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好いたレベルはどれくらい * 館野とお子

かなり遅くなっちゃったけど館野さんの新刊の感想を書いておかねば。
まだ書いてない本がたくさんあるので急ぎ足で書きますが、久しぶりの館野さんの新刊、やっぱり館野さんの味は誰にも出せない素晴らしき館野さん…!!!と悟った一冊でした〜!ほんとなんなんだろ、この味。
こんなにシンプルなのに、なんでこんなオリジナリティが…あるんだろう?
読むたびに館野さんオンリーワン!!!って思っちゃう。はー…面白かった。


以下ネタばれます。


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運がいいとか悪いとか * 館野とお子

館野さんです!いや〜…一年一冊読めるだけでもありがたい館野さんの新刊。
もぉぉぉ〜〜〜…館野さんですよね!?館野さんだよなあ〜〜〜…。はふー…。

みたいなマンガで最高にやばかったです。はー面白かった。
つうかもう、こんなの絶対館野さんしか書けないし、いや別に変わった話じゃないんだけども、館野さんが描くとどうだろうこの個性!ほんと唯一無二だと思ってしまう、館野さんの魅力は本当にココにしかないよ!
や〜もう好きで好きでしょうがない。
読みながら、この良さっていうのは何なんだろうとずっと思ってて、何がどう面白いのか、言葉で説明したいと思うんだけど、どうしてもできないんだよな、言葉にできないからこそマンガなんだと思う、漫画を言葉で説明しようったって無理な話です所詮。

きっと要素は色々あるんだよなあ…。
例えば目つき。いつも言ってるけど、どうしてこうも皆冷めた目つきをしているのか。
でも、とってつけた感じがしないでしょ、いわゆる館野さんの漫画は雰囲気マンガではないんですよ、雰囲気マンガというのは、やたらと雰囲気ばかり作っているけど内容が薄いのではないかと私が思っているマンガのことですけども、館野さんの沈黙には絶対に意味があるんですよね、この沈黙も、目つきも、雰囲気を出すためにやっている感じがしなくて、とても必然だと私は思っていて、なんとモノ言いたげな視線であることか、背景には何かがある。あるけど別にそれを語ろうとしていないこの潔さと言ったら。凄いカッコいいと思うんですけどこのマンガの姿勢!

そんでこれもいつも言っちゃうんだけども、館野さんの漫画はほんとモノローグがいいんですよね。
少なすぎず多すぎず、印象的だけどポエミーではないんですよ。適度に冷めているんだけど、絶対に本気なんですよ。なんつうかなあ…真実だという感じがする。
で、言葉で語り過ぎないんですよね。言葉で語りすぎていないけど、足りないと思うほどでもない、これできっと十分で、言葉が足らないとしたらそれはきっと、キャラの目つきが補っていると私は思うんです。短い言葉たちの中に、きっと真実が隠されていて、しかしそこを読み取ろうと思うほどには主張してこないっていうか…ほんとちょうどよく綺麗に印象的で、凄いなって思うんです。
今回もそうだった。言葉がとてもよかった。

そんで、なんつうかこう…リアルだなあと思うんですよね。
リアルってなんだろう…。何にこう"リアル"を感じるのかなあ…。
本当に現実的ということじゃないんですよね、きっと空気なんじゃないだろうか。
動いていると思わせる、ここに在ると思わせる、生きていると思わせる…この空気感のなせるワザではないだろか。
館野さんのマンガの中って、まるで空気が動いているように感じるよ、緊張感で空気が動くのが分かるっていうか…やっぱ沈黙を描くのにとても長けている方なんじゃないかなあ…感情で空気が動く気がする、なんて。
いやひょっとして私がアンテナ張りすぎなのだろうか。
…でも、そういう要素が全て詰まっているからこんなに個性的なんだと思うんですよ〜。

はー…まあ色々言ったけどとにかく面白かったんです。
すーっごく面白かった、サラリーマン同士の話で、好きな人がいるけどノンケだし彼とどうこうなるなんてありえないからと、迫ってきたゲイの人となし崩し的にセックスする関係になってしまうという…。
悪いと良いがはっきりしていない、感情の合間を彷徨っているような感じなんだよなあ…面白かった。
加賀谷がカッコよかったな〜。

