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溺愛イトコン! * 大和名瀬

そして名瀬さんのもう一冊の新刊です!
これが…これがまたもう…面白くって…。可愛くて可愛くていじらしくっていじらしくって、やっぱり結局えらい泣いちゃいました。ほんとどうしてこんな可愛らしいものが描けるんだろうね、名瀬さん本当に凄い!
名瀬さんってほんと……と、名瀬さんのことについてはまたここに散々書いてしまったのですが、→  最恐教師~教師も色々あるわけで~ 2 * 大和名瀬 また同じことを延々書くことになってしまうので割愛しますがほんと面白かったです。

今回のこの新作は、名瀬さんもご自身で仰っているとおり、可愛らしい主人公を周り中全員で愛でたりする…という、名瀬さんの一番お得意な分野で、真骨頂でもあると思うのですがそういう話でした。
私は可愛らしい主人公の周りにいい男がずらっと揃っているという、昔のなかよしのあさぎりさんの話みたいのがとにかく物凄く苦手なので、外側だけ見ると苦手な話だろうと思うんですが、これが名瀬さんに限り、苦手云々を通り越してしまうんですよね、滅茶苦茶面白く読めちゃうんですよね。
これってなんなんだろうと思うんだけど…私、前もたぶん何回か書いたけど、例えばコレ→ ペット・お仕事中 * 大和名瀬 これを読んだ時に凄く自分が不思議で…もう絶対こういうの読めなかったんですよね昔は。どういう話かと言うと、年下のかわいらしい男の子を周りの年上男たちが囲んで全員で愛でるという類の話です。
でも読むと思うんだけど…違うんですよね。
なんだか違うんですよ。実際読むと、嫌いだと思う要素が全然ないんですよね、物凄く楽しめてしまうし何より、主人公の男の子を嫌いになれないんですよ。
そこだと思うんですよね、名瀬さんに限りどんなに私の嫌いなショタっぽい感じでも読めるというのは…読めるだけでなく楽しめちゃうし感動しちゃうというのは、主人公の子を嫌いになれない。一緒になってものすごく可愛いと感じてしまう。ここに尽きると思うんですよ。凄く魅力的だし、嫌味がないし…こういう子を誰が読んでもかわいらしいなあ健気だなあと感じるように描ける…というのが、名瀬さんの凄いところなのかもしれないです。

今回のこのお話も主人公の子、高校生になったばかりの子で相手の子は年上だけど、こんなにも必死に日々生きている主人公の男の子の、一体どこを嫌いになったらいいのか分からない。めっちゃくちゃ健気に生きてるじゃないですか、そりゃもう泣いちゃうわ。大好きになっちゃうわ…。
んでまたそれに足して、攻の男の情けないことったら…。
攻の男が全然カッコよくないし正しくもないし余裕もないしみっともない…っていうのがまた可笑しいところですよね、だから余計に主人公の子はしっかりして見えるし、何もできなくて甘えているだけの子じゃないと思えるし…見た目は可愛いけど凄くしっかりした芯の強い子だなって思えるんですよね。
んで結果的に滅茶苦茶楽しいんですよね。

大家族モノなんで、出てくる子供たちがまた可愛いし!
も〜名瀬さんの描く子供ってどうしてこう可愛いの!

というわけでほんと、楽しくて楽しくて楽しくてどうにもこうにも楽しかったです。
以下ネタばれます。




主人公は高校生になったばかりの有都と従兄の透司。
透司の家は大家族で、それぞれ住んでる家屋は別々だけど同じ敷地に立っている離れと母屋に全部で4家族住んでいて、叔父、叔母、従兄弟たち…と言った風に、とにかくたくさんの人間がごちゃっと暮らしている。大学生の透司はみんなの食事を作ったり洗濯をしたり、大家族の面倒を一人で見ている世話焼きでよく気のつくしっかり者。そんな大家族に家族が一人増えることになって、それが従弟の有都。
有都の父親が海外転勤になり、高校生の有都もこの家に同居する事になるんだけど、幼い頃からずっと一緒にいて一つの家族みたいな従兄弟たちと違って、有都は父親が転勤族だったせいもあり、この家には年に数度しか来ない。一人だけ他所の子みたいに他人行儀になってしまう有都を、幼い頃から透司は何かと気にしてやっていた。今も変わらず透司にとって有都は自分が構ってやらなければならない愛しい存在。そんな有都が家にやってくることになって透司は過保護気味に有都を構うんだけど、ひたむきに皆に溶け込もうとする有都を見ていると、透司は何故かムラムラ悶々としてしまって、ただただ可愛い弟のような存在だった有都に、どうもまずい妄想をするように…。

