Archives by Month:
Archives by Category:
Entry: main  << >>

いぬとねこ。 * カワイチハル

これですこれ。何も言わず、とにかくこれを読んで欲しいのです!
たまにビーボーイ系の雑誌を買うと掲載されていたこの可愛らしい話ですが、私、一度読んだだけで、もうその可愛らしさに大泣きしてしまいまして、コミックスにならないのだろうかと待っていたんです。
それが、満を持してコミックスになったのです、めでたいですー!!!

どういう話かというと、その名のとおり、いぬとねこの話なんですね。表紙をよく見て頂けるとわかるように、小さな擬人化ねこと、ドーベルマンみたいな立派な犬がおりまして、その上に耳のついたBたちがLしている様子が…。
まさにそのとおり、この擬人化した小さい猫と、ドーベルマンみたいな犬が、時折人間みたいになるんですが、まあそんなこたどうでもいいのです。どうでもよくないけど!
とにかくこの、小さい猫と、立派な犬の、愛情を!健気さを!読んで欲しい!!

私なんてもう、第一ページ目から、号泣。大号泣。
なんとももう、言いようがないんですよ、ほのぼのしたサイレントコミックスで、主人公たちの話には一切セリフがないんですけど、だからこそです。だからこそ、響くんです。読んだ人それぞれの心の中で、響き渡るのです!
とても可愛いんですけど、可愛いのに寂しくて、寂しいからこそ余計に、それをひたすら守ってくれる暖かさがあることに感謝したくなるし、この猫と一緒に悲しくなったり、幸せになったりして、その幸せな様にも、さみしそうな様にも、全てにもう、泣けるったら泣けるったら泣けるんです。
とにかくこれは本当に、疲れ果てた心をあったかく優しく包んでくれると思います。
私の疲れ果てた心は見事に丸くあったかく癒されました。大事な一冊になりました。

私、今このBL界に、こういう一冊が存在していて、コミックスになってくれたことが本当に嬉しいし、こういう作品が存在しているってことは凄く大事なことだと思うし、可能性も感じるし、あるようでないほんわか優しい、恋愛というより全てをひっくるめた生への愛情というか、そういうものがBLベースに描かれていることに、感謝したいんですよね。
なぜなら、それでも、このいぬとねこ、例えばねこがメスだと言われたらやっぱり手を出さないからなんです。やっぱりどうしても、男の子同士がいいんです、もう理屈じゃないんです、男同士がいいの!どんな話でも!

よくぞ、何年間もこの話を書き続けてくれたなあ、と作者の方にも感謝したいし、載せ続けたビーボーイにも感謝したいし、支え続けた雑誌読者の方にも感謝したい!
愛され続けたことが嬉しいです。愛されたから、こうして形になったんですよね。
この話はきっとBL界の良心ですよ、本当にありがたい、感謝感激。

と、言うわけで前置きが長いですが、以下内容について。
ネタばれてしまいますが、私の文章を読んでもこのコミックスをわかったことには決してなりません。
読まなきゃわからないの、この愛しさは、カワイチハルさんの絵で見てこそなの!
全力で!オススメ!!

 




