シラフでいても意味がない * 山田まりお
私のオンリーワン爆笑王、山田まりお先生の、なんとこれぞ真骨頂、4コマギャグマンガですー!!!
私がこの一冊をどれだけ待ち侘びたと思うのか…!!!
はぁ〜〜嬉しい。もう嬉しくて嬉しくて楽しくて、完璧頬筋引き攣るくらいにニヤニヤしながら読み始めました。
まりおさんのギャグマンガが面白くない訳がなく、当然の事ながら可笑しかったです!!もう楽しくて可笑しくて楽しくてどうしようもなかったです、幸せでした。
いつかも書いたけど、まりおさんなくしてBLギャグ界の明日はないんですよきっと…!!
そんなまりおさんの4コマが出た事を私は心の底から喜びたいです。
これがまた、ギャグマンガって感想って言っても難しくて、特にああだこうだと詳しく書く事もないんだけども、私はとにかく一番陰陽師に笑いました…。陰陽師出番少なかったけど、これってまだ続いてるのかなあ。続いてるとしたら今後に期待したい。つうかこんだけキャラがいるんだから続いてなきゃ勿体無いよね!
明るい気持ちになれるので、一家に一冊いかがですか、こういう4コマ!
そんでこの一冊でまりおさんでもっと笑いたいな…と思った方には相生くんシリーズがオススメ!
↓↓
誘惑するおもちゃ
悪魔でおもちゃ
急がせないで
今古本屋とかにしかないかもしれないけど、私が一番笑えるのがこの相生くんシリーズなんです。
気になったらぜひ探して手に取って見て下さい〜すっごい楽しいから!
そんで帯にですね、今市子さんとかやまねあやのさんとか高階祐さんとか夜光花さんとかの推薦文みたいのが載ってて、この煌びやかなお名前たちが、この本を推薦してくれておるのです!
嬉しい!!
いやほんと、笑えるよね…。
ちなみに表紙の人は、色んなキャラが出てくる中でもかなりメインに描かれている、ヤクザで執事の男です。金持ちのぼっちゃんの執事に強引におさまって、ぼっちゃんの事をかなり危なく見守っているという男です。
えーとギャグマンガの内容を書いても何の意味もないつうか書けないので、私が爆笑したランキングでも開催したいと思います。
読んだ人しか分からないという、更に意味のない事になってしまって、これほどどうでもいいランキングがあろうか。
まあいいや…。
いとしのこいしの * こめり
こないだ買ったcabに乗ってた短編がすーっごくよかったのでコミックス買ってみようとチェックしてたこめりさんです。
うん、やっぱ凄く良かった!
絵は凄く可愛らしい感じなんだけど、可愛いだけじゃない繊細さがあって、裏には鋭さも隠れているような気がするなあ。決してほんわかしているだけじゃないと思う、のほほんとしたキャラたちにだって心があって、その隠れている心がちゃんと描かれていると思う。
可愛くキュンとするんだけど、ちょっとチクっと来るような、だけど笑っちゃうような、抜けたような感じもある作品達。やっぱ一個一個が短いので、もっと続きを読みたいと思うようなのが多かった。その幾つかは印象に薄いものもあったんだけど、強く印象に残るものもあって、私はどれも好きでした。
表題作がcabで読んだ事のある奴で、純粋バカって感じの可愛い高校生と年上の人の話で高校生受なので、形としてはあんまり好きじゃなかったんだけど、なのにも関わらず、凄く面白かったんです。私の趣味ではないこの一作でこめりさんを買ってみようと思ったわけなので、この一作には何かパワーがあったんだと思うなあ。
以下ネタばれます。
ハートのトートロジー * カシオ
すっごく楽しみだったカシオさんの新刊ですが、お、お、お、面白かったーーーー!!!
