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Call me,Call * 梶本レイカ

あ〜感想書くのが凄く遅くなってしまった〜。なかなかたくさん読んだり書いたりできない日々なんですけども、そんな中でもこの梶本レイカさんの新刊は凄く読みたくて、出てすぐ買って読んで感動して直ちに感想書かなきゃと思っていた一冊だったのです。結局何、一ヶ月くらいたっちゃった気がするけど…。
本当はあれですよね〜。もっと色々書かなきゃいけないものが目白押しなんだけども…あれとかあれとかあれとかですよね、読んでますよ全部読んで感激してます、けどとにかくこの一冊がよかったってことを言いたいのです、まずこれです。

梶本レイカさんといえば、あの伝説の『高3限定』。
なんですけども、その一個前のこれ→  ミ・ディアブロ * 梶本レイカ 
これも相当痛々しい話ではあったのですが、この話のラブい部分というか、甘い部分の描写が凄くストレートで情熱的で、凄く好きだったんです。なのでこの方の恋愛の甘い話が読みたいって、この時からずっと思ってたんですよね。
だから私にとっては待ちに待ったこの『Call me,Call』なんです。
そんで読んだわけですが……。ね?ね?
って感じよ〜!!だから絶対、恋愛に特化した話を描かれたら最高に甘い、甘いはず!!って思ってたの、当たりましたよ〜!!

このお話は、二人の男の紆余曲折を経た恋愛物語で、なんて言ったらいいんだろ、表現はやっぱりドギツイというか、腹の底にぐっとくるやりきれなさみたいなのがあるんですけど、やっぱり人を好きになったり、好かれたりすることで全てがなんとかなっていく…っていう、恋愛ものの良さがあると思うんですよね、それって一番安心する。理解できるし、そういう思いって意外に凄く強いし、未来を見られるから。
ひたむきすぎる思いが痛々しかったり、過去が悲しくて寂しかったりしても、その全部があって今、好きな人を思えているなら、それから先があると思えるじゃないですか。幸福の形が見えるというか。
やっぱり私、恋愛の話好きだなあって、改めて思ったよね…。
あとやっぱ巣我ですよね、巣我。途中から、これはもしや……と思ってたけど……だよねやっぱね〜〜!!!っていう…。
一件強そうに見える大人が、実はぐっずぐずの弱虫だったりする瞬間、たまんないですよね。たまんなかったわ〜。いや〜…もう、…よかった〜!

以下できるだけ簡潔に感想を。
ネタばれます。

 



ゲイ向けのデリヘルのスカウトマンという仕事をしている巣我、どう見ても堅気じゃないって見た目ですよねえ、はじめチンピラかと思いました。この巣我が、真面目に働いてるけど要領があんまよくなさそうなお人よしの陸って子をデリヘルにスカウトするんですね。就職活動中で、なかなか仕事が決まらなくて誰にも必要とされないことに凹んでる陸は、巣我に必要とされたことで、デリヘルデビューをしてしまう。なんでそんな世界にそんな簡単に……ってはたから見れば思うけど、自分を必要としてくれる場所っていうのが、たぶんこの時の陸にとっては一番欲しいものだったんだろうし、それに、自分を目当てに通ってくれる巣我さんに、きっと最初から惚れてたんだな。
巣我さんが自分を欲しいと言うから、デリヘルデビューしてしまった。ゲイでもないのに男相手に体を売る仕事…。
凄い…凄いぜ陸くん。
でも、読んでると突拍子もないとは感じないのよ、この子はなるべくしてこうなった…って思える、そのくらい必死だから。
そのくらい必死に巣我さんを見つめている。

巣我はといえば、スカウトが仕事なんで、店の戦力になる陸みたいな子が店をやめないように、甘い言葉で陸を店に繋ぎとめる。陸は巣我が自分の側にいて慰めてくれて優しくしてくれて、自分のフォローをしてくれるから、やめずにデリヘルを続ける。
そうやって二人は側にい続けるわけだけど、陸の真っ直ぐな信頼や気持ちに気付いている巣我は、それを無視できるほど冷たい人間じゃないし、むしろ物凄く情のある男で、陸のことをこれも最初から好きだったと思うんだよね。一緒にいればいるほどお互い惹かれていってるのが読んでて分かるんだけど、何が問題って、陸かと思ったら巣我なんだよね。心に深い傷がある巣我は他人と恋愛をするのが怖くて、陸が自分を真っ直ぐ慕ってくればくるほど過去を思い出してつらい。

