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高井戸あけみ、まとめ。

高井戸あけみさん素晴らしい。…と、今更延々言い続けている遅咲きにも程がある私ですが、感想も全部書いちゃって寂しいので、ちょっと作品纏めてみようかなと言うことで、ベストでも考えてみようかと思います。

以下長いので畳みます。


好きな作品ベスト(コミックスではなく作品ごとです)

1位 プリンスチャーミング

プリンスチャーミング 1 (花音コミックス) 

やっぱプリンスチャーミングです。これが一番好き。
昨日プリンスチャーミングを一気に読み返したら本当にとんでもなく面白かったです。やっぱ読めば読むほど加賀見が好き。彼、報われて欲しかったなあ…。
加賀見と先生がくっつく筈だったとか言う事を聞かされた頭で読むと、本当に本当に先生は加賀見にしか興味を示してないように思えるし、でもだからこそ、湯浅の気持ちも報われて欲しいって気持ちもあって、凄く複雑だった。先生は加賀見にやっぱり惚れてるよな…。加賀見を意識しまくっているような表情では、湯浅の事は見ないじゃないですか。その上、永井が湯浅を触るシーンは熱っぽすぎる。永井の手が湯浅の髪の毛をくしゃってする度に、何とも色っぽく、今にも永井に湯浅を奪われそうで、前読んだ時よりも、永井の気持ちが切なかったし、湯浅はほんと永井にいつ気持ちを持って行かれてもおかしくなかったと思った。永井を凄くカッコいいと感じた。が、やっぱりそれでも、最初、湯浅が一途に先生に気持ちを寄せていたことを考えたら、湯浅の恋が私は報われて欲しくって、どんだけ加賀見が好きで先生の気持ちが加賀見にあったとしても、湯浅は先生とくっついて欲しかった。なのでこれでよかったんだと思う。一緒にいたいと思う相手が居たとしても、この人と火遊びしたいとか、性的な所を擽られる相手とかっているじゃん。先生にとって加賀見はそういう相手だったんじゃないかなと。愛しいのは湯浅でも、セックスしてみたいとか恋してみたいとか…ダンナは捨てたくないけど、この人不倫相手だったらいいなあ…みたいな感じ…先生にとって湯浅と加賀見はそんな感じなんだきっと。…と、自分なりに納得してみた。
それに加賀見には恋人できたしな。それでよかったんだと思うことにしよう。

2位 ブレックファーストシリーズ

ブレックファースト・クラブ (花音コミックス)

正直プリンスチャーミングと迷ったんだけど、プリンスチャーミングの緩いリアルの方を1位にしました。が、こっちも物凄く面白くて緊迫感があって、最高に面白いです。長い話はやっぱ読み応えあるからそれなりに思い入れてしまいますねー、恋模様も長いしね。
このシリーズはやっぱり犬山と三木の微妙な距離感がどんどんはっきり形作られていって、その過程が凄く細かく描かれてあるので、高井戸さんの中ではズバ抜けて繊細だと思うな、二人の気持ちに集中して読めるところが、他の話に比べてとても恋愛色が強いというか…熱いです。高井戸あけみさんを全然読んだ事ない人に薦めるとしたら、この話が一番食いつきが良さそうだなって感じがします。

3位 35度の恋愛熱

35度の恋愛熱 (花音コミックス) 

この本は私が高井戸あけみさんに目覚めた切っ掛けの一冊です。
これの前に、『君が寝息を立てるまで』も『月のマダム』も『恋愛の神様に言え』も『夜ごとの月』も、他にも幾らか、読んでいたし持っていた。でも、正直いつ手放してもおかしくない状態でした。思い入れがなかったし、印象がなかったんですね。面白いと思えなかった。
だけど、何気なく買ったこの一冊が、私の脳みそを変えましたよ。面白かったんですよ凄くこの話が。緩くて切なくて、冷めてて熱かった。さらっとしているのに凄くいやらしかった。
ノンケの人を好きで彼と付き合えるかどうかという難しい恋をしている最中に、年下のゲイに迫られて、辛い恋から逃げて自分を好きで居てくれる男に縋るという、なかなかに昨今では見られない、ズルさ満載の話です。しかしですね、このズルさこそが高井戸あけみのリアルなんだと思うんですよね。とにかくこの一冊で目覚めました。
この一冊で、高井戸さんを受け入れられるかどうかが決まるのではないかというくらい、ズルさと緩さ、でもとても切ない気持ちが描かれている。高井戸さんの色んな要素が詰まってます。

