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空と原 * 中村明日美子

読・ん・だ…!!
はぁぁぁぁぁああ〜〜〜…。もう抜け殻です。よかった〜…。なんだろこのじんわり感。物凄い色んな気持ちを貰ったんですけど、とにかくとっても感動しました。んも〜〜よかった。なんだかもう総合的によかった。

これ、言わずと知れた同級生のスピンオフです。
『同級生』、『卒業生』の感想はこのあたり↓↓↓
卒業生 -冬・春- * 中村明日美子
卒業生 限定小冊子 * 中村明日美子
「同級生」「卒業生」公式ファンブック~卒業アルバム * 中村明日美子
同級生/卒業生(CD) * 中村明日美子

空と原雑誌連載時の感想はこのあたり↓↓↓
空と原/OPERA vol.26
空と原/OPERA vol.18

原先生へのテンションの違いが浮き彫りにされていて面白い…。

という訳なのですが、この『空と原』。とっても分厚い一冊です。
いやもう、原先生の全てを書いてくれたっていうか…ここまで原先生を見せてくれたことがまず嬉しかったなあ。
一冊通して、原先生の恋が描かれてる訳ですよ、ほんと、これでもかと原先生の不器用な恋愛が…。あの恋愛もこの恋愛も。そして今度はこの恋愛へと。まさしく原先生のお話だった…。
ほんっともう、どうしよう。原先生が好きで好きでたまらない!なんと愛らしい、なんと人間的な、暖かい情のある人なのだろう。
カッコイイです。カッコイイ人です、優しい、この人。


とにかく今日は早速以下ネタバレます。




内容は、佐条への未練がまだまだ残りまくっている原先生と、新入生のソラノくんのお話です。
先生、佐条の事好きで好きで、忘れられなくてどうにもこうにもやる気でなくって、夜の街へ久しぶりに遊びに行っちゃったんですね、したらそこで眼鏡した若い子見つけて、手を出そうとしたんだけど、できない。そこに佐条の面影を探している自分に気付き、他人に中途半端には触れもしないほど、彼への恋心に持って行かれている自分というものに気づいてしまうから。
失恋の痛手が大きくて立ち直れない、そんな原先生の前に現れた新入生。なんと、原先生が手を出しかけた男の子が、新入生として目の前に立っていた。
当然先生は真っ青。あんな夜の事はなかったことになかったことに……と思う原先生だけども、好奇心旺盛なのか原先生が気になって仕方がないのか、ソラノはなんやかんやと原先生の周りをうろちょろして…。

と、言うところから始まるんです。
原先生が佐条への思いにケリをつけ、昔の恋にもケリをつけ、新しい恋に踏み出す話です。
なんで原先生がそんな風に始められるかというと、15歳のソラノがいたから。この子が若さでもって…無鉄砲で持って、原先生を動かすんですね。あんまり何も考えずに本能で動くとこがあるんですよね。だけど、優しい。人の為に動ける子なんです、凄く優しいんです。
原先生の友達がソラノを、原先生に似てるって言うんだけど、それすっごく納得した。

私、原先生の何が好きかっていうと、恋をするところです。
原先生って、とても青い部分が残ってるんですよね、枯れてるように見えて、枯れてない。
37歳、40歳も見えてきたこの年齢で、色んな恋も経験しただろうし、それなりに人生を歩いてきたと思うんですよね。十分大人です。十分諦めてきたし、十分自分を知ってきただろうと思う。
だけど、それでも、まだ恋をする。こういう人が、それでもこんなにも青く青く、一生懸命に誰かを思って胸を焦がしたりする…という、この恋愛の恐ろしさというか、いや恐ろしいんじゃなくて、素晴らしさだな。恋愛ってものの事が、これでもかと描かれてたと思うんですよ。
恋をしたら、誰でも青い、若い。人を好きになるということに、年齢は関係ないよね。恋愛の仕方は経験により変わっていくだろうけども、好きになるという心は、何歳になっても、常に青い。
自分をコントロールできない、苦しい。心の中までもクールでいられるなら、それは恋じゃないんだよ。
原先生は、それを十分知っている筈です。知っていながらも、それでも恋愛をしてくれる、懲りずに誰かを好きになる原先生。こんなにも愛情を持っているというところが、原先生の、とんでもない人間的魅力だと思うよ。

