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キミノート * ぢゅん子

出ましたぢゅん子さん。
雑誌でたまにぢゅん子さんの短編が入っていると、必ずキラっと煌くよい話なので、この一冊を凄く期待してました。
でもこうしてコミックスになってみると…うん、面白いは面白いけど、期待値の方が高すぎた感じはある…。
まあ、手放しでギャーっっって叫びたいほどではないですが、かなり面白かったです。
あのー…ほんと、このぢゅん子さんの短編、雑誌の中に入ってると、凄くコンパクトに纏まっていて、読みやすくてキュンッとして泣けて、本当に輝いているんですよ。
ああいう読みきりって絶対雑誌に必要だと思うよ、連載ばっかじゃなくて。

この本は全体の半分くらい、表題作二作とその他の短編一個を読んだ事がありました。
雑誌で読んだ時は、表題作のいじいじぐずぐずしている攻の子に、すーっごくキュンキュンしたんですが、こうして改めて読み返すと…ちょっとこの子いい加減にしたらどうだろう…と思えてきた…アレ?私のキュンはあれだなあ、瞬間沸騰冷却って感じだなあ。

でも全体的に年上受。表題作は同級生同士だけど、他の短編が全部年下攻で、ぅおおおお〜〜〜〜っっって感じでした。嬉しかった。もうほんと、理由はないです、好きなんです、年上受が!

以下ネタばれます。



表題作は高校生同士の恋の話で、攻が凄く泣き虫で純情な乙女みたいな子で、受の子はなんか…なんていうの、色っぽくてカッコいい子です。あ、爽やかって帯に書いてある、いや爽やかっていうのこういうの。凄い色っぽくて大人びた感じの子なんですよね。
宮坂は前の席の、色っぽくてカッコいい男の子、沢渡くんの匂いが好き。彼がいつもつけている香水の匂いが気になってしょうがない。だけど、匂いが好きという気持ちは、そのうち沢渡くん本人への気持ちへと変化して、彼が他のクラスメイトと話しているだけで嫉妬してしまうし、好きだと思うだけで涙が出てくる。一途で純粋な気持ちを打ち明けてくる宮坂に、沢渡くんの気持ちも動く。

というような話。
一話目はこうしてくっついて終わるという短い話なんですが、この後が凄く面白いんですよね。私海の話が凄い好きで。
付き合い始めて一緒に海に行ったのはいいけど、カッコいい沢渡くんは女子たちの視線を釘付け。だけど自分はスタイルもよくないし、地味だし、沢渡くんにつりあわない。勝手にいじけて、海パン姿にすらなれない情けない宮坂に対して、沢渡くんの方はというと、一緒に海に来ても全然楽しそうじゃない宮坂の態度に、自分と一緒にいたくないのか、自分の事嫌いなのかと不安になる。
この二話目が凄い面白いし、きゅーんと来るんですよ〜。
宮坂はほんといちいち情けないんですけど、沢渡くんはスタイルいい、筋肉も適度についてて綺麗な体なのに、自分の腹はぷよぷよしてる…脱げない!!みたいな。
不安になった沢渡が宮坂を誘ってエッチしようとしても、そんな事が理由で脱げないとかさ。まあ分かるけど、初めての女子とかならば。宮坂、あんた気が小さすぎるよ…!でもそんな気の小さなトホホなとこが、ちょっと笑えるというか可愛いとこで、あとそんなしょうもない宮坂を、沢渡くんは本当に好きで、こんなカッコいいのにこんな情けない宮坂の一挙手一投足に振り回されているなんて、凄く可愛い、いじらしい!
二人してボロボロ泣いててあ〜あ〜…て感じなんですけど、でも一緒に泣いてしまう、可愛くて。

そして三話目の宮坂も本当に情けなかった。
"情けない攻"を表す言葉ってあるの?なんかいろいろあるじゃん。なんか〜…誘い受とか、〜受とか〜攻とかさ。←日頃使わなすぎて全然思いつかない…。なんかカテゴリ分けする言葉があるでしょ、このような情けない攻をカテゴリ分けする時に使う言葉ってあるのかな。
まあいいんだけど、凄く情けない攻なんですよこの宮坂は。
勉強できなくて、でも同じ学校に進学したいから、沢渡君としては宮坂に勉強頑張ってほしい。だから一生懸命一緒に勉強して教えているのに、宮坂はやりたいやりたいばっかで全然勉強にならない。それで、厳しい沢渡君と擦れ違ってしまう。
という話なんですが、もう沢渡くんの健気で捨て身な宮坂ラブっぷりが、いっそ不憫でした…。もっといい彼氏いるんじゃないのかと思うほどに。
沢渡くんはほんと、いい男だね。可愛いし素直だし一生懸命で一途でさ。

高校生の時付き合ってた先輩後輩が数年後に再会する話。
これ一番好きだった…!こういう話、無条件に大好きだ〜。
高校時代、お互いを凄く好きで、なのに臆病で相手の気持ちをはっきり確かめられなかった二人が、別れてしまって数年後に出会う。数年間、二人はお互いの事を忘れてなくて、あの時こうしていれば…と、心に杭を突き刺されたまま年月を過ごしてきた。
再会したのが最後のチャンスとばかり、後輩は先輩に気持ちをぶつける。

十代の時の、変なカッコつけとか変な意地とか、臆病さとか、そう言ったものでたった一言が言えなかったばかりに、恋人を失ってしまった二人。その後悔が読み進むうちにじわじわ表れてきて、凄くよかった。後輩にどんな思いを抱いていて、未だにどれだけ彼の事を好きか、それがどれだけ重かったか。飄々としているように見える後輩の気持ちを、想像しながら読むのが凄くワクワクドキドキする感じで、短い話だったけど、凄くキュンとしました。いい話だったなあ〜。

高校生、部活の先輩後輩の話。
これも振り回される後輩がよかったなあ。セフレだったはずがいつのまにか先輩に恋している。我侭で勝手な先輩の心がずっと分からなくて、どこにあるんだろうと思いながら読んでいるんだけど、最後、ベッドに突っ伏して赤い顔をしている先輩の顔に、ズキューンってやられました。…可愛い!!

最後の話、これも我侭で勝手な先輩と、迷惑しつつも彼に密かに片思い中の後輩という関係の先輩受で、こっちは大学生同士。
これも、いい加減な先輩にいらっとしながらも、でもこのー…一方的な関係っていうのにやっぱりキュンと来る傾向にあるんですよね、この話も、無神経な先輩の言動に傷つく後輩の恋心が切なくて、やっぱキュンとなりました。

全体的にやっぱりキュンどころが抑えてある感じで、面白かったです。好きでした!




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Catergory in [comics : た]ぢゅん子 comments(0) -
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