え〜…大好き〜…やっぱり大好きです、もう心臓痛くて痛くて、ズキズキ来過ぎた。やばい。
カシオさんと言えば一冊目はコレ↓
スイッチON! * カシオ
すーっごく面白かったんです!すっごく良かった、キュンキュンしすぎて泣いたのです。
絵は落書きみたいなんですけど、これが味ですっごいいいんですよね、なんかこう…未成熟な魅力と言うのか、キャラたちの欠けているとことか育ちきっていないとこと相俟って、何とも言えない魅力を引き出していた…と、あくまで私は思ったのです。
ちなみに09年上半期ベストの9位に入れていた模様。→ 2009年上半期ベスト
で、あれから二年くらい経って漸く出た二冊目なんですが、やっぱりすーっごく良かった。なんだかもう、突き刺してくるんですよ〜。物凄く切ない気持ちになるんですよ、物凄く心を刺激されるんですよね。
確かに、この絵、この作風。好き嫌い別れるとこなのかもしれない。
けど、私はこの方にはこの方にしかない繊細な魅力があると思う!もっともっと描いて欲しいし、もっともっと読みたいです。
ところでトートロジーが何の事だか分からなくて調べたのですが、…何となく分かったような気がしないでもない。とりあえず、同語反復、というそうです。
以下ネタばれます。
あまのじゃくの恋 * イシノアヤ
えー!!面白かったですー!!今まで読んだイシノアヤさんの中で一番好きだった!
…ってこの時も書いたけど→ 恋などとうに成就してた * イシノアヤ 今回読んだら更新された!今回のが一番好きでした、すーっごい面白かった、なんかえらい泣いてびっくりした!
いやー面白かった。
短編集なんで、この先が読みたいのに〜…みたいなとこで終わってるものも多いんだけど、でも続きが読めなくても凄い凄い面白かったです、凄い感動したしキュンっとして可愛くて泣けた〜。
イシノアヤさん出される度に前回よりいいって思うなあ、"いい"っていうのは私の好きずきなんですけども、ただよりストレートに、より分かりやすく恋愛を描いている感じがして、恋愛マンガとして読みやすくなってきているんじゃないかなと感じるんですよね。
そんで私やっぱイシノアヤさんの絵が凄い凄い好きなんです、棒みたいな手足が何とも好きです、いつまでも見ていたい。痩せフェチなのです。
塗り絵みたいな絵も好きだな〜。何度も言うけど多田由美さんみたいで…。
そんで、なのに妙にキュートですよね〜。お洒落なのになあ。お話も面白いし。なんか急激に好きになってきた、単純だな〜。
表題作はあまのじゃくな受と一途で純情すぎる攻との隣人同士のラブですっごい可愛くてキュンとして面白かったです。でも他の短編も皆面白かった!特に最後の長めの話、泣いた。
以下ネタばれます。
運がいいとか悪いとか * 館野とお子
館野さんです!いや〜…一年一冊読めるだけでもありがたい館野さんの新刊。
もぉぉぉ〜〜〜…館野さんですよね!?館野さんだよなあ〜〜〜…。はふー…。
みたいなマンガで最高にやばかったです。はー面白かった。
つうかもう、こんなの絶対館野さんしか書けないし、いや別に変わった話じゃないんだけども、館野さんが描くとどうだろうこの個性!ほんと唯一無二だと思ってしまう、館野さんの魅力は本当にココにしかないよ!
や〜もう好きで好きでしょうがない。
読みながら、この良さっていうのは何なんだろうとずっと思ってて、何がどう面白いのか、言葉で説明したいと思うんだけど、どうしてもできないんだよな、言葉にできないからこそマンガなんだと思う、漫画を言葉で説明しようったって無理な話です所詮。
きっと要素は色々あるんだよなあ…。
例えば目つき。いつも言ってるけど、どうしてこうも皆冷めた目つきをしているのか。
でも、とってつけた感じがしないでしょ、いわゆる館野さんの漫画は雰囲気マンガではないんですよ、雰囲気マンガというのは、やたらと雰囲気ばかり作っているけど内容が薄いのではないかと私が思っているマンガのことですけども、館野さんの沈黙には絶対に意味があるんですよね、この沈黙も、目つきも、雰囲気を出すためにやっている感じがしなくて、とても必然だと私は思っていて、なんとモノ言いたげな視線であることか、背景には何かがある。あるけど別にそれを語ろうとしていないこの潔さと言ったら。凄いカッコいいと思うんですけどこのマンガの姿勢!
