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蛇とワルツ * 榎田尤利

いや〜面白かった!
もうこれが読みたくて読みたくて、これを読みたいが為にこのシリーズ読まねば!と思って前記事の二冊を読んだ訳なんです。もう一冊あるんですけど、それはたちまち最近行った本屋の幾つかでは見つからなかったんですよね。『獅子は獲物に手懐けられる』って奴ですけど、これは確か出た時から気にはなっていて、何回もあらすじ読んで本棚に戻した覚えだけはある。面白そうだと思ったけど、たちまち他が優先されてしまっていて、読む機会を逃してました。これもいずれ読みたいんだけど、とにかく、二冊読めば大体分かるだろうと思って、『獅子〜』は未読ですが、『蛇とワルツ』に手を出しました。だってもうほんっとこの本枕元に置いて常に眺めていたくらい読みたかったので。

…なんでそんなに読みたいのだ、このシリーズ一冊も読んだ事がないのに。
と、我ながら不思議ですが、まあ理由なんかないんです、表紙が凄くよさげだったからです。あらすじすら頭に入っていなかった、だってペットラバーズとかペットとかしつけとか言われても、なんの事だか分からないよ、全く世界観が分かってない頭でこのあらすじを読んでも、何等知識にはならない。なので全部ただの想像で期待していたのです、なんかこの〜…若くて色気があって食えなさそうな黒髪の攻男が、優しそうな年上を思い通りにしちゃいそうじゃないですか。きっとこの年上は、黒髪の遊び慣れてそうな若い男に色々困らされたりするに違いない、この年上は落ち着いていて頭も良くて何でも思い通りになるのに、この年下の攻だけはきっとこの年上の思い通りにならないんだよ、きっとそうだよ!………って全部想像ですけど、そんな風に思って、思っているともう面白そうで面白そうで期待だけが高まってしまってたんですね、そんでこの表紙の受男はきっと、凄く優しくて穏やかなあたしの好きなタイプの受だ!と思い込んでいたんですよ、でもあたしあんまりよく見てなかったんだなあ、これ今よく見ると、かなり攻顔ですね…??全然気付いてなかった、攻男ばかりに気をとられて、受男は完璧フィルター目でした。
あたしは大人しそうで優しそうだけど実は食えない受兄さんだと勝手に思っていたので、一番初めに『秘書と〜』を読んだ時、仁摩が攻顔だったのに驚いて、この攻顔の仁摩と、この本の表紙の受男が同一人物だと思えなかったんです。……が、今見ればちゃんとこの表紙の仁摩は攻顔だな…。
まあそんな訳で、『秘書と〜』を読んで驚いたんですが、同時に更に期待は高まりました、だってこんな攻っぽい男があの若くて色っぽいタトゥー男に絆されて抱かれたりすると思ったら、それは更にワクワクする展開じゃないですか、ほんっともう『秘書と〜』の後すぐに読みたかった。が、実際には我慢して、間に『犬〜』を入れました。やっぱ一応二つ読んでから、と思って。
実際蛇の方には犬の轡田さんがいっぱい出てきたので、先に読んどいてよかったです。

まあそんな風に期待して期待してワクワクドキドキしながら読んでたんですが、ほんっと面白かった!!!期待通り面白かったです、仁摩さんが可愛かったなあ、一見飄々としてる感じが凄く良かった、あと杏二のエロさも凄かった!いやもう見た目が…。
っていうのはやっぱり、志水ゆきさんの力相当大きいと思うなあ。


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はつ恋 * 榎田尤利

わ〜面白かった。夢中になってあっという間に読んでしまいました。先生受って言うので凄く楽しみにしてたんだけど、予想外な話だったなあ。
色んなところが凄く好みで…私好みなことがいっぱい書いてあったんですよ。賛成!と思ったり、反対!と思ったりしたんですけど、自分の頭の中にある言葉と理屈と世界観が似ていた。重なる部分が多かった。だから、読んでいるのが凄く楽しかった。何が良かったか、どこに共感してどこに反発したかっていうのを、もういちいち書くのが面倒だと思うくらい…こんだけ全部文字にして残そうとするあたしが面倒だと思うくらい、とにかくたくさんあって、読んでる最中にいっぱいいっぱい色んなことを思いました。
それから高校生の久我山が先生に恋をして叶えられないというストーリーが凄く好きで…これも私好みだった。とにかく色んな所が凄く私の好きそうな感じだったんです、苦しい気持ちになったり切ない気持ちになったり、理不尽だと思ったり、悔しいと思ったり色々したんですけど、そういう気持ち全部ひっくるめて、もうほんと面白かった。


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普通のひと * 榎田尤利

「普通の恋」だけ読んでみたくて以前買ってたんだけど、「普通の男」の方が手に入らず、最初がないならなんか読む気がしないなあと読まずに置いてあったんですが、今回二つを足して完全版になるというので喜び勇んで買って読みました。面白かった!