ほのぼのラブ…と一言で言えばそうなんだけど、とにかく最初の、ねこが箱に入ってるあのコマ見てよ〜…私もう、この1ページ目でダメ。泣いて泣いて泣いて泣いて……。なんつうんだろ、この1ページめって、猫はこの境遇を殊更嘆いてはいないんだよね。うつろな目で、もうこの現実を諦めている気がしないですか?私、こんなに小さい生き物が、境遇をたぶん嘆いてはいても、それを言っても仕方がないっていうような、強さと、あきらめを持っている気がして、それがもう悲しくて悲しくてたまらなかったんです。
あの虚ろな目がね……ね…。
そこで、この生き物を助けてくれたのが、いぬだった。またこの犬もね、殊更使命感をおびているとか、そういうんでもないんですよね。たぶんセリフがないせいだろうけど、淡々としてるの。
見つけた、連れ帰ろう。
そのくらいのあっさり当たり前な感じで、子猫を拾うの。
この、さもなんでもないことのような出会いが、絶妙に素晴らしいですよね、語り過ぎてないんですよ、まさに私の想像力でどんだけでも補える。
ねこは、でっかいいぬに連れて行かれて、もう自分は食べられてしまうと怯えて、いぬに毛を逆立てるんだけど、いぬはただただひたすら優しいの。
何がいいってね、犬は犬なんですよ。猫は、獣の姿と、ちびっこ半擬人化の姿があるんだけど、犬の方には半擬人化がないんですよね。(二匹とも人間の姿にはなります)
だから、犬の思いは、ただただ不器用。ただただ、ひたすら、あったかさをくれるんですね。犬ができる以上のことはできないの。でも、犬ができることだけで十分なの…!
この感じ、ちょっとほんと読まなきゃわからないから!

怖がっている猫に、キャンディくれるとこがあるでしょ。そしたらそのキャンディを猫がぎゅっと抱きしめるの。
もう、この一コマだけで……今、まさに…涙が………。
ダメだ〜〜〜…涙が出てきた〜…どうしてこんなにも愛らしいのだろう。この子猫、ただ突っ立ってるだけで涙出てくる。手足短くて可愛いよ〜。
この子猫が出ていこうとするときに、もらったキャンディを棒の先にくっつけてるじゃないですか。もうダメ、悲しいいじらしい。
倒れる寸前、いぬの背中に乗っている自分を想像しますよね。つい昨日まで怖いなって思ってた相手なんですよね。けど、その犬は、自分を助けてくれて、あったかくしてくれて、キャンディをくれた。その人の迷惑になるまいと思って出て行くんだけど、倒れる寸前に見る夢が、その人に甘えている自分の姿なんです。
だって一度も甘えられないまま、もらった愛情を返せないまま、離れちゃったからね…。
泣くよこれはもう泣いちゃうよ…!
でも大丈夫。この子猫のさみしさは、全ていぬが叶えてくれますから…!
あったかいメルヘンですから!

犬に傷をつけちゃって、ぐすぐす泣いてるところも、怖い夢見て泣いてるところも、犬に花をもらってとても嬉しそうに笑うところも、どこもなにもかも全て、全て幸せです。切ない気持ちになって、その報われる瞬間に、それまで以上の幸せをもらえるの。

噴水で喜ぶとことか、可愛いよね〜。
あと、だっと走って必ずビタンってこけるとことかね、もう…なんも言えねえ。
あと走ってるとこ、可愛くないですかああ??私、猫の集会みたいなのにこっそり行くときに、たくさんの仲間を見つけて嬉しくて、はしゃいで両手振り回しながら駆け出すとこがあるじゃないですか。あそこがもう、何故か泣けて泣けて…可愛くていじらしくて。
なんだろ、やっぱりさ、どんなに大事にしてくれる人がいても、同じ仲間って欲しいんだなって。たくさんの友達が欲しいっていうのは当たり前の自然の気持ちでさ、それを想像してワクワクしてるこの子が、彼らを見つけてあんなに嬉しそうに走ってくの見て、やっぱ寂しかったんだなって思えてさ〜…けどその思いが報われず最初ちょっと遠巻きにされてんのがまた可哀想で…!!!それが想像できるだけに、余計にあの、はしゃいで駆け寄る姿が健気に見える…。
けどそこでやっぱりまた彼氏やってくるんですよね〜…、もうほんっとあったかい、何重にも報われちゃうよ…ありがとう。

そして脇役のねずみが…。ハムスター?
この子いい味出してたよね〜?悪い顔!あんな小さいのに凄い悪い顔して悪いことすんの、笑っちゃった。けど犬は本当に優しいよねえ、結局はあったかい目で認めてやっててさ。この子も一人ぼっちで可哀想だったので、近所に住んでてたまに会って、みんな仲良しで生きてくんならいいな。きっとそうだよね。