あとそうだ、館野さん絵がまたまた凄い変わってて、ちょっと驚いたんだけど、やっぱ読んじゃうとほとんど気にならなくなるなあ、作風が全然やっぱり館野さんらしくて変わってないから安心する。


以下ネタばれます。


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恋は思案のほか(CD) * 館野とお子

ドラマ,鈴木達央,前野智昭,吉野裕行,興津和幸

大好きな館野さんの大好きな話を、声優さんの中では割と好きな鈴木達央くんがやるというので、買ってみました。
とは言ってもあんまり期待していなくて、何故なら館野さんのこのタッチを、声ドラマにして何かこう…あの雰囲気を再現できるのかなあと、結構半信半疑だったんですよね。マンガだからいいって言うCDも結構あると思うし。
だから全然期待せずに買ったんですけども、これが意外によかった。

館野さんのマンガってこんなに台詞あったっけ?って凄い思ったんですけど、それは私の印象の問題だったのか。館野さんは沈黙とか眼差しがよくて、その印象が強いから。
あととにかく、このCD凄く丁寧でした。この原作自体、マンガまるまる一冊もないんですよ。短い話なんだけど、結構きっちりガッツリ細かいところまでドラマにしてあって、そのきっちり加減のおかげもあるのか、凄くいい感じにドラマになってた気がしたんですよね。
マンガ読み返して思ったんですけど、台詞の足りないところを上手い具合に少し足してあったりして分かりやすくもしてあるし、あとさっき気付いたけど、エッチシーン足されてますね…!?
あんまりにも違和感ないので、マンガ読むまで最後のエッチシーン、普通に原作どおりだと思ってたよ!けど原作にはないんですね、驚いた。
いや、凄く持田らしい台詞とかシーンになってるんですよ。違和感なかった本当に。

館野さんのキャラは目つきが冷めていて、その辺独特なんですが、冷めているのに雰囲気を作っているとか、カッコつけている感じがしなくてそれは凄く等身大だと思うんです。
私はそれが凄く館野さんの魅力だと思っていて、なのでそういうのってCDには出ないと思ってたんですよね。
で実際CD聞いてみるとやっぱり、マンガに出て来る人たちよりも当たり前だけど血が通ってて感情表現が豊かで、なんていうかな、逆に無音の威力って言うのはなくなったと思った。
だけど、なくなってしまって、お話として魅力を損なっているか…と言うと、不思議な事に、それはないと思ったんですよ。CDにはCDなりの、この〜持田と奥の感情が流れていて、それはそんなに原作と掛け離れているとは感じなかったんです。館野さんとはきっと媒体が違うからアプローチは全然違うんですけど、違うのに、物語から受ける印象が、マンガもCDもさして変わらない…と、いうところが、私凄く意外だったんですよね。
CDだけ聞いてもちゃんと、館野さんの描いた物語の雰囲気は出ていたように思うので、なんかホッとしたし、やっぱ原作に力があるんじゃないかと思った。勿論CDや声優さんの力も大きいんだろうけど、やっぱ原作いいんだと思う。

持田も原作よりかわいい感じになっちゃってるんだけど、でも持田のイメージとか普通っぽさを、もうちょっと立体的にしたらこんな感じなんだろうなって、実写にしたらこんな感じかなって感じで、血が通ったら可愛くなるだろうなという説得力があって……と、言うか鈴木達央くんって説得力ないですか、持田はこうなんだって言われたら、あそうか、持田はこうなんだって納得させられる感じがある。

あと奥がよかったんですよ。喋ってるの聞いていると凄く、奥の冷めた目つきを思い出したなあ。気難しい男って感じがして、扱いづらそうで、そんなにも扱いづらい男を、持田がマイペースに…本当に自分のペースで接していて、かみ合っていないっぽいのにお互い自分を譲らないとことか凄い面白いなって思ったし、
まあ、もうちょっと繊細そうな声のが奥って感じがするんじゃないか…って思わない事もないんだけど、まあ別に、そんな不満がある訳でもない。

あと樋口の人が凄いよかった。やっちゃった発言の時の、えええええええ〜〜〜っが一番よかった、樋口らしくて笑ってしまったよ。樋口って原作読んでも何考えてるか分からない感じで面白いんですよね、名わき役。