佐条に恋した原先生のおろおろっぷり見てくださいよ。全然カッコよくないんですよ。37歳ですよ、この年で、こんな若い子一人を忘れられずに、赤くなったり青くなったりしてるんです。だけど、このカッコ悪さが、まさに原先生の愛おしいところなんですよね。
これは、別に原先生が特別だという訳じゃないと思う。さっきも書いたけど、幾つになったって、人を好きになったらこんなもんですよ。表向き、ポーカーフェイスを装う事はできるかもしれない。原先生も、表向きは何でもない顔を作っている、一応。ちゃんと学校に出て、教師をやっている。日常生活は送れている。だけど、一度心の中を覗いたら、こんなにも柔らかく瑞々しく臆病な心が隠れていて、そこを読ませてもらっている…そこを描いてくれたから、このお話はこんなにも素晴らしいんだと思う。このやさぐれた風味の、酸いも甘いも噛み分けた大人の髭面の男の心が、こんなにも柔らかいんだと、外見も年齢も、外側は一切関係ない、恋心を赤裸々に描いてくれているという、それがこのお話の魅力なんですよ。だからこんなにも感動している。だからこんなにも、この話はオンリーワンなんです。断言!

そして、原先生が一応装っているポーカーフェイス、その装いを見抜く人間っていうのも中にはいて、それがソラノだと思うんです。この子には原先生の嘘もわかるし、強がりも分かる。聡い子だとは思うけど…たぶん原先生と似てるんだと思うし、たぶん、原先生の事早い段階から好きなんだと思うよ。好きな人の事って、よく見るからね。よく見てれば、気づく事も多い。
それに、最初原先生が眼鏡をした誰かに恋して、失恋したんだ…とすぐに見抜くけど、なんでこの子にそれが分かるかって言ったら、自分も恋をして傷ついたからだと思うよ。
15歳でも、人を好きになるし、傷つくからね。15歳だから嘘で、37歳なら本物だって事はないんですよ。それは、15歳の恋と37歳の恋を、同じ土俵で比べられないから。その恋が本物か嘘かっていうのは、本人にしか分からないことだからね。真実は、本人の心の中にしかないからね。好きだと思う心も、失って辛いと思う痛みも、恋をしている本人にしか分からない。本人が痛いと思えば、誰が痛くないと言ったって、その子にとっては痛いんだよ。他人の恋を自分の物差しでは計れない。その時の自分にしか、分からない事があると思うよ。15歳の自分の恋心を、37歳になった自分が笑う事はあってもね。
15歳のソラノには、ソラノの辛い恋があったんですよ。
だから、原先生の胸の痛みにも、繕った顔にも、気付いたんだと思うよ、本能的に。

原先生…ほんっと…可愛かったよね。
佐条の連絡先いらないって跳ね除けたところの、なんかプライドみたいなのと、やっぱ教えて…って言えちゃう小狡さ…この辺がおっさんなんだよな、可愛いなあ…。
とにかくもう、原先生のかわいさったらなかったと思いませんか〜?いっちいち可愛い。
もういっちいち…ナニコレほんと原先生プロモーション?
名前言うときもさあ、タイミングいちいち印象的なんですよ、「学」って、絶対一回突き放してガッカリしたところを救い上げる、みたいな。一回落ちてるから喜び倍増って感じなんですよ、もうやり方が!やり方が!

