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いとしの猫っ毛 小樽編 * 雲田はるこ

これもやっと読みました、猫っ毛。
はー…泣いた。泣いた〜…切なかった〜…。なんっかもう、悲しかったし、かわいかったし、いじらしくって、愛しくって…。辛いんだけど、どこかあったかいんですよね。何があったかいんだろ…。やっぱ恵ちゃんの存在じゃないかなあ…。
恵ちゃんがいなかったら…いや、この子が居たからみいくんの悲しみは大きくなったのかもしれないけど、でも、この子がいたお陰でたくさんの事を耐えられて、たくさんの事を知って、学んで、優しく育ったんではないだろうか…。

ずーっと手を繋いでいる二人が本当に、二人きり、一つの可愛らしい生き物みたいで…でも実際は悲しいことや寂しいことをたくさん知っていて、知っているからこそ、もっともっと二人の繋いだ手が強固になっていくようで、二人が一緒にいることは凄く幸せな筈なのに、可愛いのに、でもなんだか寂しくてしょうがないような…。二人ぼっちって感じがして、とてもいたいけだったわ…。

なんか私これまでは、猫っ毛シリーズ、可愛いんだけどそんなに強く心揺さぶられる事もなかったんだけども…なんかもうあんまりにも可愛い可愛い可愛いの応酬で、ちょっとあざといわー…って実はなってたんですよね、すんません。
けど、これ読んだら、前の二冊がちょっと違う目で見られる気がします。
だって、受が、私の中でずばりと定まってしまいました。…最初とはっきり変わってしまった…。

ね、また受か攻かばっかり言ってるでしょ、私はほんと二言目には受か攻かよね〜…。
ま、しょうがないです、諦めましょうよ。

前回までの感想はこちら→

いとしの猫っ毛 2 * 雲田はるこ
いとしの猫っ毛 * 雲田はるこ

ところで…どうでもいい事のようですけども、私、猫っ毛が始まった時からずっと、みいくんを恵ちゃん、恵ちゃんをみいくんと言ってしまいます。いまだに!未だに、今感想書いてる中でどんだけ恵ちゃんの事をみいくんって書いたと思う??だって、だってあの子、みいくんって顔してない?してるじゃん〜。あの黒髪の方が恵ちゃんって顔してると思うの!
そんな事今更言ったら元も子もないんだけどさ…でも今感想書くのに間違えて間違えて仕方ないから、イイィィイ〜〜っってなった…。どうにも根強く、ビジュアルを反対に覚えてんだと思うわ。
…思わない?あの白い能天気な方、みいくんって顔してない?
私の能天気な従兄弟がみいくんだからかなあ…。いや私の従兄弟もね、みいくんって言っててさ、めっちゃ能天気な男なんだよね〜…だからみいくんって言うと明るくて能天気…って学習してしまっているのかも…。


では以下ネタばれます。




もおさああああ…最初の、カラーの数ページ見ただけで、もう、可愛くって可愛くって可愛くって…!!!
はにかみやの子と、元気で物怖じしない子がいてさ、子供って確かに二種類いるよねえ。はにかんだみいくんの可愛さったら…そして物怖じしない恵ちゃんの、あの図々しいワンパクな感じ!
どうして雲田さんの書く子ってこんなワンパクなのお〜?
このワンパク加減、出せないよね?ワンパクな子を書け!つって、こんな可愛らしさ、いたずらっ子っぽさ、ワンパクっぽさ、素直感…描けるもの?描けないよ〜!
んでみいくんの方は凄く繊細そうで、可愛らしくっていじらしくって、この子見てるとなんだかもう、どうにかしてやりたくてたまんなくなるよね、放って置けなくなるような子でした、すぐ泣いちゃうし引っ込み事案で。
二人ともほんっとに可愛い。ほんっっっっとに可愛かった。

そんでさあ、あの可愛かった二人がさ、そのまんま成長してるんだもんなあ…。
あんなに可愛くったって、成長したら面影ないじゃん、普通。でもこの二人見てよ、このまんま!関係性もこのまんまで、恵ちゃんの能天気で鈍感で強いとこもそのまんま。みいくんの繊細さもこのまんま。
安心するよね、あんなに可愛かった子たちがそのまんま成長してることに安心するし、高校生になってもお互いの事を凄く大事にしていつも一緒にいるってことに安心する。