4位 君が寝息をたてるまで

君が寝息をたてるまで (ディアプラスコミックス)

この辺から問題です。もう突出させるのが難しいんですよ〜短編とか好きなの多すぎて。
でもこれにした。この本は本当に、上記『35度の恋愛熱』を読んで脳みそ作り変えられるまでは、いつ売ってもおかしくない状態で、もう売ってしまったと思ってました。
でも売ってなかったみたいでちゃんと持っていて、読み返したらなんと泣けたことか。
付き合っているサラリーマンの二人、何とか穏やかに付き合っている二人なんだけど、現実は男どうしの恋人として生きていくという事に甘くはなくて、二人の前にはお見合いとか家族の事とか会社の事とか、色んなことがあって、それらに傷つけられていくんですね。受の人の『僕らの事情で世界は回らない』っていうモノローグがとても印象的だった。受の人の不安が切なく、攻の人の強い気持ちに安心させられる。凄く穏やかで切なく優しいいい話です。

5位 グッドモーニング(『月のマダム』収録)

月のマダム 

この本に同時収録の短編です。この話がもう凄く好きで、読む度に泣いてしまう。
主人公の子はゲイなんですけど、それを自覚するかしないか微妙なところにある。だけど男の子を好きになってしまう。自分は淡い恋心を抱いて、それを恋って自覚せずとも、好意があって、仲良くなりたくて話せたら楽しいって純粋な気持ちを抱いている。だけど、高校生のこの男の子にとって心と体は密接に繋がっていて、好きになると体が反応する。男って言うものに対する直接的な体の欲求に戸惑いながら、そんな自分自身に傷つく。恋心と自分の性に悩んで傷つく主人公の気持ちがとてもとても切なくて、ひたむきで、ほんと泣ける…。凄く繊細ないい短編です。

6位 恋物語(『君が寝息をたてるまで』収録)

君が寝息をたてるまで (ディアプラスコミックス) 

この本に同時収録で、前後編で載ってます。
サラリーマン同士、毎日同じカフェで会う二人。毎日毎日会ううちにお互いを意識する…という話です。片方はゲイで片方はノンケなんですね。毎日会って、言葉が何もない状態で、お互いの気持ちを図る、駆け引きする。何となく確信はしていても、やっぱり違うのか、そうなのか…みたいなとこの張り詰めた感じとドキドキ感、期待したのに裏切られたという瞬間の二人の気持ち…何気ない話なのに、とにかく凄くドキドキさせてくれて、切ない気持ちにもさせてくれる。このなんでもない地味なストーリーが大好きです。

7位 恋の片道切符

恋の片道切符 (花音コミックス)

昨日書いたばっかですけど、これの表題作です。
昨日書いたとおりです、とにかく凄くドキドキする秀逸な短編。面白いです!

8位 愛してる愛してない(『ルームメイト』収録)

ルームメイト (花音コミックス)

この本に入っている短編です。
従兄の恋人を好きになってしまう大学生の話。叶わない恋ながらも、ずっと好きでいるその人をそのままに、従兄は女性と結婚しようとする。結婚したまま付き合いを続けようとする従兄と、傷つく恋人、その恋人を手に入れたくて衝動を抑えられない主人公。…という、どうしようもなく私はこういう話が好きです…。短編ですが、恋心がとても切なく、もどかしい。振り回されているようにしか見えない恋人が悲しく優しくて、彼をやっぱり主人公の子に奪って欲しい。この先、何とか二人、幸せになってくれれば…と願ってやまない名作です。

9位 恋愛の神様に言え

恋愛の神様に言え (花音コミックス)

