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是!!

あたしはこれまで、あんまり是に本気じゃなかった。
3巻が出たとき、続き物と知らずに偶然買った氷見の話があまりに面白く4巻を買った時点で、ベタさとあまりにオタクい雰囲気にやられて興味を失い長い間放置、しかしアサリが気になるという事で数年後1巻と2巻を購入、予想外に物凄く面白かったが5巻と6巻のカップルがまた信じられないほどタイプじゃなくまた興味を失い、次の琴葉編も一見タイプではなさそうだった事で、あたしはもう是は読まないだろう…と思ったがアサリの話が読みたくて7巻を購入、まんまとあんま好かんかった筈の琴葉に感動し、1,2,3,4,7が揃った時点で、これは無視できぬという事で数ヶ月前5巻と6巻を購入し、これがまた予想外に面白く、そしてこの間8巻が出た、という経緯です。
こんな風にバラバラに、文句言いつつ読んでたシリーズだったんですね。なので当然、紙と言霊の関係とかルールとか、ようわからん訳です。時系列もようわからんし、たぶん何もかもあんまり分かってなかった。全然本気じゃなかった。…って本気の時ってどんなん。
とにかくこの是、面白いけど、描かれ方が派手でキャラが本当にオタクいので、もう喋り方から行動から何から何までセンスがこう…古いというか…すんません。まあ元々私が好んで読むマンガのタイプとはちょっと違うんですよ、でもそういう端々に囚われていた為に、本当に凄くマンガとしては面白いんですが、あんまり是大好き!!!!みたいな感じじゃなかったんですね、ほんと3巻と4巻は腐るほど読み返したんですけど。
しかし晴れて全部揃ってみて、8巻読んで涙して、アサリ編に突入したことから、ちょっと是に対する微妙な壁が取れかけまして…初めて1巻から読み返してみたんです。3巻読んだ06年から3年越しに、初めてはじめからちゃんと読んだ是。
……おもしろ!!!


びっくりした面白くって。確かに色んな所のセンスはあんまり好きじゃないんですが…特に台詞。でも、そういうのを遥かに超えてストーリーが面白いです、そして絵が綺麗で可愛い。色んなところがわかんないわかんないって思ってたけど、続けて読むと意外に分かる。辻褄合ってない気がいっぱいしてたけど、続けて読むと意外に合っている。
そして続けて読んで初めて分かった、自分があまりに何も理解していなかった事に…。
ずーっと疑問に思っていたこととかもちゃんと書いてあるのに、さっぱり分かってなかったんだなあ。本当に今初めて分かった気がする。あんなに読み返した筈の3巻とかでも、えーそうだったんだ!って驚きが幾つかあって、自分自身にびっくりした。

そして、驚くことにはどのカップルにもそれなりに愛着が沸く。
私の好き嫌いは置いとくとしても、こんだけ色んなタイプがいて、それも全部、BLによくある受攻のタイプをカテゴリー分けしたみたいな、なんと分かりやすいキャラと設定と見た目。もう絶対どれか好きでしょっていう。好きなタイプから選んでください、どのカップルかキャラか絶対自分の好きなのあるだろうって、人気あるタイプを象徴したキャラが派手な設定で出てくる訳じゃん。で、絵が綺麗。適度に織り込まれるセックスシーン。これはもうヒット要素が織り込まれてある気がする…。
その上、やっぱマンガがすっごくよくできている。

