Archives by Month:
Archives by Category:

よろめき番長 * 依田沙江美

いや〜…面白かった。すっごい不思議ですっごい独特なんですけど、それが物凄い面白かったんですよね。何だろうこの話?とにかく独特だったので、もしかして好き嫌い分かれるところ…なのかな。
私はものすっっっごい面白いと思ったんですけど、こんな不思議な話を描けるっていう依田さん凄いと思ったなあ。不思議な話っていうか、別に変わった話ではないんですけども、普通の話なんですけど、ただこういうなんつうかな、こういうタッチをあんま読んだ事ないと思うんですよね私。だから凄い新鮮だったんですね。
私依田さんあんまり得意じゃない…と思い込んでいるのであんま読んだ事ないんですけど、もしかして物凄く嵌っちゃうものもあるかもしれないなあ…。今まで読んだ何冊かは、勇気と昇シリーズ以外は、よくわかんなかったんですよ。何冊か読んでよく分からなかった上に、可愛い子受なのでそれ以降買ってないという…。もうちょっと読んでみようかなあ。

って言っても今回のはなんつってもやっぱ、世慣れてない30歳が受だっていうところが、私が一番気に入ったところかもしれなくて…やっぱそこなのかな、物慣れない不器用でどうにもこうにも今まで生き難かっただろうなあという年上が受けるっていうのが、物凄いキュンツボでして、まあ結局そこなのかもしれません。

内容は、30歳のお茶屋の店員さんと、新聞社に勤めている年下の男との、まあ一応ラブなんですけども、とにかくこの30歳のお兄さんが、何ともまあよろめいております。ちょんっと押したらふらあ〜っと後ろに倒れそうな、放っといたら行き倒れそうな、何とも頼りない人なんです。他人と関わるのがとにかく凄く苦手…というような男の人で、自分の中に引きこもって30年…。
そんな男を、お人よしで元気で明るくてマメで優しい年下の男が好きになってくれるという話。この30歳の精神的引きこもりを、一歩外へ連れ出そうと若者が奮闘する話と言ってもいいのではないか。

まあとにかく、小さいとこがいちいち凄く楽しくて、独特で、新鮮だったなあ。面白かったし、凄くキュンとしたし、やっぱ泣けた…。

以下ネタばれます。


Read more...


拍手する
Catergory in [comics : や]依田沙江美 comments(0) trackbacks(0)

美しく燃える森 * 依田沙江美

凄く良かった。ほんとしんみり良かったし素直に楽しめた。
ほんとについ昨日読み返して感想書いておいたのがちょう正解だった。依田さんは難解だ…という先入観が物凄くあるからこそ、この話は分かる、理解した!…という思い込みが、私には必要なんです、物凄く神経質なマンガの読み方をしてしまうのでどうしても。
これまでの話において自分なりに一回答えが出ていたのと、お話的にも、昇と勇気の間に何かしらの行き先が、2巻の時点で見えて終わっていた事で、とってもすっきりした気持ちで読めて、ストレートに楽しめたなあ。魅力満載だし、勿論依田さんの味…遠くの核を察しなければいけない感じ、とても予想外に文学的なモノローグがひょっこり入ってきて、それに思わず惑わされそうになる感じ…とか、そういうのも、難しいと思わずに、綺麗だと感じられたし、スッと頭の中に入ってきてくれて、遠いはずの答えも近くに感じたりして………って、まあごちゃごちゃ言ってますけど、全て自分の内面の話なので、その他の方にはさっぱりどうでもいい事なんですけどね、とにかくとても良かったです。

それで、ほんと昨日書いたそのまんまの感想を、やっぱりこの3冊目でも感じて……。
どうしてこんなにも、現実的なんだ……。ズルさや馴れ合いが、あまりに赤裸々なので、とても身につまされるし、キュンとしないし、ドキドキしない。劇的な展開が何にもない話だよなあ……。いや、昇と勇気、二人以外の人間には割りと劇的な展開があるんですよね。だけど二人の間は殊更普通だ、波風が立たない。立たないように配慮してるんだよなお互いに。気に食わない事があったとしても、最終的にこの人を離したくない、今の生活を壊したくないから。愛情ばかりではない小狡さとか、保身とかさ、臆病さとか、そう言ったものだって、今の生活を手放したくない理由になっていて、だけど、そういうのが汚いか、悪いかというとそうではない、それは現実なのでね。現実をね、いいだ悪いだ言って一体その先何があるわけ、いい悪いじゃないんだよな、誰かと一緒に暮らすと言う事は。感じる事も分かる事も気付く事も必要だけどね、とりあえず今を生きる、今目の前の人を認めてやる…という事がどれほど大事かっていうのはね、やっぱ人生かけて分かって行く事だと思うんですよね。
…昨日同じような事散々書いた気がするけど、もうほんっと、この3冊目になると、前の二冊よりも、その辺の昇の考え方や生き方やなんかが、とても分かりやすく書かれてて、昇を凄く愛しく感じたし、勇気も同じ、とても可愛くてさ、いいなあって思ったなあ。
勇気を鬱陶しく思ったり可愛く思ったりする昇の気持ち、身勝手さ。…分かるわ…分かりすぎる。喧嘩するくだりなんて本当に身につまされる感じ、でも喧嘩長く続かないっていうのも、うんうん頷いてしまった、もうほんと全然飾り気がない、このマンガ。
この二人の関係の赤裸々加減に、とにかくいっぱい共感して頷いてしまうし、全然キラキラしてないけど、こんな風に一緒に暮らして行く現実を想像できると凄く嬉しいし、幸せな気持ちになれる。

