Archives by Month:
Archives by Category:
Entry: main  << >>

愛が待ってる * 阿部あかね

阿部あかねさんやっぱり面白かった〜!
相変わらずの男たちの質の悪さ…。なのに魅力的。なのに全然憎めない。
阿部あかねさんの描く男ってどうしてこんなに悪いのにこんなにかわいいんだろう。お話の中で悪い男がかわいくなってくのを読ませてもらってる感じ。それが何とも言えない面白さなんだろうなあ。

この話、私はじめ全然気づかなかったけど、レストランで働く由一の元カレの話だったよ。あの由一の話を、シリーズの中で比べればそんなに好きな方じゃなかったから話をあんまり覚えてなかった。
由一の元カレ、そういえばどうしようもない浮気男だったような…。その浮気男が初めて必死な恋をする話でした。とても面白かったです。


以下ネタバレます。




由一にふられたいい加減なダメ男清人だけど、由一に捨てられたことは、次こそは好きになった人を大事にしたいって思うくらいには大きなダメージになっていたようです。
そんな時に出会った尚。これがまた清人と同じ種類のいい加減で身持ちの軽いダメ男。はじめは体だけの関係だったのが、一緒にいるうちに清人は尚に本気になっていく。本気になっていく気持ちが怖くて迷ったり離れたり喧嘩したりしながら、二人は不器用にも相手の中に自分の居場所を見つけていく…。

と、言う話でした。
清人もダメ男なんだけど、相手の尚がまた愛情を知らないというか、人を好きになるってことをわかってないっていうか、惑わされ乱れて必死になる自分の心が怖くて、清人から逃げるんだよね。それがじれったくもあるんだけど、逃げれば逃げるほど尚の本気が見えるというか…。これまでのように他人の気持ちを流してしまえない、自分を無視できない、そういう尚の本心が見えるようですごく切ないんですよ。

清人だってこれまで散々付き合った人を泣かせてきたわけで、自分が人を好きになって、その人を求めて振り向いてもらえないってなって初めて、自分を省みる。
尚がいなくなって、夜の街で清人が一人きりになってふと、「みんなどこにいったんだろう」って思うところがあるんだけど、このシーンがすごく印象的でいいシーンでした。じんわり涙が出た。
他人をいい加減にあしらって本当の自分を見せずに、本物の関係を築かないでいると、ふと気づいた時、きっとその人の周りには誰もいない。それこそが孤独だということだと思う。
清人は尚に出会って、彼を好きになって、自分の孤独に初めて気付いたんだ。尚に出会って清人は変わる。
この、人が変わっていく瞬間を描いているマンガって凄く好きなんですよね。だってそういうことってあると思うから。普通に、リアルに、誰にでも起こっていることだと思う。そんで、人が人に出会って変わってくのって、凄くいいことだよね。人を変えるのは人だなって、本当に年々思い知るよ。

それは尚も同じで、清人に恋して初めて自分がどういう風に生きてきたかと省みるんだよね。結局帰る場所が欲しくて、だけど自分の居場所が決まってしまったら、それを失う寂しさに耐えきれない。臆病で不器用で、自分の場所を作らないように振る舞ってしまう。尚の孤独も、浅はかさもよく描かれていた。由一に焼きもちやく尚なんてかわいくって泣いちゃったよ。
尚も清人も、二人とものこれまでと今の気持ちがしっかり描かれてたよね、一冊かけて。丁寧だったと思うなあ、この恋愛話。
ダメ男二人が自分の気持ちと相手の気持ちに迷って悩んで恐れて泣いてセックスする。みっともない姿をさらけ出して、自分の本心をさらけ出して、徐々に変わっていくいい男二人。とってもすてきな話だった。
キュンとして泣き、二人の気持ちが通じ合うシーンで泣き…。結構泣いた〜。

相変わらず体つきもエロいし!
あかねさんの描く男の体がいっつも最高にタイプです!もちろん顔も!も〜絵が好き!
二人のセックスのシーンもエロくてよかった〜。
ところでわき役の照美さん…笑っちゃったわ…。いい味だしすぎてた、照美さんがいたお陰でシリアスで緊張するような切ないシーンでもなんかほんわかなったよね、ありがたい存在だった。さすがに可哀想だと思うとこもいっぱいあったけど、でも最後に超かっこかわいいSの恋人できてたから全然いいね。





拍手する
Catergory in [comics : あ]阿部あかね comments(0) -
Comment
Leave a Reply








Submit
with Ajax Amazon