という話で、とにかくもう、有都が健気なのと透司が可笑しいのとで滅茶苦茶面白かった…。
まず有都ですよねえ…。幼い頃、他の従兄弟たちに混じれなくて、柱の影からもじもじ皆を見ているあの姿を見てくださいよ、仲間に入れて欲しいのに入れてと言えなくて、皆が楽しそうに遊んでいるのを一人でじっと見ているこの子供。この子が可愛くない人なんているの??え?いるの??この子をどうにかしてやりたいと思わない人なんてとてもいるとは思えないよ…!!!真っ赤な顔で恥ずかしそうに居場所がなさそうに、でも一緒に遊びたくてもじもじもじもじしてるあの子を…見たら泣いちゃうでしょ、もうボロ泣き。あんまりにも可愛くってボロ泣きです。私なんてほんともう心臓ぶち抜かれました、可愛すぎて苦しい、この存在のいたいけさ加減が苦しい…!!!
…そして透司はぶち抜かれてしまったのです…。
この有都を見て、自分が構ってやらないと、守ってやらないとっっって強く強く思って、それから有都を構って構って構い倒して……今に至るというわけです。
今や立派に過保護なお母さんになってしまった透司。……鬱陶しかったわ…。いやいやそこが面白いとこなんですけどね。

とにかくそんないじらしい有都が高校生になりました。父親が転勤ばかりしていたので、新しい環境に馴染むことには慣れている有都。だけど、馴染もうと努力する事は上手でも、その心の中にはたくさんの無理や緊張や一生懸命さがあって、要するに周りに気を使ったり人の空気を読んだりすることが上手になってしまっているわけですよ。
だから表面上、何の問題もなく明るく過ごせていると言っても、その心に何も迷いがないか、何も屈託がないかと言ったらそうではない。
有都は有都なりに常に、新しい環境へ馴染もうと必死なんですね。…泣けるじゃないですか〜…そんなのもう、あんまりにも健気じゃないですか〜。
有都の健気さに、とにかくもう、何度も何度もきゅううううっとなって泣いちゃいましたよ…。

まずパンツのくだりね…。
パンツを人に洗ってもらうのが恥ずかしくて出せない。まだ子供っぽいパンツを履いている事が恥ずかしい思春期の有都の、なんつうかな、いじらしい心ね…。この瑞々しさね…。ここがとにかくまた泣けた…。
ブリーフって変かな。っていうとこがね、私はもうとにかくいじらしかったです。なんつったらいいんだろうなあ、この思春期の柔らかで臆病で、だけど成長しようとする心。この心加減、瑞々しさ加減に、とにかくきゅんとしてしまって、大泣きしましたよね私…。かわいらしかったなあ。

家族に馴染もうとして、必死でいろんなことを手伝っている姿とかね、子供たちと遊んでいたり、赤ちゃん負ぶってたりする姿も、なんと真っ直ぐでひたむきないい子なのだろうと、いちいち胸がきゅ〜〜ん…と音を立てるのですよ。
でも決してこの子、悲観しないんですよね、いつだって凄く明るいし、考え方もポジティブで、笑顔に嘘がないし卑屈さがないですよね。そんなとこが本当に可愛くて、自分で可哀想がらないから、してきた苦労が余計に響くというかね。