"普通の"というところをキーワードにしてあるように、二人ともノンケで、男が男に恋するということを考えた事もなく、それをなかなか受け入れられないという所で凄く悩むという所がとてもよかったです。ノンケが男に恋することが実際あるのかないのか私には分からないんだけど、でもノンケだと思っていたものが、男を好きになった事で自分の性嗜好に気付くって事はないことではないんだと思うから、その辺の現実に…できるだけ近付こうとして書かれたんだろうなあという感じがして、とにかく凄い好感があった。この気持ちがなんなのか、この気持ちは本物なのか、こんな思いを抱いていいのか、認めていいのか、踏み外していいのか、そもそも踏み外すってなんだ、自分の立っている所がそんなに正しくそこまでしがみ付いていなければならない場所なのか、自分達のしがみ付く"普通"とは、自分達が踏み外したくない場所とは、一体なんなんだ…。
と、言うところで二人とも悩む。その悩むところがとても地道に大事に描かれてある気がして、そこが凄く好きだった。
一話目の『普通のひと』なんて色気のあるシーンはほとんどなくて、新しい仕事に対して前向きに一生懸命向かい合っている三十過ぎた男が、した事のない恋をする、経験した事のない恋と仕事に悩む姿が描かれている。恋が何とか動き出したところで終わりという話なので、凄く凄く凄く地味な話なんですが、でもその地味さがとてもよかった。人の気持ちがどんな風に動くかとか、恋に落ちる瞬間、自覚する瞬間ってものが丁寧に書かれてあるんですよね。地味で刺激はないのに全く飽きずに面白いっていうのは、とにかく出てくる人にある程度のリアリティがある事とか、地味な話だけどなんかテンポいいとか、どんな風に仕事してて、失敗したり落ち込んだりするかっていう、恋愛と掛け離れた部分であっても凄く面白く感じれたって事とか色々理由はあると思う。
ただ、これはたぶん私の主観と偏見だから、このお話がどうこうって事じゃないんだと思うけど、私個人的に、恋愛ごとを他人に相談しまくる状況っていうのが、凄く信じられないんですね。真剣であればあるほど、赤の他人にその事を口に出して説明するのって難しいと言うか…恋愛小説はよく、友達に恋愛事を相談するシーンが出てくるんですが正直、私はそういうシーンが多ければ多いほど、なんか真実味がないなあという気がしてしまうんですね。それはだから、私がそういうタイプではなく、人に相談するって事に物凄く真剣みを感じないからです。だから私の問題なんですけど、この話はとにかく、未知の世界に踏み込もうとしている自分達の事を、人に話すことで進んで行ったりなんだりするシーンが多いので、その度にちょっと簡単だなあ…という感じがしてしまった。それで★5個つけませんでした。
が、読後感とかはでも★5の勢いで面白かったし好きでした。

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理髪師の些か変わったお気に入り * 榎田尤利

地味に面白かったです。派手な話ではないし、物凄く印象的な何かがあったという訳じゃないんだけど、物凄くすんなり読めてしまったし、キュンとしたし、ちびっと泣いてしまったり、出てくる人それぞれに何となく愛しさがあって、全体的にすごいうまい具合に纏まってていい雰囲気の話だったなあと思いました。
初めは割と、ああそういう感じ…?って…、主人公の子がないもの強請りで自分の現実を嘆く、目の前にあるものを見ずに遠くばかり見て、自分がやりたかったのはこんな事ではなく、自分はもっと他にやるべき事があって、自分にはできる事があって、今の自分は本当の自分じゃないとか、自分のやりたかった事はこんな事じゃないとか…若い世代がなんか常にそんな事言って逃避ってるような気がするそういう類の事を思ってる青年が、現実と甘えた自分を知っていくという、そういうある意味分かりやすい話かあ、ちょっと読むのめんどくせーな…とか思っていたんですが、ところがそれが面倒くさくなかった。確かにそういう話ではあったんだけど、この子の性格と、周りの人間と、幼馴染みの子の存在が、そういうありがちな現実逃避にイラつく暇を与えてくれなかったです。面白く読めた。

藤井沢商店街シリーズって奴の一番最後らしい。そのシリーズで私が読んだのは『歯科医の憂鬱』って奴だけなんだけど、たぶんキャラとか2人の関係性とかはあっちの方が凄く好みだし好きなんだと思うんですよね、この本にも出てくるけど優しげな年上の人が受で、攻の年下の奴が誠実でカッコよくって凄いキュンとした。年上の人が恋らしい恋をしたのが初めてで、年下のカッコいい子との恋愛に戸惑っていて、不安になったりしていて、そういうの凄く好みでした。なのに★5つつけてないっていうのを今見て自分でびっくりしたんだけど、でもたぶんお話的に★一個減らすだけのなんか引っ掛かりがあったんじゃないかと思うんですよね。この本も★4にするか5にするかで迷ったんですが、一個減らす理由が見当たらない。…ほんと読後感もよかったし、全体的に読み終わって、あー面白かったなあ…って思えて、好みのタイプの受の子でもないんだけど、単純で素直で凄くいい子で、この子の可愛さ凄く分かるし、何と言っても攻の子がよかったですよ。前半の印象と、後半の自分視点になった時のギャップが。珍しく攻の子の健気さにやられた感じがする。もう一人出てくる子もそれなりに私好きだったし。
とにかく凄く面白く読めました。

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愛なら売るほど * 榎田尤利

ちょっと前に読んだからどんな感想を抱いたか忘れつつある、面白かったのに勿体無い〜。すぐに書かないからこういう事になる。けど面白かったのは確かです。2作品入ってたんだけどどっちも面白かった。表題作は引っ込み思案で大人しく可愛らしい漫画家の泉が健気で可愛くって、胸がぎゅうぎゅう言った。同時収録の方は色眼鏡の人が色っぽくって不器用そうで、絆されて行く感じがとてもよかった。二つとも、いい具合に纏められていて、読みやすくって甘い。榎田尤利さんって凄い読みやすいなあ。そんでうまい具合にきゅんって来る場面がちゃんとあって、読後感がいいんですよね。この方の本たくさんありすぎて何読んだらいいか見当がつかないんですが、ちょびちょび読んでます。一応今のトコ、刑事、事件、ヤクザ以外を選んで…。

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