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ティアドロップ * 麻生ミツ晃

好きですーーーーーーー!!!!!
ほんっとこの麻生さんのタッチ、何もかもが好きです。どこがどう好き…と言葉で説明するのがとても難しいんですがとにかく、このタッチが好きなんです。何もかもが悉く、"私が好きそう"な部類なんです、繊細そうな絵とか、紙面の色というのか、伝わる雰囲気とか、キャラの表情もいいし、台詞もいい。まあとにかく、絵は魅力ですよね、口唇がいい。服の皺もいいですよ、顔の影もいい。ストーリーを、そういう絵の雰囲気が凄く引き上げているんですよね、そんで全体通して受の健気さと一途さ、泣けますよ。

表題作なんかは、学生と年上の会計士の話で、かなり年下受なんです。
でもそんなね、年齢とか全然関係ない。とにかくこの、"恋している"感じが堪らない。ここにしかない一途な気持ちがたまらないです、最高に面白かった、何だかもう、恋しているだけなのに痛々しい。人を想っているだけなのに、ズキズキする。…ような麻生さんのアプローチなんですよ、凄い。私好み…。やっぱり間違いなくど真ん中突いてくる。

ちなみにこっちも最高だった麻生さんの一冊目。→ スイートビターキャンディ * 麻生ミツ晃 

以下ネタばれます。




表題作は出会い系で知り合う若い子と社会人の話です。
出会い系サイトで、自分の初エッチの相手を探している悠介という学生。過去に好きな人とうまく行かなかった事から、恋愛をするのを恐れていて、今度は軽く遊べるだけの相手が欲しいと思って、出会い系サイトで自分の理想の相手を探している。相当な高条件を掲示し続け、でもなかなか妥協できずにいたのが、この度やっと理想どおりの相手が待ち合わせ場所に現れた。悠介は勇気を出してその相手に声を掛ける。会計士のその人は優しい大人で、悠介の望むとおりに悠介を甘やかしてくれて、抱いてくれる。本気にならないと決めていたのに、その人を知れば知るほど悠介は彼に夢中になる。気がついたときには、もう好きでしょうがなくなっていた。

というところから始まる話なんですが…なんていったらいいんだろう、この切なさ…。
まず、出会い系サイトで、かなり身の程知らずな条件出して相手を探している男…というので、どういう男かと思うじゃないですか。でも実際悠介は、とっても幼い学生で、高飛車でもなければ、遊びなれているわけでもない。ただモノを知らない。ただ無知で、どこか純粋で、何も計算がない。ちゃんとセックスした事がなくて、理想の相手を探していた…まるで乙女のように、いざとなったら二の足を踏んで、遊んでくれる相手を探しているなんて言って、"遊ぶ"勇気がなかった。
そういう子だったんです。まずそれに、胸を打たれた。
ムードを知らない、慣れてないから、知らない相手とベッドにいて今からセックスをするというのに、まるで部活動の先輩と接するように純粋無垢に自分の憧れや自分の状況を語る。なんだかまるで、新しいバイトに物を教えるのに戸惑ってしまう先輩バイトのような気持ちで、彼を見守ってしまう。
あまりに毒がなく、あまりに裏がなくて、ストレートな言動に、面食らう。
幼い…。こんなに幼いのに、出会い系で相手を探して、理想の人に自分を抱いてもらう為に、行動していた…というのが私、何だか凄くズキンと来てしまったんです。
初めての自分じゃダメですか?って、相手の大人に問うんですよね、一生懸命。最後までやった事はないけど、自分でほぐしてました、それじゃダメですか?って、必死に。
この健気さ、無防備さ。
この子、放っておけないじゃないですか…。
なんかもう私、この必死さが痛々しくてしょうがなかった。