奥が鍵返せって言った時凄いショックだったなあ。ズキンって来た。そしたらいい具合の切ない曲が流れてきてちょうまんまと、なんかハラハラしました。

あとフリートークで、達央くんが、持田の普通さについて言及してくれていたけど、これも嬉しかった。
そう、持田の魅力は普通さ加減。原作読んで、"普通"と感じてくれた事が凄く嬉しかった、捉えてくれている感じがして。普通っていうのは、等身大って事ですよこの場合。その辺にいそうな、特別ではない当たり前の心の動きを持った、等身大の青年の心がそのまま描かれている、というところがいいんだと思うんですね。
あと、時間の経過により、少しずつ持田の気持ちが変わっていくのを表現しなきゃ、みたいな事も言ってくれていて、これも嬉しかった。
そう、この持田の一歩一歩の地道な心の変化も、このマンガの魅力!

声優さんが、私がこのマンガの魅力だと思っているところのものを、ちゃんと理解してくれている感じが凄く嬉しくて、だからこのCDに違和感がないのかなあと思ったりしたんですけどどうでしょうね。

まあとにかく、意外なほどよかったです。
こういう事もあるんだなあと勉強になりました。





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変わる世界 * 館野とお子

久々の館野さんの新刊。お・も・し・ろ・か・っ・た…!!!!
あ〜やっぱ館野さんだよなあ…この色あせない魅力…!!!すっごく寡作な作家さんですが、だからこそ一つ一つがいつまでたっても新鮮だし、何年経っても変わらない館野色がここにあって、90年代にセンシティブだと思って、きゅんきゅんしながら読んでいたそのまんまのものが、10年以上たってもまだここに息づいている感じがして、すごく感慨深かったです。館野さん全然変わらない。いつ何を読んでも面白い。館野さんを面白くないと思った事がない。
…っていうのはやっぱり、たくさん描かないからだろうか。冊数が少ないから必然的にそうなるのか…。一冊のクオリティが高いよなあ。凝縮されてる気がするんですよ。
それにもし、このテイストを頻繁に読んだらやっぱり読みなれてしまうかもしれないし、新鮮さもなくなるのかも。…いやでも頻繁に読んでた同人時代も読む本読む本全て恐ろしく面白かった…。
この間の『恋は思案のほか』が08年10月。今が10年4月。……このくらい間が空いているのが館野さんペースなのかな。もっともっともっと館野さんのマンガ読みたいけど、でもたまにしか読めないからこそ、この味が光るというのもあるかもしれない。

まあとにかく、面白かった!!!
やっぱ毎回毎回言うんですけど、館野さんは本当にモノローグがいいですよね。過不足がないんですよ。言い過ぎないし、少なすぎない。モノローグがありすぎるっていうのも難しいと思うんですよね、よほど言葉使いのセンスに長けた方じゃないと。でもなさすぎても分かりづらいし、雰囲気マンガっぽくなって万人受けしない気がするし。
そこへ来て館野さんは、しっかりモノローグがあるんですが、そのモノローグで説明をしないんですよね、ちゃんと感情を切り取っているんですが、説明しすぎないので、想像の余地があるでしょ。私に考える、感じる余地をちゃんと残してくれているモノローグなんです。その過不足ない、センスのいいモノローグを補足するのが、キャラの目つきなんですよねえ。
とにかく出てくる人の目つきが、いろんなことを物語る。
あっさりとさらっとした絵なんですけど、十分いろんなことを語っている。書き込んであるからって、丁寧だからって、伝わるかどうかというのは別ですからね。恋愛マンガなんだから、伝わってこなけりゃ意味がないでしょ何かしら。

まあ画面や絵にはかなり好き好きありますよね、ただ単に私の好みは、あっさりした白い絵と、白い画面だって事もあるんですけども。
むしろごちゃ〜って丁寧に書き込まれたマンガがちょっと苦手かもしれないです。基本的には、人の気持ちが伝わればいいと、こちらが何かしら受け取れればいいと思っているので、人が動いていれば十分かもしれない。かと言ってその人物が無駄な動きばかりしていると、それがまた台詞マンガみたいで稚拙さを感じるというか…って細かいことばっか言ってんなあ、すみません。

まあそんなことは置いといてとにかく、館野さんの白い画面が、好きって事なんです!

以下ネタばれます。


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Catergory in [comics : た]館野とお子 comments(2) -
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