一応最初に言っときますが、…私、原先生を受だと思って読んでますからすみません…。受目線なのです何事も…。

そんでさあ、部屋着にスリッパで、ソラノの元に駆けつけるでしょ、最初の方。カッコよかったなあ…。どうしてこう、情に厚いの。行動の一個一個がカッコよくてしょうがない。
父親って言っちゃうとこ笑ったね、確かに父親と言われて何の違和感もない。可笑しい…。

ソラノが、「スキな人できても基本全敗じゃないですか」っていうところ、切なかったなあ、ちょっと泣いた。辛いなあ…そんなの。
原先生の友達の若い頃も切なかった。同性愛者であることを、どうしてそんなにも揶揄うのだろう。何がそんなに嫌で、そんなにも傷つけるのかなあ。こまっちゃん、辛い思いをいっぱいしただろうに、勇気出して二丁目に来て、その行動が既に可愛らしい。愛おしい。いじらしい。二丁目で緊張してるこまっちゃんを見ているだけで、いじらしくて泣ける。
笑えてよかったよね。笑えただけでも、原先生と出会った甲斐があった。それからすぐに高校やめて、自分の行きたい道に進んで、結果として今があるならば、二丁目に勇気出して来たあの夜は人生の転機だったよね。来てよかったよね。

…ところで若い頃の原先生……こんなにも受受しかったっけ…?卒業生の時はもっとカッコよかった気がした。もう受にしか見えない…!!!

それから佐条とデートのくだり…。
なんか私、泣いたわ〜…。原先生の一途な片思いが切なくて。デートするかしないかのあたりも可愛かったけど…。嫌だ嫌だと言いながらも結局デートしたい本心ダダ漏れが可愛かった。何したらいいんだ…ってほんと、初心い!可愛い!
こんなに色々ダダもれている大人の可愛らしさを目の当たりにしたらさあ、そりゃソラノくんも原先生を好きになるよねえ…。好きになるなっつうのが無理だよ。私だったら即落ち。もう最初の30Pくらいで即落ち。すぐ好きになる。好きになったら基本自分と相手の事しか考えないから絶対に佐条とのデートなんかお膳立てしない!
けどソラノはまだそういう自覚がないし、この子人の気持ちを放っておけない優しい子みたいなので…いや、はっきりさせたいみたいなとこもあったんだろうけども。原先生の佐条への思いをね、すっぱり諦めるか、どうにかなるか。このままじゃソラノの気持ちもたぶん、どこにもいけなかったんだと思うよ、佐条のことが蟠っている限りは。それをこの時点ではたぶん、ソラノははっきりと意識はしてないと思うけど。
とにかく、ソラノくん、原先生と佐条のデートを用意してくれるんですよねえ…。なんという働き。
待ち合わせの場所に佐条きてた瞬間、私の心臓も飛び出るかと思った。ぎゃーっっってなった。原先生可愛かった。
「草壁の許可がおりてる」って、切ないよなあ。この何重にも手が出せない感じ…。これでもかと失恋を思い知らされる感じ。もしもこれが草壁に内緒だったならば、まだ何となく、ここに隙ができるけども、草壁が知っててさ、その上でまるで佐条を一時借りているみたいなこんな状態…。まるで、右往左往してる原先生が一人、ピエロみたいです。右往左往も、無駄だよね。
開き直って、楽しんじゃおうと考えるような気持ちも分かるような気がする。もうそっち行くしかないもんね。カッコ悪いし…こんなの。お膳立てされて、横恋慕にもならないデート。カッコ悪い。開き直るしかない…。
原先生の複雑な心理が、とてもなんか…泣けたわ。泣いた。
けど、それでも、嬉しそうだったもん。それでも佐条のこと、本当に好きだったんだって感じがした。見つめる目が切なかった。
そんで、一年の時の佐条の気持ちを、原先生が佐条にきくんだけども。
…だよね。だよねやっぱり。
佐条は草壁に会うまでは、原先生に淡い恋心を抱いていたに違いないんですよ。
そうなんですよ、私同級生の感想ちゃんと書いてないんで書いてないんだけど、草壁がはじめ、佐条が原先生を好きなのかと勘繰るとこがあるでしょ。あの勘はちゃんと当たってて、佐条は原先生、好きだったと思う。この子真性だもん。憧れ程度かもしれないけども、淡く仄かに原先生を見つめていたんだと思う。で、原先生もそれをほんのり気づいていた。だから高をくくっていられたんだよな、卒業したら自分の物になるって、何となくどこかで思っていられた。草壁が現れるまでは。
…ああ…切ない。