けど、みいくんの気持ちは、恵ちゃんへの恋心に苦しんでいるという…。
そこが、実は子供の頃のままではいられないところなんだなあ…。恋しちゃってるから…。たぶんみいくんは出会った最初のときからずっと恵ちゃんの事好きなんだと思うけど。
周りの子と違う自分の性、友人への言えない思いに苦しんでいるみいくん。そんな悩みに気付かない能天気な恵ちゃんの言動は、残酷でもあるんだけど、やっぱりなんか、この子の明るさはみいくんを救ってもいるような気がするんだよね。
若くしてお父さんと死に別れて、寂しくて、自分の性癖の事も恋心の事も誰にも相談できないでいたんだろうと思うんですよね。
だから、まるである時はお父さんのように、ある時は友人のように、ある時は欲望や悩みの吐き出し口のように、優しい大人がみいくんの側に居てくれたのは、凄くよかったんだと思うなあ…。いずれ失うのだとしても。
残酷な運命に襲われる子ではあるけども、清水さんのような人に出会えた事は凄く財産だったし、凄く幸せな事だったんじゃないだろうか。清水さんは、実は一人で何役もみいくんの大切な人をこなしていたんですね。お父さんに近いくらい甘えられた人だったんだろうな…。あー…それ考えると凄く悲しい。

恵ちゃんも実はほんと肝の据わった男なんだよなあ。ただの能天気ではなかった。
みいくんがゲイだって知ってしまったとき、恵ちゃんはただただ、みいくんの恋を応援したじゃん。潔いっていうか…余計な事を言わないっていうか、たぶん、余計な事を考えない子。性格でもあるんだろうけど、恵ちゃんにとってみいくんっていうのがそれほど大きな存在だったともいえるよね。
自分にとってみいくんが凄く大事で、彼の事が好きだから、彼に付随してくる、性癖とか、顔とか形とか、なんか諸々の事はたぶん、"みいくん"って存在の後についてくるもの…なんじゃないだろうか。
そういう感じで、恵ちゃんにとってみいくんってのは大事な唯一だったんじゃないだろうか。
みいくんが男の恋人作って、体の関係もあるんだって知った時、何とも言えない寂しそうな顔してたよね。それほど、自分にとって当たり前だったみいくんなのに、初めて自分の知らないにみいくんを知ったんだよね、きっと。一足先に大人になってしまったみいくん、自分とちょっと違う場所に立っているのかもしれないみいくんが、恵ちゃんは凄く、寂しかったんじゃないだろうか。
私にはそういう顔に思えたなあ。
いやそもそも、キスされたのに気付いてたって事は、きっとその時から自分の中では、みいくんが自分と違う場所に立っているのかもしれないっていう懸念はあったんだよね。でも他の男と今しもやろうとしてるとこなんて目撃して…もう決定的になってしまったんだろうな。
このとき、恵ちゃんも一緒に、大人になってしまったのかもしれないな。

お母さんに自分を否定された時。
あの時のみいくんが物凄く胸に痛かった…。打ち明ける時、怖かっただろうけど、たぶん、母親だからもしかして受け入れてくれるのではないか…って、そういう期待もあったと思うんだよね。そういう顔してたもん…。否定されるかもしれないけど、受け入れて欲しいって…思うでしょ、唯一の家族なんだから。
でも、あんなにめいっぱい目の前で否定されて…悲しがるみいくんの絶望の涙が…本当に、見てるだけで一緒に泣いちゃうよ…。悲しい悲しい悲しい。
お母さん、自分の気持ちばっかり優先しないで、子供の顔を、その時どんな顔してたかちゃんと見てあげて…。
勿論、母親は聖人ではない。人間だよね、誰も彼も身勝手な人間。
でも、子供大事でしょ。傷つけたくないでしょ。そうしたら我慢してあげて欲しいよ。酔って帰ってきて、感情爆発させるのは、子供のいないところでやって欲しいよ。
自分の子なんだから分かってるんだよ、この子が繊細な子であることは。自分の言葉で傷つくであろうことがわかってやっている。
お母さんも辛いのかもしれない。子供のことがわからないと言っていた。どうしても相容れない相性のようなものがあるのかもしれない。
けど、みいくんも辛い。きっと、今、世の中の全てに否定されたような気持ちだよ。どんなに分からなくても、子供にとって親は、いつまでたっても親だよ。お母さんはいつまでたっても、お母さんだよね…。
かわいそうだった…。
恵ちゃんがいて本当に…よかったなあ。