んで、そんな有都を可愛くて可愛くて可愛くて仕方ない透司なんだけども、もうまるっきり有都に性的にムラムラしてまして、…可笑しいです…。
最初は自覚がないんですよ。最初は家族のように弟のように大事にしているつもりなんだけども、あんまりにも健気で可愛い有都を前にして、何かおかしな具合に有都を意識するようになってしまい、ダメだダメだと自分を戒めるも、その積み重ねにより結局最後には自分の感情を自覚してしまいましたが、ブレーキかけてる時の透司がおかしくて…必死で可愛いんですよこれがまた。
透司だって偉いですよ、若いのに家の事全部取り仕切ってるんだもんな、嫌な顔一つせずに。たぶんこの子嫌々やってる感じしないから世話焼きは性分なんだろうけども、だからって大変じゃない訳ないんで、本当に偉いと思うよ。だって全員の弁当作ってるんですよ〜?朝も夕も食事作ってるし、洗濯だって他の家族のも全部やっててさあ…。本当に尊敬する、凄い子です。
凄い子なんだけど、有都に関してついつい過保護すぎちゃって中々に鬱陶しいんですよね〜。あと性的に意識しているのもあるし、好きなもんだから、自分の気持ちもうまく整理できなくて、結果有都を傷つけてしまったりするんです。
透司には決して悪気がないんだけど、勿論誰だってそうであるように、誰も傷つけないように完璧な振る舞いというものはできません。自分の言動で他人を傷つける事はしょっちゅうある。透司だって至らないところはたくさんあるので、大事に思うあまり、意識するあまりに、有都をちょっと傷つけたりすることもあるんですよ。
そしてそういう時の有都がまた健気というかなんと言うか…。また泣いてしまう…ほんといちいち泣いちゃう、ずーっと泣いちゃうわ〜…。
でもさ、結局チクっと傷ついた心を、有都は自分から修復に掛かるんですね、凄く強い子なんですよ。フォローしようとするのも、透司と話をしようと笑顔を見せてくれるのも有都のほう。
透司にとって、ずっと守ってやらないといけなかった存在の有都は、いつのまにか凄く芯の強い子になって、透司の心のフォローもしてくれるし、透司の気付かなかったことなんかも教えてくれる。決して、守ってやるだけの存在ではなくなっていたんですね。自分の足で前へ進もうと動ける子になっているんですよね。
透司はそんな有都と一緒にいるうちに、たくさんの事に気付くし、有都をますます好きになってしまう。

はー…しかしいちいち有都可愛かったなあ。
唇くっついちゃった〜〜……なんてほんとズガーンっっって感じだよね、そりゃ透司にも激震走るわ。あん時の透司の顔ったら笑っちゃうよね。
それからリンとお風呂入ったあとの縁側の有都…。「彼女いるー?とかあ…」って言ってる、足ぶらぶらさせてるあの有都見て〜……かわいい〜〜。ほんっと屈託がないなあ、なんと子供っぽいのだろう、ああ可愛い。愛でたい。
そんな可愛らしい有都に、リンと何でもかんでも話すななんて言っちゃう透司、この未熟者めって感じだよ。
でも透司は未熟なところがいいんですけどもね、このあとの透司の兄の言葉に心の底から賛成。いつまでも透司が特別扱いしてると、有都はいつまで他所の子になってしまうって。透司も、有都がただの従弟ならばこういう失敗はしないと思うんですよね、好きだからどうしてもやりすぎになってしまうんだよな〜。透司も若いよなあ。保護者面してるけど、まだまだ子供みたいなもんだもんな。二人とも可愛いわ。

そんでリンだけど…透司の事好きなのかな…?
なんかそんな感じしましたよね。んで透司兄がリンの事好きだったらいいのになあ…。
って、狭い中でえらい血が濃いいな。
リンや透司の兄以外にも脇役みんな興味深かったよ。
特に一番下の叔父の庄太郎。この如何にもオタク好きしそうな着物にロン毛で一人で離れに住んでいるという、一番ありえなさそうなこのキャラ。
……一番好きですけど何か?
受だよね。受だよね。もしも何か物語があるならば、受としてお話を読みたい。
が、ほんと名瀬さんのキャラって脇役顔がなくて全部主役顔なので、どこに恋物語が始まっても全然おかしくない気がして、それって結構珍しいですよね。大体脇役には脇役顔ってのがあるもんだよ。でも脇は脇で終わるので、主役顔してても男と恋をしない場合が大半です勿論。
しかし今回ばかりはこの中の全員男と恋愛してくれても全く問題ないです、むしろして欲しい。
だって皆掘り下げたいキャラなんだもんな。着物の叔父さんも、この人を好きな誰かがいるといいな〜。一人でいるのも何か理由がありそうじゃないですか、若い時に好きだった人がいて悲恋だったとか、いまだにその人の事忘れてないとかさ〜。
あと一人やけにツンツンしている有都の同級生とか、あの子も面白そうだよね。

はー…今後が楽しみ!
こんな楽しみな連載始まって嬉しい!