高校生の男の子同士の青春というか、爽やかで涼やかなようでどっか凄くねっとりした…不思議な魅力溢れる一冊です。何度も何度も読み返して、読み返すたびに味が出てきて、色んな事に気付いて、色んな感想を抱いた本だった。恋だか何だか分からないけど、お互いの事が気になってしょうがないという曖昧な気持ちやそのやり取りに、凄くドキドキさせられる。触るっていう一個の事が、物凄く印象的に感じられる。触れる時の感触とか体温とかまで伝わってきそうで、だからこそその時のお互いの緊張感まで伝わってくる。さらーっと読み飛ばさずに、色んな些細な事に気付きつつ感じつつ読みたい一冊です。

10位 花のない2月の森(『好きになったら10まで数えろ』収録)

好きになったら10まで数えろ (花音コミックス)

この本に同時収録の短編です。
幼い頃会った初恋のお兄さんを忘れられず、数年ごとに彼に会っては思いを強くし、だけど自分は彼の大事な人にはなれないと思い込んで彼を忘れたように更に年月を経てしまう。
だけど、大人になって主人公はやっと気付く。自分が彼を忘れられなかった年月、彼もずっと自分を待っていたことに。
というこの話が、もう切なくて…。一人で待っていたお兄さんの事を考えると凄く凄く胸が締め付けられたような気持ちになる。子供の身勝手さに翻弄されて、でも、真っ直ぐな気持ちに自分を奪われて、きっと待っていたんだろうと思うんですよね。凄く短い話だけど、綺麗で切なく優しい話です。




と、言う訳で10個選んだー…。
えーとちなみに10位は加賀見主演の『好きになったら10まで数えろ』と悩みました。でも表題作じゃない短編に少しでも光を、という事で同時収録の方を上げた。
ほんと好きなのいっぱいあって迷いに迷いに迷ったけど…勿論他にもいい話はいっぱいあります、ここに書いてない話も好きなのたくさんです。選ぶの難しい!…でも楽しいよな、こういう事で遊ぶの。物凄い充実感。

そんな訳で次は、好きなキャラを幾つか上げます。

1位 加賀見(プリンスチャーミング)

もう彼しかいない。大好きです。色気のある賢い男で、物凄く敏感じゃないですか。こういう聡い子って損するんだよなー、人の感情に気付きすぎるから。臆病で繊細でさ。結局自分の恋すら気付けずに、好きな人を手に入れられたかもしれないのに…もし加賀見が自分の恋心をを自覚していたならば、先生は落ちていたと思うよ。切ない男。でもだからこそ好きなのかも。報われなかったから。
『好きになったら10まで数えろ』で幸せになりますが、この時も彼は優しくて聡かった。こっちにはいい台詞がいっぱいあります、「俺の我慢にも限界があるんで」とか言って年上の人をはねつけるとこ、カッコいいですよねー。ほんといい男だった、色っぽいんだよなー。

2位 犬山(BFCシリーズ)

彼も加賀見的キャラで…っていうかこっちのが先だから加賀見が犬山的キャラなんですね。
犬山も凄く好きです、この子も繊細で臆病で賢い。頭が良すぎるからいっぱい損をする。犬山は三木への気持ちをはっきりと自覚していて、いつも自分を抑えていて、我慢しているところと、我慢がきかなくなるところ、そこの境目を越えたり超えなかったりする、そこんとこの描き方がとにかく胸を掻き毟られるように切なくって、色っぽくて、魅力的なキャラだったなあと思います。

3位 湯浅(プリンスチャーミング)

先生を一生懸命好きな姿が凄く好きだった。いつ永井に流されてもおかしくなかったのに、先生への気持ちはずっとぶれなくて、そういうところに凄く愛着があって、幸せになって欲しいキャラでした。湯浅が振られたらどうしようかと思っていた。遊んでるようで実際、この子はピュアで、憎めなくて…正直ほんと、受受しかったと思います。でもダメ、先生とくっつかなきゃいけないから、この子は攻でよかったです。

4位 麻野(OFFICE LOVE『コピーキャット』収録)