たぶん、この佐条の気持ちがさ、原先生の佐条への恋を終わらせる切っ掛けになってくれたよね。
そりゃあ惜しいと思う気持ちもあるだろうし、悔しいと思う気持ちもあるだろうと思うよ、好きな子が、自分を好きでいてくれた、なんて。だけど時既に遅しでさ。
でも、これでやめられる…っていう気持ちもあるんじゃないかなあ。もう脈がない佐条への恋心だけどさ、一時でも、一回でも、彼の心が自分に向けられていたことがあった、自分は一回でも佐条の気持ちをもらっていた。その事実が、片思いに決着をつけてくれる場合もあるんじゃないかなって…何となく分かる気がするんだよな〜。
たぶん、一区切りつけられた一番の切っ掛けは、この佐条の自分への、一時の恋心だと思う。
これ、とても大きかったんだと思う。

そして相変わらず……草壁くんカッコイイ…!!!好きだー!!出て来てくれて嬉しい!
この二人の短編も嬉しかったですね〜。確かに、遠距離恋愛なのに、せっかく出て来てただでさえちょっとしか会えないのに、その時間の大部分を違う男に持ってかれたなんて……草壁くん、人が良すぎる…。いや、草壁もさ、原先生の事嫌いじゃないはずだよ。好きでもないだろうけども、だって佐条の事を好きな気持ちは誰よりも自分が分かってるんだからさ。自分が、取って行ったんだから…原先生には一生、こんな感じでちょっと譲っちゃうとこあるんじゃないの。

や〜…ほんとさ、ここまでで一冊分終わってもいいくらいなんだけど、この後ソラノの恋の決着もやってきて、その後原先生の昔の恋への決着もやってくるんですよ、そしてソラノと原先生、なんですよ。
何この本どんだけ描くの?どんだけ原先生を教えてくれるの?内容が詰まりすぎてて凄い。さすが780円だけある。全然勿体無くない。むしろ安い。

原先生の佐条への失恋、ソラノの失恋の決着…と続く間にも、ソラノの中で原先生が、原先生の中でソラノが、どんどん大きくなるんですけどもね、そんな中なんと…ほんとなんとですよ。雑誌でここ読んだんだけどさ、いやほんと予想外なんですけども……。
あの先生が。
高校生の時、原先生が失恋した化学の有坂先生が、臨時の教員としてやってくるんですよお〜〜〜〜!!!!
もうこれ…私…。
『卒業生』んとき、何に胸を打たれたかって、原先生の昔の恋の話に恐ろしく切ない思いをさせられたんだから〜!!
その恋がですよ?こんな何年も経って、今ここに、原先生の前に現れるなんて、思ってもいなかったですよ。
勿論原先生だって思っていない。