途中で、はじめは猫を嫌がってた飼い主の人も猫に餌をやってて、嬉しかったな。
最後の話、本当に悲しかった。犬と離れてしまって不安で不安で仕方がなかったよ。一人ぼっちでどんだけ心細かっただろう。はー…ほんっと見つけてくれてよかった。さすが犬は鼻がきくよ…。
で、飼い主の人が怪我の手当してくれてさあ…!!!!そんときの嬉しそうな猫の顔が…!うぅ、泣ける、よかった、嬉しい、幸せだ〜…。

そうだ、キャンディの木の回。
私あの話が凄く好きで。キャンディを埋めてもキャンディの木はできない。けど、犬は猫に、くれたよね、猫が欲しがってたもの。
こんな愛情をくれるなんて、こんなプレゼントをくれるなんて。
そして、それを見て、あんなに幸せそうな顔ができるなんて…。
犬も猫も、本当に愛しいです。本当に優しいです。

ちなみに、犬も猫もたまに擬人化するので、そうするとなんだかBLの匂いがします。
そんな二人も可愛くて素敵。

とにかく、たくさんの優しさが詰まってるんです。ひたすら優しいんです。
きっと胸がきゅ〜〜〜〜んっとなると思います。
子猫、笑った顔も落ち込んだ顔も、うつろな目も、すっごく可愛いんですよ。

ぜひ、オススメです!





 

拍手する
Catergory in [comics : か]その他 comments(3) -
Comment
ヨルコ says : at 2013/12/30 20:59
にゃあさんへ→

こんばんは、コメントありがとうございます。
そうなんです、もう胸がかきむしられますよね、あんまりにも可愛いって、苦しいと背中合わせです。
ハムスター、ちょっと寂しそうでしたね。悪い顔も可愛かった〜!



マミヤさんへ→

マミヤさんこんばんは。生徒会長〜記事から辿り着いてくださったのですね、ありがとうございます。
だというのに、この数か月あまり更新できずにいて申し訳ないです。

あ、いぬとねこ、私の記事きっかけだったのですか?わ〜お役に立ててよかった〜。
ですよね〜悶絶ですよね〜??
かの憂鬱な朝と争うほどだなんて、かなり高レベル!
マミヤ says : at 2013/11/19 00:03
 初めまして、マミヤと申します。少し前にヨルコさんの『生徒会長に忠告』のレビューを読んで「『生徒会長〜』の素晴らしさを分かってくれる人がいた!」と勝手に舞い上がり、それ以来しばしばここをのぞかせていただいておりました次第です。
 昨日この作品の記事を拝読し、今日さっそく買いに行って一気読みしたところ、いぬとねこの可愛さにもう悶絶!今年読んだ作品の中で『憂鬱な朝』と1、2を争うほどのお気に入りになりました。ヨルコさんには素敵な作品との出会いをいただいた感謝の思いでいっぱいです。
 本当に勝手ではありますが、これからも素敵なレビューお待ちしております!長文乱文失礼致しました。
にゃあ says : at 2013/10/26 02:51
これ、すごい可愛いですよね!
胸が掻き毟られるような、なんともいえない可愛さでした。
途中、ゴールデン(かな?)が出てくるじゃないですか。
最初、メスかと思って、ねこのライバルかΣ( ̄ロ ̄lll)
なんて冷や冷やしたんですが、ぜんぜん違った。
こちらも擬人化されると素敵な青年で♪
ハムちゃん以外はみんなカップルになってて、
ちょっとハムちゃんが寂しそうかな、なんて思いましたが。
でも、最後はみんなハッピーでよかったです。
疲れた日とか、すごく癒されますね、この漫画o(^-^)o
Leave a Reply








Submit
with Ajax Amazon