いきなり誰だって感じですが、どうにもこうにもこの人が私印象的で…。
オールバックで眼鏡してない受っていうのが凄く珍しくないですか?上司と部下で上司受っていう話の上司で、何気ない表情とか驚いた顔とか凄く印象的で、やられた後に髪がばさっと降りてだらーっと床に寝そべってんのが普段とギャップがあって、とにかく凄く印象的なんです。この人がすぐに頭に浮かんだので、相当好きなキャラではあると思います。

5位 上田(BFCシリーズ)

脇役だけど大好きです。この人凄くカッコいいんですよ、さりげなく周りの人間をフォローして、犬山や三木の事にも凄く理解があって、何だか魅力的です。三木とベッドに入っている時の対応がさらにカッコいい。間違ってない?って、なんて色男!




不思議な事に、ほとんど攻↑↑↑
私は大抵、男同士の恋愛を読むときは、受なんですよ、絶対に受で判断する。受が良ければその話は大体好きだし、受の気持ちになって読む事が多いです。
だけど、ほんと今書いてて気付いたんだけど、高井戸さんのマンガのキャラは、大抵私攻が好きなんですね。
…分かった。この間、少女マンガでもいけるって書いたけど、こういう事かもしれない。
私、自分が男同士の恋愛を読みたいことと、受に拘っている事には絶対因果関係があると思っていて、男同士の恋愛を見たい事と、男を受にしたい事は、自分の中ではイコールなんじゃないかと思っているんですね。きっと深層心理でその辺繋がっているんだと思う、自分の極端な嗜好は。
だけど、高井戸あけみさんに少女マンガを感じるということは、要するに受で見てないからじゃないだろうか。攻なんですよ、攻をカッコいいと思って読んでいる。少女マンガを読むときは大抵、女の子を可愛いと思って読んでんじゃなくて、相手役の男をカッコいいと思って読むでしょ。…だからそういう事じゃないだろうか。…なんか一個答えが見つかった気がする。
まあ、だからなんだって言うことだけども。

他にも好きなキャラ居るんですが、特に順位つけてもって感じなので順不同で。
『花のない2月の森』のお兄さん
『愛してる愛してない』の傷つけられる恋人
『トリップ』同時収録で律夫の友達の数井くん、律夫の恋人の三宅
等々等、あと優しい顔した大人の受は大抵好き。プリンスチャーミングの柚坂さんみたいなの。悪い顔した大人の攻も好きです、意地悪でいやらしい男も好き。一生懸命で一途な年下の攻もいいです。

…という訳で、散々高井戸あけみさんに塗れたのでそろそろやめよう。
はー…疲れた。今日は『恋愛の神様に言え』を読んで寝たい。
…しつこい!


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Catergory in [comics : た]高井戸あけみ comments(2) -
Comment
ヨルコ says : at 2011/01/04 21:09
あじさんはじめまして、こんばんは!

おお〜〜凄い、賛成です!
先生の浮気全然OKです!浮気しても最終的には湯浅の恋人でいて欲しいんですけども、未だに加賀見と先生の関係もあきらめきれないくらいで。

高井戸さんのキャラって、浮気していても純愛してても、全然違和感ないですよね。ふらふら揺れるその心が、全くおかしなことのように思えないし、実際そういう風に心が揺れる事は生きていたらあることだと思うので、高井戸さんのキャラはその辺がとてもリアルで、魅力なんじゃないかなって思います。

高井戸さんの攻も受もほんと魅力的です。さらっとした作風なのに、何だかもう面白くて面白くてたまらないですよね〜。
もう大大大好きです。

はい、これからもよろしくお願いいたします〜。
あじ says : at 2011/01/04 18:11
はじめまして。私も高井戸あけみさん大好きで、ヨルコさんのblog読ませて頂きながらひとりで「そーやねん!」と叫んでしまいました。

私もプリンスチャーミングが一番好きです!!
高井戸さんの作品はどれもハッピーエンドで終わってても、続きが読みたくなりませんか?
先生にはもう1度ぐらい是非浮気をしてもらいたい…と考えているのは私だけでしょうか

これからも感想読ませて頂くのを楽しみにしています。
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