ここで初めて原先生より年上の人が現れて……ここからは原先生、なんか凄く若く見えるよ〜。生徒の前ではカッコつけてるように見えるし、やさぐれて枯れてるように見えるけど、年上の有坂先生の前では、そんなカッコつけなくていいんだもんね。いきなり年下の顔をするんですよ、なんかもう、こんな原先生まで見れるのか…!!っていう感動でもおお〜〜!!
いやそれでね、有坂先生がまた……好みで…。若い頃の有坂先生も好みだけどもね、歳取ってもいいわ〜。
結局これが原先生の恋の原点なんだよなあ。佐条も有坂先生に似てたんだし、結局こういう人がずっとタイプで、この当時からふられ役。
でもほんと…大人になって、今この二人が好き合えて、今付き合えたら、ちょうどよかったんだろうになあ…。
なんか、あの音楽室での恋があまりに辛く切なかったので、いまだちょっと頭の片隅に、原先生は有坂先生と幸せになってもらってもいい…みたいな気持ちがあって、だからこうして有坂先生の前で、ちょっと顔を赤くしたり、年下の顔をして緊張して喋っているのを見ると、なんかキュンっとするんですよ。あの恋を成就させてあげたい、みたいな気持ちがあって。
でも、この恋は既に原先生の中に一回終わっていたと思う。終わってはいたけども、なんかこう…失恋の悪循環に嵌る原点的な、悪い言い方したら元凶の男って感じではあるよね。
恋はしてなくても、この人は原先生にとって、きっとずっと好きで大事な人であることは間違いないだろうと思うんだよね。
「ちょうどいいと思った、失礼だった」みたいなことを言うんですけど、これほんと正直な気持ちだよなあ…。そんな自分の、叶わない全ての恋に、原先生、泣けたんじゃないだろうか。どうやっても叶わない。大人になって好きになった子ともダメだった。再会した初恋の人とも、こんなに時間経っても、生徒じゃなくっても、やっぱりあの恋は叶わない。そういう思い全てに、とてもやるせない気がしたんじゃないだろうか。結局ふれらる、いつもふられる、自分ってものになんだかとても…やりきれないものを感じたんじゃないだろうか…。
それであんなにボロボロになるまで飲んじゃったんじゃないだろうか。
けど…酔った原先生、可愛すぎた…。
ソラノくん……カッコイイ…信じられない……。
先生を、この髭面のおっさんを……だ、だ、抱っこしたーーーー!!!背中からぎゅうって…!!原先生をときめかせたーーーー!!!
あ、あ、あ、あわわわわ…あわわ…。ほら…ほらね、ほらね……原先生……受だっしょーーーー!?!?
(:.;゚;Д;゚;.:)ハァハァ
…ま、まあいいわ、その話は後で後で。

や〜とにかくね、原先生ほんと可愛いの。
んでさ、ソラノに抱きしめられて見た夢がね、私また泣いちゃったんだよなあ…。
若い原先生が、ソラノと手を繋いで、手を繋いだら飛べるって。ソラノと手を繋いだら空を飛べた、なーんだ、もっと早く飛んでりゃよかったって思うの。
この、なーんだもっと早く飛んでりゃ……のくだりがね、私凄いきゅううんっときてね…。だって、原先生って、いつもいつも自分を抑えて生きてるみたいな気がするじゃん。恋もいつもうまく行かなくて、人の恋路を応援して、自分はいつも諦めて。そういう原先生の切なさを、本心を、凄くこの夢のシーンに感じたんです。でも、切ないだけじゃなくて、原先生の未来が凄く明るいって言われてるような気もして…しかもそこへ、ソラノが連れてってくれるみたいじゃないですか。ソラノと手を繋げば、空を飛べるって。
我慢に我慢を重ねて、いつもカッコつけて自分の気持ちを前に出さないようにして、そうやって生きてきた原先生の中に眠っている、ソラノと同じ年齢くらいの原先生がね、見栄もプライドも何もかも取っ払って、本当は自由に恋をしたいし、できるんだって言われてるみたいな…なんかそういう感じがしたんですよね。泣けたんです。嬉しかったし。