…というような話なんです。
一途すぎる陸の思いがお話の中心になっていくのかなと思いきや、勿論そこにも一本の軸はあるけど、実は巣我の心の中にある傷が、どう癒えるかって方が大きな問題だったんですね〜。それがなんとかならないことにはこの二人に未来はない…。
これ結構分厚い一冊なんですけども、凄く読みごたえがあるんですよね、陸の心の成長も描かれてるし、巣我の心の解放みたいなのも描かれてて、凄く長いマンガ読んだみたいなガッツリした読後感。
梶本レイカさん、タッチが独特なんで、人の心の奥に眠ってる感情とか過去とかが凄い痛々しく響くし、リアルに迫ってくるっていうか、悲しみがより悲しい。
若い頃の巣我が、一生懸命大事なものを守ろうと踏ん張ってて、だけどその気持ちが裏切られて、逃げるしかなくて、逃げたことをまた後悔しつづけて……って、そのひたむきな報われなさっていうのが、迫ってくるんだよね胸に。
凄く切ない、やりきれない。あんまりにも可哀想で、胸が痛くて、大泣きしてしまった。
大事にしたかった彼女とあんな風になったのも悲しい。自分が誰かを好きになって大事にしたいって思っても、自分を信じられない、未来を信じられない、受け入れて、そのあとにくる破滅が怖い。彼女も可哀想だ…。やっと自分をありのまま受け入れてくれる恋人ができたんだろうに。

巣我さん、あんなに飄々と生きているように見えたのに、実はものすごいさびしんぼうで、しかもそれは根が深い。
この長年の心の檻が、解放される瞬間ってあるのかなって思うんだけど…やっぱりそれも人を好きになることできっかけもできて行くんだよね〜。すぐには受け入れられなくても、時間をかけてある日ふと、自分から受け入れてみようかって気になったりもする。
時間と誰かを好きだって思う心が、解放に繋がったんだと思う。

巣我が弱いと、陸がなんと頼もしく見えることか。
就職して営業みたいなことしてる陸、凄い安定感だったなあ。強く見えた。
はじめのお人よしの騙されやすそうな、ちょっと足りないんじゃない?って思ってしまう陸くんと、最後あたりの陸は別物だったなあ。
んで巣我ももちろん、変わった。
マジ、受にしか見えない。

そう、だからね、ばりばりの攻ですって顔してたんです最初は。
それがどうよ、もう受にしか見えないし!
これ私また言い出したって感じだけどこうなったらもう、え、受よね?受ですよね?それ私の妄想ですか?希望込みのフィルターですか?とか自問自答しだして……ね…。それしか考えられないという…。どうにかしてこの悪癖…。

最後あたりの、陸が小さい巣我を抱きしめてる絵があるじゃないですか。
あれ、泣いた〜〜。めっちゃ泣いた、巣我がようやく、ようやく誰かに抱きしめてもらったみたいで。自分から誰かの腕の中に入り込んで、安心できたって感じがして。
もうね〜、色々あったけど、最後はほんっとに甘いから。

だからね、『高3限定』で怖い!ってなった人もいるかもだけど、この一冊は、傷を抱えた大人たちの、ほんと素晴らしいラブストーリーだったので、読んでみて欲しいのです!
汚いことがたくさん描いてある一冊だったけど、綺麗なものもいっぱいちりばめてあるんですよ。すっごく純粋なものが、泥の中で光っているようなお話でした。
とーってもよかったのです!

あそうだ、特典ペーパーの巣我さんが凄くエロくて可愛くてこればっかり眺めてしまったことを書き忘れてた。




ところで話は変わりますが、なかなか更新できない中でも、見に来て下さったり、拍手くださったり、コメント下さったり、本当に色々ありがとうございます。

巻ちゃんの声、ほんとぴったりですよねー!!(ゆうこさんへ)

感想書いときたいものほんとたくさんあるんですけど全然書けなくても〜。
ちゃんとした感想書けるかどうか分からないですけど、とにかくこの4〜5月は目白押しでしたよね。
ヨネダさんも出たし、暴君も出たしね。私暴君9巻めっちゃ言いたいこといっぱいあるのに…。ほんと色々言いたい、え、喜びですよ、喜びの感動の、めっちゃ面白かったって感想を言いたいんですよ。驚きや感激の雄叫びを上げたいわけですよ。
あとこないだ生徒会長の新刊出て本当に世界に一つだけの門地の素晴らしさを噛みしめたし、ひょうたさんの宮田さんにたぎりまくったりして…!!あかねさんに笑ったり!
まだ積んでるのもあるし、あ〜…感想書きたい〜!




 

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Catergory in [comics : か]その他 comments(0) -
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