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僕らのハートスロープ * 平喜多ゆや

すっっっっごくよかった〜〜〜〜!
な…なんなのこれ…可愛い…愛らしい…愛しい。愛愛愛!!愛!!
はー…もう、きゅんっとしたなあ…。可愛くって可愛くって…可愛いって言葉じゃ全然足りないんですけども、いかんせんそれしか言いようがないよ。
とにかく、いじらしかったんです。平喜多さんいっつもそうなんだけど、高校生の男の子の素直で柔らかい心の動きが本当にいじらしくてね、あまりに優しくて純粋で綺麗で可愛らしい心に触れて、私の胸までふるふる震えた。この子たちの心のふるえに感動して。
ああ…平喜多さん凄いよ…。いつもいつも凄い。この暖かい感性、そうそう転がってないよね。

子供たちもまんまと可愛いんですけどもね、これはもう、あまりに可愛いすぎて既にあざとさまで感じてしまったほど…。といいつつ、当然ながらまんまとやられてしまって、苦しくてしょうがなかったです。あまりに可愛いものを見るともう私、苦しいんです…。
でもこの双子とさ、彼らを必死に育てようとしてる実椰を見てるともう、何とも言えないいじらしさを感じてさ、ほんっともう、ダメだ、また撃たれた。弾丸に…。

内容は高校生の子と、その子の友達の暖かい家族の話なんです。高校生同士のラブが中心なんですけど、家族も重要な役割で出てきて、なんだかとても暖かく初心できゅんとくる恋愛の話です。純情です。

以下ネタばれます。




地味で大人しかったから友達がいなかった松田は、田舎に転校するにあたり、今までのキャラを変えて新しく高校生活を楽しもうと意気込んでいる。そんな転校初日、声を掛けてくれたのが近所に住んでる実椰。明るい実椰は屈託なく松田に接してくれて、ちょっとしか話してないのにすぐに"友達"にしてくれた。双子の甥と姪の面倒をよく見ていて、優しくて素直で明るくて、とってもいい子。双子も松田に慣れてくれて、"ヒロマツ"って仇名をつけてくれた。すぐにできた友達、ひろまつっていう仇名。何もかも、松田には新鮮で眩しい。とりわけ、実椰の笑顔は眩しく見える。実椰と一緒に居るうちに、松田は実椰への気持ちが恋だってことに気付く…。

…という話です。
大人しくて、気安く友達を作ったりっていうのもなかなかできない性格のヒロマツに、すんなり近寄ってくれて、すんなり友達扱いしてくれて、屈託なく笑ってくれる実椰に、ヒロマツはもう最初っからドキドキしっぱなしなんですよね。嬉しい気持ちや憧れる気持ちが綯い交ぜになって、実椰へ特別な思いを抱くヒロマツの心が凄く瑞々しい。募っていく気持ちが手にとるように分かるよ。

そしてそんな風にヒロマツを夢中にさせてしまう実椰なんだけど…。
これがほんっとうに、純粋な子です。なんつうんだろ、この可愛らしさ。素直なんだよなあ…。意地を張ったとこがないっていうか…口から出す言葉の裏に含みがないっていうか。
凄く真っ直ぐな気持ちでヒロマツや周りの人に接していて、その真っ直ぐさが凄く健気に見えて、見てるだけでなんだかこう、胸がちくちくするような…。
実椰は三人兄弟なんです。両親がいないんですね、事故でなくなってしまって、実椰と、シングルマザーの実椰の姉と、姉の子供の双子とで暮らしている。兄もいるんだけど、これは他所で働いて、たぶんこの家にお金を入れている。
こういう事情なので、実椰は自分もできる事をやろうとして、双子の面倒を見ているんですね。双子の面倒を見る事が自分の存在意義、みたいに思っているとこがあって、双子が父親の元へ行ってしまうときは凄く心細く感じることがあるくらい。

でも、実椰は屈託なく笑ってます。ヒロマツに笑顔を向けてくれる。
ヒロマツは実椰と一緒にいるとドキドキして、嬉しくて、意識してしまってどうしようもない。だけどそんな思いは知られるわけに行かないからと、必死に隠そうとしている。