そんでそんで、物語は佳境に入っていくのですが、なんと有坂先生も、辛い恋をしています。
顔を殴られて学校に来た有坂先生を必死に問い詰める原先生。怒って怒鳴る原先生。ああ…もう…ときめく…ドキドキする…。
カッコイイし、常識的で、羽目を外さなくって…ああほんっとに、損する性格。貧乏くじ。こんなに有坂先生の為に突っ走っているのに、気にしているのに、置いていかれる…。可哀想じゃないすか〜〜。
しかし、有坂先生と響の恋には泣きました…。大号泣でした。
だって、誰が悪いとも…どっちがどうとも言いたくないもんなあ。俊の差がありすぎるし、響は子供すぎる。そりゃ常識を言ったらさ、親が逆上するのも無理はないですよね、だって響もまだ15とか16とかなんでしょ。(※5/28追記:もうちょっと育っているらしいです、18以上くらい?勘違いでした、すみません!)こんなおっさんとそんな関係になるとかって…もう絶対にナシですよねそりゃあ。
だけど、こんなに好きだと言うその気持ちを、引き裂きたくないじゃないですか…。そりゃあと数年後はわかんないよ?15とか16の好きが長続きするなんて私も思ってないんですよ。でも、先の事を考えて今の気持ちを止めるなんてことが、できる訳がない。そんな事できた人いるの?できる人いるの?できないから15なんじゃん。盗んだバイクで走り出すんじゃん。
響が恋に夢中になるのはもう仕方がないんですよ、止められない15の夜なんですよ。
だけどさ、やっぱ有坂先生……この人、ほんと、ちょっとこう…モテるんだろうなあ…この頼りない感じが…。まあ何があってこの二人こうなったのかわかんないけどね。響の性格じゃあ、もう押して押して押し捲ったんだろうなあ。有坂先生、ちゃんと卒業してから…って言ってたんだろうし。どうしてこんな母親にばれて大事になっちゃったんだろうか。
ああ…ここの話読みたい。…っていうかむっさ年上受じゃん。読みたい。ぜひここの話を読みたい!!

有坂先生、きっと原先生とキスしたこと、ずっと後悔してるはずですよね。だから、きっと響には手を出してないと思うんです。だから、卒業してからって言ってたんだと思う。
原先生だって、あの失恋をずっと引き摺っているから、こんなにも強く生徒に手を出さないって自分を戒めていた。
あの恋愛が、原先生の今後も決めたし、有坂先生にとっても、この恋愛につながってんじゃないだろうか。
いや、それを言うなら全ての過去が、全ての今に繋がっているんだけども。

「また彼を捨てるんですか」
この一言……ああ〜…これでまた一個、原先生の過去が清算された…って気がしたなあ。
とっても言ってやった感があった。原先生の二十年分の思いを込めた一言だよな〜…。
だから、有坂先生が、響を好きだと言ってくれて、よかった。母親はよくないだろうけど、有坂先生にとっても、響の傷ついた心にとっても、あの恋を引き摺り続けた原先生にとっても、有坂先生の告白は、救いだったと思う。
有坂先生が人を好きになって、好きって言えてよかったって…本心だと思う。
原先生は、こういう人なんだと思う。本当に、とても暖かい男なんだよな…。

海辺のキス……よかったよね〜…。
受と攻が原先生の中で鬩ぎ合っていたキスでしたね…まさに。上になったり下になったりどっちも上を譲らずに。
しかしごろんっと上下を返された時の原先生の驚いた顔がいいよね…いいよねー!!大興奮!!
っていうかね、原先生云々っていうよりも、ソラノが受じゃないんですよ、この子攻ですよどう考えても。だからきっと将来、原先生が譲ることになると思うよ私は。

…ということは要するに、セックスするというとこまでは行ってないんですね、だから受か攻かは分かりませんでした。
でもね、オレが先生の事を幸せにしてやる。
って、ソラノが言うんですよね。「原先生を幸せに」たくさん届いたその声に、明日美子さんは完全に、完璧に応えてくれたんですよ。ソラノが先生を、幸せにしてくれるんだってさ。
原先生きっと、そんな事言われたの初めてじゃないのかな。嬉しそうな顔してた。幸せそうな顔だった。照れくさそうな、初めての顔してた。可愛かった。
ソラノと手をつないで、空だって飛べそうだって。あの夢に見たみたいに。
は〜……泣ける〜〜。なにこの感動。体の奥底からじわじわじわじわ感じ入っちゃうよ…。何たる恋物語。不器用な男の、不器用な恋だったなあ。

はー…ほんともう溜息ばっかりですが。
そんで重要な話ですが、受か攻かっていう。
後書きに書かれていた、明日美子さんの周りで多々言われたという、原先生は○○ですよね!?って……だから、あれでしょ、私が去年からずーっと言ってる…わざわざ伏せてあるけど、いやまあ、答えは分かりませんから、私の妄想と願望ですから。
だから、ウ・ケ!!ですよね!?
ですよね??違う?違ってもいいです、私の中で応えは一つ…。

