の弟が兄を心配して色々関わってきたり、高市さんの先輩が出て来たりして、億也も高市さんも嫉妬したり不安になったりするという内容で面白かったです。
高市さんの役に立ってるかもと喜ぶ億也のとこが一番キュンとして可愛かったな〜。
高市さんの先輩が凄くできる人でカッコイイので、元々自分に自信がない億也が、自分なんて…と卑屈になってしまうとこも可愛かった。卑屈受け、いいですよね。
出来上がったカップルのその後だったので、不安なくお話を追えたのがよかったです。
そんなにぐっと来たり、ハラハラしたりと心揺さぶられる事もなかったけど、安心して楽しく読めました。
ハートの隠れ家 1 * 夏目イサク
すんごく遅ればせちゃったけど漸く読んだ〜イサクさんの新刊。
明るくてちょっとキュンとできて面白かった!
今明るいテイストのものが凄く好きなのでそういう意味でも安心できたし、まあ受が年下の可愛らしいタイプの黒髪なので好みとはずれるけど、攻がよかったなあ、なんか大らかで。
内容は簡単に言うと古い長屋に入居することになったサラリーマンと、年下のちょっと変わり者の管理人とのラブで年下受。
個性的な面々が周りを取り囲む仲、二人のラブが進行するという話。
さっきも書いたけど、攻の人、結構ハードな状況なのに絶望せずに前向きに生きてて、どんな状況にも順応してて、どんな人にも人当たりがよくて、優しくて大らかで凄く素敵だったよ、最近こういう人出てくると安心するよ、この人いいな〜癒される〜…って思っちゃう。
で、受の年下がなんかこう、天然の甘えん坊って感じで本当に私の好みじゃないんだけど、悪気がなくてやっている行動の数々が攻の人を振り回すことになり、結果亀裂が入る関係を、修復しようと頑張っている様々な言動が、きゅーんっと来るんですよねまんまと!
掴みどころのない子ではあったけど、攻の人の塞いだ気持ちにすぐ気付いて自分もしゅんっとなるのとかいちいち可愛かったなあ。避けられてるって思った時の落ち込み方とか、自分の事嫌いになったかみたいなこと聞いたりとか、とにかくとっても健気なことを言うので、いじらしくってきゅんとしちゃう。
あと脇役で気になるカップルがいて、こっちがどうも年上受なんですよね。
2巻以降この人達の話になるので、実はこっちがすっごく楽しみなんです。この1巻のCPもよかったけど、私としては2巻以降がより楽しみです。
君も人生棒に振ってみないか?東京心中3 * トウテムポール
評価:
トウテムポール コメント:君も人生棒に振ってみないか?東京心中3 * トウテムポール |
東京心中4冊目!変わったタイトルだな〜。
私この4冊目、えらい泣けたんですよね〜…なんでだろ?もう4冊も読むと愛着だらけなので、感慨深さやキャラへの愛しさに泣けちゃうんですよね。宮坂のいじらしさとか…見えてくる矢野さんの人間らしさとか…そうだ犬のくだりとか〜。
巻を増すごとに面白くなる気がするなあ、一番最初より確実に面白くなって行ってる気がする。
では以下ネタばれます。
愛してるって言わなきゃ殺す-東京心中・2- * トウテムポール
この間最初の上下巻の感想書いたんですが、これ→ 東京心中 上下 * トウテムポール
それの続きです。先に出たのが上下巻なんで、これは東京心中2って書いてあるけど、実質3巻だよね、これ買う前若干ややこしかったですね、え、これ2?3?え?も一個あるの?みたいな感じで。
まあそれはいいんですけど、これ3冊目になったらまっすます面白くって!
一応、前回で二人はできあがったんですよ。
ただ矢野さんの気持ちと宮坂の気持ちが、元はもしかして一緒かもしれなくても、同じように表現されないので、凄く食い違って見えて、どうも一般的な恋人っていう感じがしないんですよね。
それが面白いとこだと思います。
今回新たな脇役が出てきたり、元々いた個性的な脇役達の人生にもちょっと触れたりして、そういう横道の話も凄く面白かったんです。
二人の中も関係も少しずつ進んで行くし、3冊目ともなるとなんかキャラに愛着も沸いて、些細なやり取り一つとっても愛しいというかおかしいというか、可愛らしかったな。
では以下ネタばれます。