これ一冊全部この子達の話なんで…あ、一話分スピンオフ入ってますけど、それは実椰のお兄ちゃんの話です。これがまたいいんですよ〜。
とにかく一冊分あるんで、ヒロマツが恋心を募らせる間にも、家庭教師にセクハラされたり、実椰を意識しすぎてばれるのが怖くなって逃げ出してしまったり…と、色々な紆余曲折があるんです。
お兄ちゃんが登場したり、そのお兄ちゃんに色々助けて貰ったり。
周りの人間や、この子達の置かれた状況を見渡しながら、恋心はゆっくりと進んで行って、関係も少しずつ前進する。後退しているように見えるときもあるけど、大きな目で見ればそれも前進だと思う。

ばれるのが怖くて逃げ出すヒロマツに、自分の気持ちを一生懸命見つめようとする実椰。
擦れ違ってるときは凄くもどかしいし、傷ついている実椰がかわいそうで、何もしようとしないヒロマツに苛立ったりもするんだけど、何も出来ない初心な17歳の、臆病な気持ちのリアルもそこにある気がしてさ、やっぱり二人ともの心がとっても真摯に響くから、どっちかを責めきれないんですよね。
っていってもやっぱりヒロマツに避けられてる実椰、可哀想だったよ〜…。日曜日一人でいたくないって言って、ヒロマツは一緒にいてあげるって言ってたのに結局一人にしてさ…。
ヒロマツが分からないって、実椰が伊吹の前で泣くじゃないですか、あそこほんっと一緒に泣いた。
自分の恋心が傷ついて途方に暮れている時に、相手の寂しさの事まで思いやれないっていうヒロマツの気持ちも分かるよ。分かるけど…でもやっぱりヒロマツ何してんだ…!!って思わずにはいられなかった…。
なんかね、二人ともに、頑張れ頑張れって応援するような気持ちで読んでしまったよ。
今は辛いかもだけど頑張れ、あと一歩前へ、あと一言自分の気持ちを口に!!って、若くて必死で健気な恋をしている二人に、凄くエールを送ってしまった。
そんな事を心で思うくらい、本当に健気で可愛らしかった。

そんで、双子がさ〜…。
双子がね、二人で一生懸命ヒロマツを迎えに来た時はもう、涙!!!涙なくして見れないよあのいじらしさ!!立派に凶器ですよ、可愛らしさは武器になりますよね…。は〜…もう、たまんない…。泣いた。

ところで風邪の塗り薬、塗って…って新しくないですか、なんか可愛くてエロいよね。これこそ本物のエロ可愛い。

で、お兄ちゃんカップルですが。
これがまた泣いた…。浮気性の伊吹に振り回される先輩がさあ、あんまりにも不憫で。
伊吹がほんとにダメな奴なんだけどさ、私はこういう浮気性の男を嫌いになりきれないよ…。
先輩はこういう伊吹を好きになってしまった時点でもう、この後苦しむのは目に見えていて、だから概ね諦めて付き合ってはいたんですよね。半分諦めている気持ちもあり、だけど期待する気持ちもあり…。
強がって平気なふりをする先輩が痛々しかった。ズキズキした。それでも結局なんだかんだ言って付き合いを続けてしまうなんて、伊吹に都合が良すぎて悔しい気持ちもあるんだけど、でもあえて、先輩には伊吹を見捨てないでやって欲しい。
伊吹はそれでも、働いて家族を支えているでしょ。伊吹に先輩は必要だと思う。

でもここ、もっと詳しく読みたかったなあ。
この二人、こんな短編で描くには勿体無いほどに、たくさんの切ないエピを持っていそうよ。
できればこの二人だけで一冊、読みたかった。今後描かれる事はないだろうか…?

平喜多ゆやさん、本当に独特で鋭いのに暖かい感性を持った方ですよね。
あんまり話題になっているのを見た事がないんですけども、私は毎年大注目しております。
この方は素晴らしいですよ、似たような話を描く人居ないと思う。貴重なオンリーワンの作家さんなので、超応援してます!




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19〜20
純愛えろ期 * 彩景でりこ  花に埋もれて * 筋  500年の営み * 山中ヒコ  2012年アマゾンランキングと私。  Nobody Knows(新装版) * SHOOWA  2012年Best BL comics『恥ずかしながら』版アンケート!!  2012年ベスト表紙特集!!

以上の記事と携帯から拍手を頂きました。
どうもありがとうございました!!

昨日アンケートの募集を開始したんですけども、早速数人の方に答えて頂いて、本当にありがとうございます!嬉しい!
そして引き続き、どうぞよろしくお願い致します〜!






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Catergory in [comics : は]平喜多ゆや comments(0) -
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