いや私、少数派だと思ってた…割といたのか…?
でもね、前も書きましたが、私は卒業生読んだ時点で原先生を受だなんだなんて全く思ってませんでしたよ、攻の中の攻だと思ってましたよ、疑うべくもなく。
けど、覆ったのは『空と原』からなんですよ。この連載を読んで、原先生が受に見えてきたのですよ。
って事はね、明日美子さんは、明らかにそれを意識して描かれていたと思うよ、空と原の原先生は、受臭かった!!
でもまあ、何でもいいとおっしゃられているので、私も何でもいいってことに…(嘘つけ)

んで、忘れてならないのはカバー下です。
卒業後の二人の様子がほんのちょっと描かれています。ちゃんと続いたんですね。三年弱、ちゃんと先生と生徒という関係で、好き同士で居続けられたんですね。ああ…幸せだ〜…。
ソラノくんは原先生の背を越せなかったみたいだけど…。越して欲しかったなあ。ハラセンが誰かを見上げるっていうの、見てみたかった。でもこれから伸びるかもですよね。
ああ…ほんっと…ほんっと、よかった。
これから恋人同士のあれやこれやがあるのだろうか。あああ…読みたい!
セックスするまで描いて〜〜明日美子さん描いて〜〜〜。

あのさ〜…こうなってくると…原先生はモーガンだよな〜…。
あの…いつも言ってしまうんだけど、『ばら色の頬のころ』って明日美子さんのマンガがあるんですけどね、『Jの総て』のスピンオフです。
『同級生』が始まったときに、この話で別れ別れになってしまったポールとモーガンを、別次元で幸せにしてもらったような気がする…って思ってたっていうのをどこかで書いたんですけども…勿論佐条が若いポール、草壁が若いモーガンです。でも、彼らが幸せになった今、原先生はもう一人のモーガンだったんですよね。永遠に幸せな二人を見ていなければならない、という。私は大人になってなお、ポールへの恋心を捨てられず、ポールが他の人間と幸せになるのを側で見ていなければいけなくて、自分は恋人も作らずに…そんなモーガンが悲しくて悲しくて、心に残ってしょうがないのです。
この話を見ていたら、原先生はもう一人のモーガンだなあと思って…大人になったモーガンを、今度は幸せにしてもらったような気がして、なんだかホッとしたんです。
っていうのはまあ、空と原には全然関係なくて私の心の中の話なのですが。

ああもう、名残惜しい。感想書き終わるのが名残惜しい。
思ったこと全部書けたかなあ??全部吐き出さないと次に行けない。秀良子さん読みたいの。だから全部吐き出しときたい。

あ、そうそう、CDになるんですってよーーーー!!!
しかもダブルミンツもだって〜〜〜!!!
ほんっとどうしますか??待ち遠しいものがこんなにできて、嬉しいね。
まだまだ生きていけるね、未来に楽しみが待っててくれてるとね。





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22日
言ノ葉ノ世界 * 砂原糖子  憂鬱な朝 3 * 日高ショーコ  オールモスト・パラダイス * 松尾マアタ 
THANKS!! 0420→   傷だらけの愛羅武勇(CD) * 彩景でりこ

以上の記事と携帯から拍手を頂きました。
どうもありがとうございました!

今日はさすがに1ページ1ページ読み返しつつじっくり感想を書いたので物凄い時間掛かっちゃいました、もう寝なきゃ。
けどさっきも書いたけど、秀良子さん読みたい…。
これを描かなきゃ読めなかったんです。でももう今日は寝ちゃうだろうなあ、今から読んだら徹夜になっちゃう。

しかし、今日の記事長いなあ、こんな長いの読んでくれる人いるのだろうか…。






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Catergory in [comics : な]中村明日美子 comments(5) -
Comment
ヨルコ says : at 2012/05/28 20:18
>はみさん

はじめまして、コメントありがとうございました!
我ながら細かすぎてほんと勝手に解説しているみたいですよね、楽しんで頂けてよかったです…。
やっぱり原先生受だと思った派ですか?原先生がソラノくんに甘えているところ、見てみたいですよね〜!
続き読みたいですね!オペラでちょこちょこ連載されるみたいなので楽しみです!



