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SM-スキモノ- * 天城れの

1月1日の朝8時頃。正月早々、起きてすぐ枕元に置いておいたこのマンガを読み始めました。まさしく2010年一番最初に読んだマンガ。

ところで泣きました〜。私これ買うの迷ってたんですけど、友達と買い物してて、これ面白かったって言うので即座に買いました。
天城れのさんって、エロギャグのイメージ凄い強いんですけど、ところがきゅんとするんですよね。この間の『息子がお世話になってます』もキュン泣きだったんですけど、今回のこの本に同時収録の葬儀屋の話も凄い泣きました。よかったです。天城れのさんキュンとする、という意見に友達が、「だよね〜!」と同意してくれたのが嬉しかった。そんな意見が合う人はなかなか出会えない気がするので。さすが類友だなあと。


以下ネタバレます。


 


表題作はタレント事務所の綺麗な社長と、売れない子持ちの若いモデルとの話で、これは雑誌で昔読んだ事がありました。これはまあエロマンガです。毛剃ってやったり、ちょっとした奴隷プレイ…?な感じもあったりして、まあこれはこれで楽しめると思います。

でもやっぱこの本の中で一番面白かったのは、一番長く入っている葬儀屋の息子シリーズです。これが切なかったんですよ〜。
葬儀屋一家の長男、巳継は人を信じる事ができない。なぜなら、身近な人がなくなった寂しさを紛らわせる為に、その場だけの慰めの相手として求められる事が多かったから。人間不信気味に陥っていて、生きている人間をすべて面倒だと思っている。
そんなとき、自分にそっくりな顔をした死体が運ばれてくる。彼の養父だという男の悲しみ方を見て、二人の関係を恋人だと思った巳継。巳継は死んだ青年の身代わりのように、養父の寛治と言う男と関係を持つ。自分は身代わりだと割り切っていたはずなのに、いつしか巳継の気持ちは寛治へと傾いていく。

という話です。人間不信で、誰とも恋愛なんかする気のなかった巳継が、誠実な男との関係で、彼を好きになっていく。せっかく好きになっても、自分は彼にとって死んだ恋人の代わり。そう思うと悲しくて苦しい。そんな気持ちを初めて味わう巳継が、いじらしくて切ないんですよ。傷ついた表情にいちいちキュンとしました。死んだ人間には勝てない…って、横向いて寝転んでいる後姿が凄い切なかった。冷めた男だったのに、泣いている顔は恋して苦しんでいる人の悲しい表情で、私も一緒に泣きました…。凄いキュンとしました。

それからこの巳継に弟がいるんですが、この子の恋の話も載っていて、これがまた泣けるんですよ〜凄い悲しかった…。根暗で真面目で人嫌いな弟に、高校生の時に恋人ができるんですけども、その子は凄く明るくて優しいいい子で、暗くって友達いなかった弟に、明るくあっけらかんと自分はゲイだ、付き合おう、なんて言って来るんですね。はじめはからかわれてるんじゃないかと思っていた弟なんだけど、その子と一緒にいるうちに気を許せるようになってきて、惹かれていって、初めてのキスもするし、セックスも知る。ところが…。

と言う話。凄い悲しかった…。
で、この弟が成長した後の話も載っていて、これがあったおかげで少し救われた。あの子とうまく行けばいいなあと思う。この子達の恋物語を読んでみたいです、いつか麗人で描いてくれないかな。

あと全然関係ない幾つか入ってるんですが、透明になっちゃう話が凄いキュンとしました。
学校中で一番の不良、親の権力を嵩に来て、誰も彼に逆らえないという、向かうところ敵ナシの美谷。そいつが、優等生に薬を飲まされて、透明人間になってしまう。誰も自分を見てくれず、誰も自分を構ってくれない。そんな自分が見えるのは唯一、自分に薬をもった優等生の国星だけ。
一人ぼっちの美谷は国星に縋るしかなく、今まで見向きもせず馬鹿にしていた男、国星の言うなりになって、パシリをしたり、性処理の相手をしたりするようになる。ムカつきながらも国星の相手をしている美谷は、それでも自分にとって唯一の相手、国星に惹かれていく。

という話。これが設定は確かにアホい設定なんですけども、なかなかにいいんですよ〜。これも凄いキュンとしました。美谷が、エリート一家の落ちこぼれで愛情に飢えているとか、あんなにつっぱらかっていたのも親の気を引くため、周りを手下どもで埋めていたのも寂しいから…という、まあ分かりやすいんですけど、分かりやすさこそれのさんの魅力でもあると思う、それに凄い可愛いんですよ美谷〜。国星の言いなりになっていて、理不尽な要求でも全部言いなりになるっていうのもエロいし、でも可愛いし、誰も自分を見てはくれないって、寂しそうに膝抱えてる姿とかもう、きゅ〜んとして…!国星もウケるんですよね、何考えてるか分からない感じが怪しくて笑える。

あと人気アイドルと堅物のおっさんの恋。これも切なかったです、これまたキュンとした。なんつう粒ぞろいのキュン短編。
真面目すぎるおっさんの不器用な愛情表現がたまんなかった。最後の最後でちゃんと素直になってくれるおっさんで、甘い事とか言えないんだけど、自分にできる精一杯で気持ちを伝えようとするところが凄く可愛い人だった。…受じゃないのだろうかこの人は…。見た目は確かに攻っぽいんんだけど、でも受け受けしいおっさんだったんだよな〜。そこがちょっと心残りでした。でもキュンと来て読みやすい良い短編でした。

あともう一個短編入ってるんですけど、これはまあ、笑えて可愛いって感じでした。可愛い子受けだったので私の好みじゃないんですけど、まあ他が面白かったので、その効果か割と楽しく読めた。

そんな訳で凄くいい短編集でした。
天城れのさん、もっとこういう切ない短編も描かれたらいいのにな。エロギャグも好きですけどね、童貞先生みたいなのも下品で笑えて、あんなもの描ける時点で十分素晴らしいと思うし、振り幅広いですよね。下品ギャグもキュン泣きも描ける。そしてエロギャグでもキュン泣きできる。すごいな!




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Catergory in [comics : あ]その他 comments(0) -
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