んでこのコミックス、あと二つお話入ってるんですよ。名瀬さんの短編って今やあんまりないから貴重だね。
乳首の話…笑ったよね…。
え、だってあんまりにも斬新で…!乳首が常に透けているサラリーマンっていう設定、私はじめてみた気がするもんで衝撃的でした。いつもの事ながらシリアス風味になるとどこまで本気か全くわからんという名瀬さんの短編であります。
とりあえず、いつもあんまり色気のない名瀬さんの絵ですが、乳首透けてる絵はなんかやけにエロかった。んでこの人可愛かった。

でもう一個、昔好きだった友人に子持ちのパパ同士として再会して…という話。
まあ正確には片方はパパじゃないんですけども、これ面白かった〜!っていうか何回も同じこと言うようだけど……泣いた〜…すんごい泣いた〜…。
えーだってこの話に出てくる子供たち見てくださいよ、だってあんまりにも可愛いじゃないですか、あんまりにも可愛らしくて私ダメなんですこんないたいけなもの見たら大泣きしちゃうんです…。
お話は、シングルマザーの妹の子育てを手伝っている男が、その子をお迎えに幼稚園にいって、かつての親友に出会うという話なんですが、かつての親友も今はシングルファザーをやっていて…という話なんですね。

この話、ほんっとに子供が可愛くって。
最初離れたくないって木に登って抗議してんのもすっごい可愛いんだけどね、苺牛乳のくだりとかさあ…!
父親が遠慮すると子供も遠慮しちゃうんですよね、苺牛乳置いちゃうんですよ〜。もうダメ、私ダメ…。
なんて健気なのだろう、子供たち。そうなんだよな…子供って親の思っている事を敏感に感じ取る。親がお世話になっている申し訳ないみたいなことを言うと、こんな風に敏感に感じ取って遠慮しちゃう。繊細で、親の思うことを敏感に感じ取るこの子が本当に可愛かった。子供にも色々タイプがあると思うんだけど、やっぱ親に似るんだろうなあ、この子のお父さんも繊細だから…。
この子がお父さんを見るときの目がねえ、本当に可愛くって可愛くって。
んで、遊園地に行った事のないこの子がはじめての遊園地にめっさ興奮するんですよね、もうその興奮度合いも見ても涙が出る、いじらしくって。「おとうさん見て〜」って言ってるのも涙が出る、うんうん、よかったね、楽しいね〜…。
お父さんが一生懸命裁縫やって、友達とおそろいになった鞄もね、よかったねえ〜嬉しいね〜…って思いながら涙が…。
もうほんっと泣いてばっかり。

そんで子供が泣いてる姿がなんかもうえーっらい可哀想で…。
たっくんの方がジタバタしながら「好きなのになんで〜なんでぇぇえ〜」って大泣きして、とうとう蹲って泣いてる姿がもう、あんまりにも不憫でさ〜。
名瀬さんきっとすっごく子供好きなんだよな〜…。そうでなくてこの愛らしい描写ができると思えないよ。

そんでお父さんの恋も切なかったよねえ。
高校時代、あんな風に友情なのかそれ以上なのか分からないように扱われて、キスまでされて、結局冗談にされて傷ついただろうなあ。この話でもやっぱり攻がヘタれてんですよね、でもいい奴なんですけども。

短い話だったけど、これは本当にとっても面白かったです、いじらしい話でした。
あと最後の4コマも可愛かったな〜。

はー…ほんとこんだけのもの詰まっててたったの一冊だったなんて信じられないくらい、内容が詰まってた。物凄い満足感でした。イトコンの話だけで一冊じゃなかったっていうのが凄いよね〜…いや〜ほんと凄いわ〜。





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15、16日
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以上の記事と携帯から拍手を頂きました。
どうもありがとうございました!

連休でしたね、皆さん遊びましたか?
私は土曜日にオフ会みたいなものをやりまして、とっても楽しかったです。
後はキャラのバースデイフェアの為に色々吟味したり…マンガも結構買っちゃいました。小冊子申し込まなきゃいけないんですよね、ルチルは絶対でキャラは迷い中…。まだ必要なもの全部買えてないし、締切までにぼちぼち集めようと思います。

しかし…お金ないですね〜。今年ほど何も買えないバーゲンは初めてかも。
仕方ないですね、私マンガを諦められないから…!





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Catergory in [comics : や]大和名瀬 comments(0) -
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