あと前回までよりも、二人の関係が安定しているせいもあるのか、チビ絵とか可愛い絵が多くて、二人がお互いの愛情を疑っていなくて落ち着いた顔をしているので、笑っちゃったり可愛いと思う瞬間も多かったんですよね。特に昇はほんと、前回までよりもとても人間味が増していて、繊細さとか、ダメなところとか、凄く表れていて分かりやすかった。それは勇気との距離感のおかげもあると思うんですけどね。

以下ネタばれます。


Read more...


拍手する
Catergory in [comics : や]依田沙江美 comments(0) trackbacks(0)

真夜中を駆けぬける/千の花 * 依田沙江美




前も簡単に記事書いてるんですけど、もう出ないんだろうなと諦めていた『美しく燃える森』が出たのを記念して、久しぶりに読み返してみました。
ので、感想書いとこうかなあと。前さらーっとしか書いてないので。

新刊は予定通り行けば、明日の夜あたり買いに行けると思うんですよね。待ち遠しい気持ちをこうして昇華させようという作戦です。

ん〜…で、やっぱ凄く独特だと思った。依田さん自体が独特な作風だと私は思っていて、実はこの本以外あんまりよう読まんのんです。一見難しいと思います、依田さんのマンガ。複雑なんです、気持ちの描き方が。私なんか凄く単純というか、自分のルールに沿わせるやり方でしか物語を読めないので、異質なもの…あくまで私にとって異質なものということだけど、自分ルールに沿わないものがやってくると、凄く自分の中に入れるのに時間が掛かるんですね、分かりづらくってしょうがない。
依田さんは凄く難しいです。あの〜…中心にある核の部分に行き着くまでの回り道が、物凄く複雑で、遠いんですよ。
それを楽しめれば凄く面白いんじゃないかと思うけど、楽しめなかったり理解できなかったりすると、つまらないと感じそう。
この真夜中〜シリーズ以外も、幾つか読んだ事があるんですけど、私どうしても読みづらくて、パッと何かを感じるというところまで行き着かないんですよね、なので最近はもう依田さんを読もうとチャレンジすらしていないです。気にはなるんだけど、今んとこまだここを乗り越えられていない。

しかしこの本はもう何度も何度も読み返している本なので、まず分からないって事はない。で、こうして時間経って読んでみると、なるほどなと思う部分がいっぱいあって、凄く客観的に見つめられた気がする。
こういうとこが分かりにくいのか、とか、こういうとこが良いのか、とかこういうとこが独特なのか…とか、これが味なんだなとか、こういう描き方ってめずらしいなとか、このモノローグこのことか、とか、これってここに掛かってたのか…とか。なんかいっぱい分かった!分かった!って思いながら読んだんですよね。分からないと思っていたことがいっぱい分かった気になった。

…私、普通にストーリー楽しめないのだろうか。
これが、できないんですよね。もう性分というか、こういう読み方しかできなくて、自分の中の引っ掛かりを正しながら読むんですよね、前も書いたんですが、理解した理解した理解した…という連続でマンガを読むんです、小説もです。なので、一個分からない…と引っ掛かると、そこを正さない限り前へ進めないという、しちめんどうくさい読み方しかできない。
依田さんのマンガは大抵、分からない分からない分からない…と進むんですが、時間置いてこうしてじっくり読み返すと、とっても分かった気になった。…気になっているだけかもしれないけど。

以下ネタばれが入るかもしれない感想です。


Read more...


拍手する
Catergory in [comics : や]依田沙江美 comments(0) trackbacks(0)
with Ajax Amazon