>朱さん

朱ちゃーーん!!コメントありがとう!!
抱きしめられる原先生の時、心臓カーッとなったよね!!!
ほんと、もっともっと続き読みたい読みたい!
これからどうなるのか、恋人同士になった二人と、恋人が側にいる原先生が見てみたいよね〜!
そして盛大に文字化けしてる朱ちゃんの顔文字も見てみたいけどね…(笑)



>ユカさん

ユカさんこんにちは!感想楽しみにしてくれて嬉しいです、ありがとうございます。
佐条はたぶん、あわ〜い憧れを原先生に抱いていたんじゃないかと思います。
それがどの程度の恋心かっていうと、本物かどうかは謎ですけども。
今後の連載、ほんっとに楽しみですね。
はい、ぜひまた遊びにきてください!



>ミヤさん

ミヤさんこんばんは!ほんと内容ぎっしり詰まってましたよね〜でももっともっと読みたい!
そうそう、ソラノがえらい男前で…!
草壁くんと佐条の話も可愛かったですよね、佐条のあとつけてる草壁くんも可愛いしカッコよかった〜。
相変わらず佐条の事大好きでなんだかありがたい気持ちです。
私もOPERA買っちゃいそう。既に物凄く本屋で迷っちゃってます〜。
ミヤ says : at 2012/05/25 18:50
お久しぶりです!
『空と原』読みましたよ!
もう…もう…!!!!
内容盛りだくさんでぎっしりで、でももっっっと読みたくなって、すっっっごくよかったです!!!!

原先生、私もずーっと攻だと思ってましたよ。
だって、佐条だったし有坂先生だったし^^;
っていうか、この本でも最初のほうは攻だったんですよね、きっと。
ゲイバーでソラノと会って、もしあのまま関係を持っていたら先生が攻だったんだろうなーと。
だんだん受っぽくなっていきましたけどね…ソラノが男前すぎて(笑)

草壁と佐条の、あのちょっとした話とかもすごく好きでした。
後つけてるとかホント…可愛い!
「帰したくないです」とか、読んでてうわーーーーーってなってました(笑)

これからオムニバス連載が始まるそうですね^^
楽しみすぎて、OPERA毎回買っちゃいそうな勢いなんですけど…我慢します。
ユカ says : at 2012/05/25 08:39
こんにちわ(^ ^)
ヨルコさんの感想楽しみにしてました〜
3ヶ月の娘の寝てる隙に本と感想を交互に読んでました。サジョー君てやっぱ先生のこと好きだったんですね…同級生の時はあんまりにも淡い感じだったので気のせいかと思ってたんですが。今度はOBでそれぞれの今後がみれそうですねー。またお邪魔させて下さい。
says : at 2012/05/25 02:33
ヨルコさーーーん!!!
あたしもずっと原先生は攻だと思ってたから、あの後ろからぎゅーの時に「(&#9694;&#8828;◎&#8829;&#9695;&#9694;&#3178;&#9695;&#9694;&#8828;◎&#8829;&#9695;) カッ」てなってあばばばばばばば!!!!!!ってなったよ!!!!

はあああああ、ホント二人の続きが見たいよね〜。幸せになってるのは間違いないだろうけど!!

なんか、いろんなお話が盛り沢山の濃い内容だったよね。お腹いっぱい!だけどもっともっと読みたい!!でも確かに幸せになれたよ〜
はみ says : at 2012/05/23 19:41
はじめまして!
私も同級生シリーズ大好きで思わずコメントしてしまいました。
なんだか感想というよりも解説を読んでいるようでとても楽しかったです(>_<)!
わたしも先生は受けだと思いました。
先生には攻めでいてほしい気もしますが、受けでソラノに存分に甘えてもらいたい気もします。
この2人の続きをぜひみてみたいです(^^)
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