例えば私は、タイプだけで言いますけど、あんまり好きなタイプじゃないのは、琴葉、隆成、紺、和記…まあこの辺です。タイプとして嫌いなんです、天然っぽい子供受、黒髪チビ受、黒髪ヤンチャ受、訳知り顔。という…ミもフタもねーなこれ、なんかすみません。
だけど、お話読むと違うんですね。違ったんですよ。
何故なら、お話を読むことで人間性が加わるからです。人間性に真実味があると、タイプで見る事はできない。琴葉は"天然子供受"ではなく、重く孤独な宿命を背負い、たった一つの愛情を乞う子供、でしたよね。そんな寂しい子供をどうして嫌いになれるだろうか。そうするともう、琴葉と言う子供に愛着が沸く。しかしここで、"天然子供受"から、"琴葉と言う人間"だと、私に思い込ませるには、ストーリーを読ませる力と、琴葉を描く力が漫画家さんになければ、やっぱり最後まで、琴葉は琴葉ではなく、私にとって"天然子供受"のままだったと思うんです。
是が凄いのはここだって思うんですよ。
こんだけたくさんのキャラがいて、さっき書いたようにカテゴリーに分けられるほどに、BL人気タイプ別になっているにも関わらず、読んでいくとそんな"タイプ"はどうでもよくなる。出てくる人間がそれぞれちゃんと生きていて、彼らに愛おしさが生まれる。
すると、あたし的タイプ別最も嫌いな受、黒髪ヤンチャの隆成すら、あたしゃもう泣けて泣けて、この子があまりに残酷な運命をしょっているばかりに、もう受云々はどうでもよくなってしまったもん。

要するに、一人一人のキャラが、しっかり書き込まれているので、彼らを好きになってしまうという事なんですよね。彼らはみんなちゃんと背景があって、好きな人がいて、重いものをしょっていて、ひたむきに生きているじゃないですか。もう全然嫌いになれないですよ。何とか幸せになって欲しいと心から願ってしまう。
しかもそれは、ストーリーが面白いから、飽きずに読めるからってのが大前提でしょ。そうでなきゃやっぱり、面白いと思って読み続けることはできないと思うもん。
だから、色んな要素が…出てくる人へ愛着を持たせること、それからストーリー展開で全然飽きさせないとか…やっぱ魅力の宝庫だって思います。
今日是を1から8までだーっと続けて読みまして、こりゃ凄いな、と色々感心した訳です。

そんで本当に御託は置いといてとにかくすーっごい続きが気になるよね、毎回毎回。大体前の本に次の本のCMみたいのちょっと入ってるじゃないですか、それがまた憎い演出なんですよね。
8巻もあるのに、しかもまだ続くのに、初めの方の伏線が生きているのも凄いと思った。
あたしなんて、アサリがいたから買い続けたようなもんなんだけど…氷見は幸せになったでしょ、でもアサリがとにかくずーっと最初っからキーマンじゃないですか。ここへ来て次からアサリだもんな〜…もう本当にうまいですよね読ませ方が。

で、ずーっと思ってたし、全部読み返しても思うんだけど、オウカの紙の女の子がいるじゃないですか、なんだっけ名前。あの子一番幸せそうだよな…。いーっつも好きな人に気持ちいいことをされているだけで、なーんも疑問のない顔をしている。この子一番いいよな…と、改めて思った。あたしは、この話の中で誰かになるならあの子が絶対いい、まあ相手は女だけどそれは置いといて、だって他のカップルはなんか痛そうで悲しそうで苦しそうじゃないですか、あの子だけいーっつも命令に従ってるだけのペットじゃん。自分はそれで疑問がないんだから、一番幸せだよなー…と、いつも思うんですよ、なんか既に小憎いよ、幸せそうすぎて。

そんなこんなで、今あたし、火がついた気がする。是に本気になりそうな気がする。
こういう事ってあるんですよね、途中からいきなり本気に…。
私いつも言うけどほんと暴君がそうだったんですよ、3巻からいきなり火がついた。2巻まで本当にブクオフ行きとなりそうだったんだもんなあ…。まあいつ火がつくかわからんという事です。

そんな私が一番好きなのはやっぱり氷見です、泣きボクロがいやらしい癖にストイックでいいですよね。主人の言うなりになる従者という関係性もいいんですが、まあとにかく氷見は可哀想です、一回なくなっちゃったでしょ、その事実を、玄間も氷見もどうにもしようがない。切ないじゃないですか…。
そこをどうやったって変えられない。4巻で新しい氷見を受け入れた玄間の決断…本当に苦しかったろうと思います。愛した人と違う人だ、と思ってしまうのは仕方がない。でも受け入れるしかないじゃないですか。切ない大人たちだなあと思って、彼らがやっぱり一番好きです、でもやっぱり氷見は泣きボクロが…。

