黒猫の憂鬱 * 猫田リコ
ちょっとずつ読んでいる猫田リコさんです。まだ持ってないのがいっぱいあると思うと嬉しいなあ〜。
これはシトロンから出たコミックスですね、表紙見ると何となく麗人っぽいけど、リブレでした。
短編集で表題作のほかにもお話幾つか入ってるんですが、やっぱりどれもこれも面白かったなあ。
表題作が猫耳ついた男の子の話なんだけど、そのほかにも幾つか猫耳の話が入ってて、全部同シリーズなのかなと思ってたら、全部全く違う世界のお話だった。けど主人公は猫耳少年。
でも、どれもなんだかちょっと切ないんですよね、寂しくて可愛いんだけど、どこか凄く皮肉があって、実は残酷な事なのに、さらっとあっさり描かれてあるっていうのが猫田さんの味なんですよね〜。どんな設定でも、さらりとキュートに描いてしまう。
以下ネタばれます。
泣き顔ミマン * 猫田リコ
猫田リコさんの新刊ですが、すーっごいよかった〜!!なんっかもう、泣いたわ〜…。
やっぱいいわ、やっぱいいです猫田リコさん。猫田さんの良さって、なかなかうまく言葉にして言えないんだけども、読んでるとほんと、心がきゅっとなるんですよね。可愛いんですよね。
心情を詳しく言葉で書いてあるような類のマンガじゃないんだけど、そこかしこに漂う、存在とか気持ちとかのいじらしさが、きゅっと来るんですよ。私、こういうのに泣けてしょうがないんだよなあ、あんまりにも可愛くって…。
今回の話、年下受だったんですけども、猫田リコさんの話は、どっちがどうでも関係なく、気持ちがいじらしくって可愛くってキュンとします。
今回の話も、年下の受の子、凄く一途で真面目な子なのに、凄く不器用で好きな気持ちをうまく相手に伝えられなくて、だけど、小さな事を喜んだりするその表情が、純粋で、とても愛らしくって、そういう顔見るとまた泣けてくるんですよね。
すっごくよかったです。
以下ネタばれます。
黄昏バス * 猫田リコ
新刊新刊の時期ですよね、私もそわそわしているのですが、例によって大抵発売日かその次の日くらいまで忘れているのですね。大体ね、25日発売とかだと23日頃まで覚えてワクワクしてるんだけど、24、25日くらいですっぽり忘れてしまって、26日の夜くらいにいきなり思い出すっていう、そういうパターンが多いですね、なんなんだろうこれいっつも。
そんな訳でいつも行動が遅いため、新刊を新刊の日に手に入れられないという…。もう本屋で買うことは大抵諦めているので通販が多いんだけども、最近は通販も早いので、割とタイムラグが少なくて済みますよね。
えーとたぶん私は明日あたりには読めるのではないかと踏んでいます。
…そんな新刊事情は置いといて、今日も猫田リコさん。
いや、いいんですよ猫田リコさん。嵌ったのがほんと遅くて最近です。良さは前々から知ってた筈なのになあ、こういう味作品って、自分に合う時期と合わない時期ってあると思うんですよね。
…って、こう長年色々読み続けていると思います。
きっと私には、今、なんだなあ。
猫田さんは本当にいつもタイトルがいいんですけども、これもいいね。『黄昏バス』だって。
これ表紙もステキです、しら〜っと並んでいる男二人、なにか思うところがありそうですよね。この微妙な距離の間に、きっと何か物語があるんだろうなと思わせます。
けど中身は表題作が一番短かった気がするな。
私が一番好きだったのは温泉の話でした。
以下ネタばれます。
仕方ないミーくん * 猫田リコ
タイトルがいいですね〜。仕方ないミーくん。
遅まきながらちょっとずつ読もうと思っている猫田リコさんです。
この間読んだ オレの男に手を出すな * 猫田リコ がすっごくよくて感激したんだけども、この本もとてもとてもとてもよかったです。
この世界観…おとぎ話みたいなのに皮肉だらけで、だけどいじらしい気持ちがいっぱいで、可愛らしいのに、割とキツくて、でも全体的に凄く明るくて…画面暗いんだけど、出てくる人たちとかお話しは凄く明るいっていうのが、なんとも言えず猫田さんです。
短編集ですが、どれもよかったです。
表題作もよかったし、貧乏な先輩の話もよかったな。足の悪い幼馴染みの話もよかったなあ。
どれも何だか、ろくでなしといじらしさがぶつかっていじらしさが勝っているという感じで、ろくでなしもいじらしさもどっちもなんだか可愛かった。
以下ネタばれます。
オレの男に手を出すな * 猫田リコ
すっっっごい、よかった〜〜!!
私意外にも猫田さん買ったの、初めてかも。…いや、一冊くらい実家にあるかもしれん。がとにかくそのくらい買ってないです。なんでかって…なんでだろう?
作風は麗人にてえらい前から知っているし、いっつも雑誌読んで泣くくらい感動していて、買って裏切られる事はないだろうと知っていた筈なのに、なんでかコミックス買うまで行かなかったんですよね。
これこないだ本屋行って、どうしても何か一冊読みたくて、これがあったので、ふいと気が向いて買ったのです。
いやほんと、ほんともっと早くちゃんと買えばよかった〜…。
泣いた〜…。
これ短編集なんだけど、半分くらいは雑誌で読んだ事がある奴なんですよ。どれもすっごくよくて、好きだった話だったから、当然今回読んでも凄くよくて、泣けました。
…だから、なんで今まで買わなかったんだろう?
不思議でしょうがない。なんかタイミングとか…あるよねそういうのってね…。
猫田さん、ほんと不思議な魅力ですよねえ…。
泣けます。
画風が絵本みたいっていうか、おとぎの世界みたいな感じなんですよね。
あんまりリアリティのない絵柄で、かわいらしいんだけども…勿論可愛い話もあるんだけど…それ以上に凄く皮肉が効いてたりとか、痛ましかったりとか…なんでか凄く寂しい気持ちになって…切ないような気持ちになったりだとか…そういう風には一見見えないけど、読んでみると凄く色んな感情が詰まっていて、グサッと来ます。案外に棘を含んでいるんですよね。
けどあくまで淡々としている。この淡々としたスピードで、これだけのものを見せてくれるのって凄いと思う。全部短編だから、凄くあっさりしているんだけど、笑いながら平気で毒を吐くような、なんかそういうブラックさがあるんですよ。面白いです〜。
もう決めた。猫田さんを集める!
以下ネタばれます。