で、この子が選んだ会計士の大人、剛毅さんというのも、心に傷を負ったまま大人になってしまった男なんですが、この人は悠介の無防備さや一途さを、かわいいと思ってくれる。
悠介は彼に、遊んでくれる相手がいいと言うんですね。なので剛毅さんは、それじゃあ本気にならないように、悠介にあまり立ち入らないように、彼に都合のいい男でいようとする。
だけどお互いに、どんどん相手を好きになる。悠介ははなから、"遊び"で相手と付き合えるような性格ではないし、剛毅さんは悠介にほれている。
悠介が、もうはなから遊びで付き合うなんて無理そうなのに、案の定、決まりきった事のように相手を好きになるのが、読んでて手に取るように分かる。目に見えるんです。
可愛いし、健気なんです。

ところがこの相手の剛毅さんというのが、手ごわいんですね。
なんでかというとさっきも書いたように、心に傷を負っている。この傷が根が深い。自分の気持ちを表に出す事が凄く苦手な人なんです、萎縮して育ったので。一見優しいんだけど、相手の中に深く入り込む事を恐れるような人で、だからこんな幼い悠介には、分からない事が多いし、付き合ってもつかめないことが多くて、なかなかすぐに上手くは行かないという話なんですよ。

剛毅さんという難しい大人の男に恋をして、彼を理解しようとする事で、悠介は大人になる。成長して、彼に選んでもらえるような自分になろうとする。
二人が少しずつ成長する様が、この繊細な絵で描かれているんですよね、なんかもう…ほんとなんて言ったらいいんだろう、好きです。とにかく私が好きな感じです。

キスシーンが本当に美しいですよ。
そんで、キャラが幸せだと感じている絵は、本当に心の底から幸せそうに見えます。暖かく美しいです。
悲しいと感じている時は、身を切られるように悲しく見える。
悲しみが見えるので、その後に暖かさがやってくると、それが本当に幸せに感じる。

そんなようななんというか、綺麗さのある絵で、…静かなんですよね全体的に。この静けさはどこから来るんだろうなあ。激しい感情が描かれているのに、綺麗で静かだと感じる。

で、同時収録で違う話が二つ入ってるんですが、これがまた二つとも泣ける。面白い。とっても自分好みにキュンとします。ほんっと大好き。好きとしか言ってないな私…。まともに言葉で説明できないよ。

友人同士、ゲイとノンケの話。
お互いが好きなのに、怖くて思いを言い合えない。言えない気持ちが切ない。泣き顔が可愛い。ほんと一緒に泣いてしまうような泣き顔なんですよも〜。この話の受の子は本当に可愛かった。泣いた。

売れない役者とストーカーファンの話。
これがまた健気で泣けた…。なんなんだろうこのいじらしさ。胸が切られるようにいじらしい。痛くてしょうがない。顔を髪の毛で隠して、ストーカーしているような暗い男、売れなくてやけになっている役者。歪な筈なのに、凄く同情してしまう、二人ともに。こっちも凄い泣いた。
麻生さんの受の健気さ、突出した健気さだよコレ。
もうほんっとうに最高。

麻生さんのマンガ、もっといっぱい読みたいよ…!
今あれですよね、木原さんのCOLDシリーズのコミカライズやってらっしゃいますよね。これコミックスになるの本当に楽しみです。

そんで間違いなくこの一冊は私の中で最高でした。
最高すぎてどうそれを説明していいか、分かりませんでした。





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27〜29日
願い叶えたまえ * 西田東  是-ZE- 9 * 志水ゆき  だまって泣いているのです * 内田かおる  酒涙雨 * ホコ  是!!  10月CHECK!!  花は咲くか 2 * 日高ショーコ  永遠のボーイフレンド * 吉池マスコ  

以上の記事と携帯から拍手を頂きました。
特に今回も携帯からたくさん拍手を頂きました、どうもありがとうございました!

久しぶりの願い叶えたまえ…。タイトル見ると読み返したくなるんですよねえ…。
うーん今日読みたい!

ところでBLかどうか分からないけど云々…と言ってた岡田屋さんのマンガを今日読みましたが、最高に面白かったです!!!!




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Catergory in [comics : あ]その他 comments(0) -
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