是-ZE- 3 (ディアプラスコミックス)
是-ZE- 3 (ディアプラスコミックス) 

是-ZE- 4 (ディアプラスコミックス)
是-ZE- 4 (ディアプラスコミックス) 

4巻は双子と双子の紙の話が入ってるんですが、あたしはこれで是から逃げました。別に3Pが嫌とか言うんじゃ全然なくて、なんかもうこの二人の存在が既にオタクい。琴葉が屋敷を全壊させるというエピも、凄くオタクいと思った。中途半端なギャグかと思った。
でも初めからずーっと通してこの先まで読んでくと、これは凄く必要なエピなんですね…。かいつまんで読んでいるから愛着が持てずに、首を捻っていたのかもしれない。琴葉の過去を知った今となっては別に、屋敷を壊したエピも、普通に読めます。あの頃はまだこの世界に入りきれない冷めた私がいた…。
大体、ファンタジーの世界に入るのに時間が掛かるんです私。

是 -ZE- (1) (ディアプラスコミックス)
是 -ZE- (1) (ディアプラスコミックス) 

で、大分後で読んだ一巻。驚いたのは雷蔵っていうのが言霊使いじゃなかったことと、彰伊のキャラです。眼鏡で凄くクールそうな見た目だったんで、すかした傲慢キャラなのかと思っていたんだけど、なんとびっくり意外に物凄く感情的で情熱的でストレートな可愛い男だった、もうほんとビックリ!それにアサリという人を食ったような美人がついているというカップルがあまりにデキ過ぎていて…しかもアサリの宿命がもう、あまりに悲しいので…。
ほんと次からアサリ編が本格的に始まるのでもしかして彼らが一番好きになるかもしれないですね。
しかし今のところ、アサリはまだ私は、関西弁訳知り顔キャラが鼻につくっちゃつくんで…でも好きなんですけど、彼が気になって色々買ったので。でもきっと新しい話を読んでいくうちに、関西弁訳知り顔キャラ、とは思わなくなると思います。既に8巻の最後でそんなこたどうでもよくなってしまったしな…。まあ、先を読んでからですね。
ちなみにあさりは口元のホクロが色っぽいですよね。氷見と並んでホクロ美人ですね。

是 -ZE- (2)
是 -ZE- (2) 

そして2巻。
もうこれは初めて読んでも泣いたし、今日読み返しても泣いたなあ…。
ばあちゃん死ぬとこ、号泣してしまう。雷蔵は本当に健気ないい子だよね、私この子に関するとこ凄い泣いてしまう。初め、作った料理を周りの人が食べてくれなかっただけで、私は凄く悲しかった…。一人ぼっちを凄く恐れてて、芯が本当に強くて優しい。
さっき黒髪チビ受けが嫌いなので紺くんはタイプじゃないと描きましたが、確かにそれはタイプじゃないけど、紺くんは大好きです!可愛くて健気だよね、ここの二人も凄く好きです。一緒にいるだけで、可愛くって切なくって健気でうるって来る。

そして次に買った7巻。

是-ZE 7 (ディアプラスコミックス)
是-ZE 7 (ディアプラスコミックス) 

これもあさりに釣られて買った7巻でしたが、嫌だ嫌だと思っていた琴葉が本当にもう泣けるほどに可愛かった。こんな可愛らしい生き物を嫌いになれる訳がないよ、幼児の時の可愛らしさと言ったら、あんな可愛いのがアレほどまでに懐いてきたら…そりゃもう居ても立っても居られまいよ。なのに近衛の、徹底したお父さんっぷり。琴葉に対する接し方に本当に全然嫌らしさがなくて、近衛のストイックさに惚れました。髪の長い近衛、カッコいいです。
そしてアサリの視線が切なかった。