そんでこれもいつも言っちゃうんだけども、館野さんの漫画はほんとモノローグがいいんですよね。
少なすぎず多すぎず、印象的だけどポエミーではないんですよ。適度に冷めているんだけど、絶対に本気なんですよ。なんつうかなあ…真実だという感じがする。
で、言葉で語り過ぎないんですよね。言葉で語りすぎていないけど、足りないと思うほどでもない、これできっと十分で、言葉が足らないとしたらそれはきっと、キャラの目つきが補っていると私は思うんです。短い言葉たちの中に、きっと真実が隠されていて、しかしそこを読み取ろうと思うほどには主張してこないっていうか…ほんとちょうどよく綺麗に印象的で、凄いなって思うんです。
今回もそうだった。言葉がとてもよかった。
そんで、なんつうかこう…リアルだなあと思うんですよね。
リアルってなんだろう…。何にこう"リアル"を感じるのかなあ…。
本当に現実的ということじゃないんですよね、きっと空気なんじゃないだろうか。
動いていると思わせる、ここに在ると思わせる、生きていると思わせる…この空気感のなせるワザではないだろか。
館野さんのマンガの中って、まるで空気が動いているように感じるよ、緊張感で空気が動くのが分かるっていうか…やっぱ沈黙を描くのにとても長けている方なんじゃないかなあ…感情で空気が動く気がする、なんて。
いやひょっとして私がアンテナ張りすぎなのだろうか。
…でも、そういう要素が全て詰まっているからこんなに個性的なんだと思うんですよ〜。
はー…まあ色々言ったけどとにかく面白かったんです。
すーっごく面白かった、サラリーマン同士の話で、好きな人がいるけどノンケだし彼とどうこうなるなんてありえないからと、迫ってきたゲイの人となし崩し的にセックスする関係になってしまうという…。
悪いと良いがはっきりしていない、感情の合間を彷徨っているような感じなんだよなあ…面白かった。
加賀谷がカッコよかったな〜。
あとそうだ、館野さん絵がまたまた凄い変わってて、ちょっと驚いたんだけど、やっぱ読んじゃうとほとんど気にならなくなるなあ、作風が全然やっぱり館野さんらしくて変わってないから安心する。
以下ネタばれます。
美しいこと * 日高ショーコ・木原音瀬 / ergo5
今頃〜〜!?
…と我ながら思うんですけども今頃今更読みました。漸く、やっと…。
こんだけ美しいことが好きだと言っているのに読んでなかったのかって我ながら思うんですけど、それが読んでなかったんですよ。タイミングがずれているというか、なんか存在をすっかり忘れている状態ってありますよね、そういう感じで。自分で、日高さんの『美しいこと』のコミカライズが読みたい読みたいって言っててはっと思い出したのです、短いけどやってたじゃんー!!って。
ergoが出た当時はまだ『美しいこと』読んでなかったんですよね、これ2008年に出てるんだけど、その当時はこの雑誌自体買おうというテンションじゃなくて、大体コミカライズ自体に興味がなかったんですよ。木原さんの小説を木原さん以外の人が書いたものに何の価値があるのかと…そう思っていたのです、あくまで当時は。今はそんな風に思ってないですよ、アプローチが違うとまた違った良さが出て、嵌ると凄くいいものもあるなあと思ってます。証拠にergoからコミックになった数冊はどれも凄くよかったし。
んでその後『美しいこと』を読んだ後も、この雑誌にショートが載っているのを知ってはいたんだけど、物凄い短いこんだけのものを読むのに800円出せねーな…って結構冷静に考えていて、それからそのまま年月が経ったんですね〜。そしていつしか存在自体をすっかり忘れてました。
んで、日高さんのコミカライズちょっとでも読めるじゃん!と気付いて手に入れようと思った時には、古本屋で見ても値上がりしはじめてて、普通の本屋でも見かけないし、ちょっと希少価値みたいになりつつあったんですよ、これやばいなって思い始めていたのです。
がこないだひょっこり見つけました。…つうかコミコミさん?さすがコミコミだよね。
享楽男に一途男 * 藤本ハルキ
藤本ハルキさんも気がついたら結構な数を出されてますね、私何気に全部読んでる。
今回のも短編集で、粒揃いで面白かったです。けど例によって強い印象を残すものがあんまりない…んですよね。前も同じ事書いたけど、何でだろうなあって毎回思っちゃいます。
でもこの地味な話の、地味なキャラが、しっかり恋愛している感じが私は好きなんです。この話の舞台になっている、とてもご近所な感じも好きです。
受と攻のタイプもとても私好みなのです。
表題作は真面目な年下の攻と、ちょっといい加減な年上の受との話で面白かったです。真面目で一途な年下の攻なんて、いいじゃないですか〜。
あと長いこと同居してるのに気持ちがうまい事重ならないっていうカップルの話もよかったし、大学の先輩後輩の話もよかった。受先輩がクールなふりして実は傷ついてる…とかいうの好きだな〜。
以下ネタばれます。
凸凹な僕たち * オオヒラヨウ
今回この表紙を見た時からすっごい楽しみだったオオヒラヨウさん。いつも何気に面白いので、結構楽しみにしてる方なんですけど、今回の凄い面白かったなあ!