よくわかんないからみいくんと付き合うことにした恵ちゃん、その思考回路も本当に凄いぜ…君本当に本能で生きてるな。頭で先に考えないことが結果的に正解で、たぶん理屈なんか考えなくても、自分の本心が直感的に分かっている子なのかもしれない。
すごいな、まねできないよ…。
でもさ、だから恵ちゃんは本能的に、自分にとってみいくんは離したらいけない相手、大事な相手、とうことだけははっきり分かってるんだよね。とにかく断ってはいけないってことだけは分かってたっつってたもんね。

何もかも失ったみいくんが恵ちゃんに縋りつくとこ、ほんと涙なしには読めないよ…。
縋りついて、セックスしようとして、でも恵ちゃんの気持ちが自分と同じじゃないのが分かっているから、無理矢理にもできない。恵ちゃんの上で自分の精だけを吐き出す悲しさ…ままならなさ。
誰かこの子を抱き締めて抱いてやって〜…あんまりにも、かわいそうだよ…。

電車で別れるシーン……号泣。
いやだ〜…寂しいよ、あんなにふたりぼっちだったのに。雪の中、いつも二人で手を繋いで、たくさんの別れに二人で耐えてきたのに、離れちゃってどうするの?一人になってどうするの〜…いやだいやだ〜…私まで駄々をこねるように泣いてしまった…

でも、そんな中でもやっぱり、決め手は恵ちゃんなんだね。
この子の本能が、この子の頭で理屈を考えて動かないとこが、二人の仲をまた元に戻す。
こんなに恵ちゃんが、なんつかな…二人のキーだったなんて…。
凄い強いね。凄い気持ちが強い、恵ちゃん。

なんか…前二冊読んだ時より、恵ちゃんの事凄く好きになったなあ。
んで、私前二冊読んだ時は完全に恵ちゃん受派だったけど、これ読んだらもう完全にみいくん受派に変わってしまったよ。
え、だってもうみいくん絶対受じゃーん!
2巻読んだ時に、なんかみいくんが受っぽくなってて、この二人リバるんじゃないかなあ…ってちょっとだけ不安だったんだけど、今絶賛推奨。
みいくんが恵ちゃんに抱かれるとこが見たい。
でもまあ、リバでどっちがどっちもやる…みたいな関係も可愛いなと思うけど。

この一冊読んで本当によかった。
前の二冊、ちょっと読み返してみたい。んで、これから続いていく二人の話ももっと読みたい。
凄く愛しい二人でした。今、二人が幸せで、とても嬉しい。






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Catergory in [comics : か]雲田はるこ comments(2) -
Comment
ヨルコ says : at 2013/05/18 23:39
み〜さんこんばんは!

これ、泣けましたね〜。あの可愛らしい二人の過去にこんな切ない日々があったのだと思うと、一巻も二巻も今までと違う感じで読めそうです。

あ、やっぱりみいくん受ですよね?
私もみいくん受読みたいです。いずれリバっちゃいそうですよね?
期待です〜。
み〜 says : at 2013/05/14 18:14
こんにちは!
さっき、読み終わりまして、
すぐさまこちらへ参りました(笑)

めっちゃ泣けました!
心臓きゅ〜ってなった!!

みいくんのここら辺の話しは
前の巻でさらふわな感じでみいくんが
言ってましたけど、
実際その時の状況を読んで辛すぎました。

私もヨルコさんと同じく、
みいくん受決定だと思いました(笑)
恵ちゃんの包容力、いいなぁ。
うちの息子達もあんな男になってほしい(笑)
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