で、ここまで来たらもう諦めるほかあるまい、と避け続けていた5巻6巻を購入。

是-ZE- 5 (ディアプラスコミックス)
是-ZE- 5 (ディアプラスコミックス)

是-ZE- 6 (ディアプラスコミックス)
是-ZE- 6 (ディアプラスコミックス) 

今は隆成のとこも割と好きです、何よりとにかくストーリーが目の離せない展開です。
隆成は本当に受臭がしないですね、こんなに受臭がしないのって珍しいと思う。大抵ね、こういうのは受臭をぷんぷんさせてんですよ。嫌いなものには鼻がきくでしょ。あたしゃ嫌いだからね、受臭を感じたら声を大にして、匂う匂う匂う!!と言い張ると思うんですよ。でも隆成には感じない。私、その辺の隆成の描き方も凄いと思うんですよね、志水ゆきさん。安易なキャラにしないというか…隆成の徹底した男臭さと、孤独。そして残酷な罰。甘さが全くない。この辺の徹底具合も凄いなあって思います。
なんかモリヤが凄い不憫で、M男扱いされていたけど、ある意味モリヤには物凄くM男的な匂いが…似合っていると思います。

そしてあたしに火をつけた8巻。

是 (8) (ディアプラス・コミックス) (ディアプラスコミックス)
是 (8) (ディアプラス・コミックス) (ディアプラスコミックス) 

心の底から面白いと思いました、勢ぞろいの絵を始めて嬉しいと思った。
勢ぞろいってオタクいじゃないですか往々にして。なんか、意図を感じるし。なので勢ぞろいが来るたびにちょっとなんつうか、冷めていたんですけど、ここへ来て勢ぞろいが嬉しくなってしまった私は、こりゃ完璧に是に本気になったんだと思います。



火のついた私の本気↑↑↑↑↑
あー疲れた…。
大体いつもね、冷めたり浸ったり冷めたり浸ったり…というのを繰り返してんですよね。本気になるってことは、浸る率95%くらいまで上がるってことかも。
ほんとファンブック買ってしまいそう…。買ったら隠さずに申告しようと思います。



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Catergory in [comics : さ]志水ゆき comments(2) -
Comment
ヨルコ says : at 2009/08/03 22:07
熱かったですか…?なんか恥ずかしくなってきました…今更ですが…。
文句ばっか書いちゃったかなと思ってたんですけど、そうでもなかったですかね、よかった。

確かに私と同じで4巻で引いた友達とかもいて、自分も同じ気持ちだっただけになかなか薦められないんですよね、何を苦手とするか分かるだけに。
でもやっぱり少女マンガの王道を踏まえてある感じもして、面白くって読ませるストーリーだって事は確かだと思います。キャラにも魅力があると思うし。
やっぱ掻い摘んで読んでるようじゃダメだな〜と思いました、一巻から通して読むと、何倍も面白かったです。

LOVE MODEほんとに読みたくなってきました。いい機会なんで、全集買おうと思います。

kaede says : at 2009/08/03 00:54
すごい!
是についてこれだけ熱い感想初めて読みました。
是は本当にファンタジー色が強いので、そういうのに抵抗のある友達とかにオススメできないのが悲しいんですけども。
ヨルコさんの記事見せたら、考えてくれるかもしれません。

かくいう私もずっと志水さんは読んでなくて、是の二巻が出たあたりから読んで、今まで読まず嫌いをしてたラブモードも読みました。
面白かったです。
やっぱりどちらかというと是のほうが好きなんですけど、志水さんの漫画の上手さというのはしっかりと感じれる作品だったと思います。

私も氷見さんと玄間の巻ばっかり読み返してましたね。
どれも面白いんですけど、好きなのはあのお話なので。
そういうの、ありますよね。
次からは8巻ばっかり読み返しそうです。そしてラストで毎回泣くと思います。
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