特に表題作!
一冊で2シリーズ入ってて、同時収録の方はシチュエーション的にはあんまり好きな感じじゃないんだけど…でも割と面白かったけど、とにかく表題作が物凄い好きでした。
表紙を見ても分かるように…受の子、カッコよくないです。不細工とまでは行かないけども、ゲジ眉のボサボサ髪で背も低くてなんか全然もてそうにない。自分にコンプレックスだらけで超卑屈。そんな子と、物凄いカッコいい子の大学生カップルの話なんですよ〜。面白かった〜。
同時収録は研修医と医者の話で、余裕ぶった年上攻と、負けん気の強い元々攻しかしない受。私はこういうシチュエーションがあんまり得意じゃないんですけども、何となくこっちの話のが人気ありそうだな〜って思うんだけど、当たってないかな。
しかし私は表題作にとにかくキュンキュンズキズキ来たのでした。
俺なんか俺なんか…ってうじうじぐずぐずしている子の話が好きなのです。
たぶん実際目の前にいたら大嫌いだけど、物語で読むと愛しいし、やけに嗜虐心をそそられてゾクゾクする…。S心が疼くのかもね。
以下ネタばれます。
極上の恋人 * 水名瀬雅良
極上の恋人の3巻と4巻がやっと出た〜。1と2の時同様、今回も3と4同時発売。…なんでいつも同時に発売なのだろう?
これ1と2は今奥付見ると2007年になってるから、実に4年待った事になります。
ついこないだ何かの記事で…ロン毛特集だったかで、極上の恋人の続きはでないのだろうか…とちょうど書いたところだったんですよね、タイミング良かったなあ。
しかし、ほんともう出ないのかと思ってた。間に4年開いたけどちゃんと出て嬉しいです。
これモデルの話なんです。
我侭で自己中で自信過剰のどうしようもない年下の攻と、元モデルだけど今はマネージャーをやってる年上の受との話で、1巻の表紙のロン毛の彼が、受の年上マネージャーです。
1巻と2巻の感想をこのブログには書いてないんだけども、まあとにかく、我侭で嫌な男なんです攻の年下が。
私は基本的に年下攻が絶対だというタイプなのですが、今度ばかりは、本当にこの話ばかりはこの年下を応援する気にならず…。1巻と2巻の時も、とにかく攻を好きになれなくて、コイツほんとどうなんだってずっと思ってたんですよね。
それがこの3と4でどう変わるか。何か変わるのかっていうのが、気になるところだったのですが…。
私はアキトを応援していたのです、マネージャーの元彼です。
詳しい内容は以下に。ネタバレします。
王様のベッド * 草間さかえ
草間さんの本はやっぱり面白いなあ、凄くいい感じに纏まって面白いですよね、全然何も引っ掛かるところがなく面白い。
今回のは短編集だった事もあるのか、いつも草間さんの話は難解なのが多いんだけど今回のはすんなり分かりやすかったと思うし、あとCP的にも好きな感じのが多かったなあ。受攻を逆だったらいいのに〜…と感じるものがなかった。
…いや別にいつもないか。最近の草間さんの作品では95%くらいの割合で受攻には満足しているなあ。昔は結構ショタっぽいのとか、可愛くて若い子が受の話を描かれてたんだけど、最近そういやそういうのないですね、いつも大人が受で私的にはとても嬉しい。
しかしこのコミックス、薄い…。何かもう一つくらい収録できそうな薄さだよなー…。まあ、リブレは最近大抵薄いかー。
以下ネタばれます。