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囀る鳥は羽ばたかない 2 * ヨネダコウ

四月にヨネダコウさんの待ちに待った嬉しすぎるコミックスが出ると知り、これはその前に囀る〜2巻の感想を書いておかねばとなりました。

一巻の感想はこちら→
囀る鳥は羽ばたかない 1 * ヨネダコウ

これもこの間やっと読んだのですが、面白かったですね〜。
このできあがった世界にゾクゾクしますね、男たち全員一見無表情に見えるんだけど、物言わない顔の皺一個に全部意味があるような気がして、含みだらけで物凄い雰囲気が重い。
けどこれもいつも言ってるけど、ヨネダコウさんって、意味のない沈黙がないんですよね。その沈黙の一個一個にちゃんと意味があって、その伝えたい意志みたいのが、はっきり言葉にできないまでも何となく伝わっていて、それがこっちが受け取る作品の雰囲気になってますよね。
やっぱりすごい演出家というか、うまいな〜って今更ながら唸ります。
これ特に言葉の少ないマンガだし、主人公たちが強烈なトラウマ持ちで、自分の本音を言わないというより、本音に気付いてないようなところがあって…気付いていたとしても絶対にそれを認めようとしない、みたいな。
なので、主人公が言わない気持ちを読み取らないといけない…逆に言えば表現しないとこっちには伝わらない、みたいな難しさがあるような気がするんだけど、ところがよく表現されてありますよねえ。でも言い過ぎてなくて、やっぱり想像の余地がある。

こういうのってセンスなのかなあ。ヨネダコウさん凄いよな〜。
はー…四月の新刊……小野田出口!!!!


では以下内容についてネタバレます。

 


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Catergory in [comics : や]ヨネダコウ comments(2) -

NightS * ヨネダコウ

ヨネダさんのこないだ出た短編集ですが…やっぱ面白かったーーーー!!!!
いや〜…よかったなあ、3つ話が入ってるんだけど、どれも凄くよかった。長編も面白いけど短編もこんなに面白いなんて…ヨネダさんのマンガ力…すげー…。

そして何が凄いって…装丁が…豪華で…。
なんすかこの豪華さ。出版社の気合の入れようを感じるカラー尽くし。短編ごとにカラーの見開きの扉が…。しかもこれカバー外してください、中もカラーですよ?アリ?アリなの?なんかもう、この一冊でお祭りみたいなんですけど…!!
何回も言うけどヨネダさん、数年前に一冊出したっきり何年もコミックス出してなかった方なのに、久々に出したこの一冊でこの扱い…ふわわわ〜…別格だ〜。
んで、実際読んでみるとまた、中身がいいもんね!?むしろこの豪華さが浮くくらい、しっとりじんわり堅実に、いい!恋愛模様がとにかくいい!なんていうか…作風、地味だよね?
地味…っていうか、なんつうんだろ…。うまく言えないんだけど…物凄く丁寧でゆっくりで、日常で、受け入れやすいというか、読みやすい。

私たぶん少数派だと自分で思うけど、ヤクザもの苦手なんですよね。単語が頭に入ってこないんですよ、理解するのにも受け入れるのにも時間が掛かるんです。
そこへ行くとこの間の『囀る〜』なんていうのは珍しくすんなり、苦手意識を思い出す間もなく読めて、それまた凄いなって思うんだけども。
でもとにかく苦手なので、ヤクザモノってなるとちょっと身構えてしまうんだけど、でもこの短編集の同時収録のように、高校生、働く男……という、得意分野…得意ってすんなり読めるって意味ですけども、そういう私の得意分野の話に来るとね、ヨネダさんの良さを凄く実感できるんですよね、これだな…って。
まあそれも私にとっての良さ、なんだけども。

私にとっての良さ、という点で言えばやっぱりね、気持ちが丁寧に書いてあるのに、丁寧に書いてある雰囲気がない…というのが、カッコイイとこだなって思うの。凄くスタイリッシュだなって思うんですよね、マンガが。凄い雰囲気いいし、カッコよすぎてまるで雰囲気でごり押ししてるように見えるんですが、実は全然雰囲気マンガじゃなくて、凄く丁寧に気持ちを追ってストーリーを描いているんですよ。
書くべき事はきっちり書いている。
なのにそう見えないっていうか、愚直さを感じなくて、カッコよく見えるっていうの…センスなんだろうなーって思う。
最後の話なんかたぶん、ヨネダさんが書かなかったらもっと…なんつうかな、もっと凄くベタ〜っとした話になるんじゃないかなって思うんですよね。
でもヨネダさんが書くと、なんかこう、切なくて、薄闇で、その切なさもカッコイイ…感じがする。
…なんかうまく言えないんだけど、とにかくセンスある人だなって、ほんと感心しきりでした。


では以下ネタばれます。


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Catergory in [comics : や]ヨネダコウ comments(2) -

囀る鳥は羽ばたかない 1 * ヨネダコウ

面白い…。面白かった…。やっぱ凄いわヨネダコウさん。たった一冊で大騒ぎされただけあるよ、やっぱ実力者っていうか…上手い、面白い。すんごい面白い!

何がこんなにいいんだろうなって凄く考えるんだけど…やっぱ絵じゃない?うまいとかうまくないとかそういう事じゃなくて、すんごい雰囲気ある男を描かれるんですよね、とにかく男って感じがする。"感じ"がすればいいんだから。で、綺麗でしょ〜。絶妙に男で、絶妙にBLとしての色気があるというか。ちょうどいいラインって感じがするなあ、大勢の人がこういう男っていいよなあ…って思う男を描くというか。
立ってるだけで雰囲気あるしね、表情がいいよね。それもさ、物凄く動く訳じゃなくて、むしろ表情動かないんだけど、だからそこも絶妙なラインなんだと思う、無表情に雄弁に語らせる力があるというか。
そんで描きすぎてないので、こっちに想像させる余地があるじゃないですか。
私はやっぱり、想像する余地があるマンガっていうのが好きで、私の想像次第でどんだけでも奥を読めるし、深くもできる。そういうマンガって好きなんですよね。
けど、それってやっぱ書き手の力がいるんじゃないかなあ、足りないって思わせずに、想像の余地がある、奥行きを感じるって思わせるのって。

で、私これタイトルだけ何回も見聞きした事あるけど全然読んだ事はなかったんですよ。印象的なタイトルでヤクザものらしいというので、どんな話なんだろって思ってて、思って思って思ってるうちにえらい面倒くさい話なのではないか…?囀る…ってなんて読むか分からないし………。
と、囀るのせいで余計になんか物凄い面倒くさい話を想像しちゃってたんですよね。でも読んだらちゃんと分かりやすくてホッとしたー…。

囀る、読めた?


では以下ネタばれます。


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Catergory in [comics : や]ヨネダコウ comments(6) -

どうしても触れたくない(CD) * ヨネダコウ

今頃?て感じですけどこれは、私がまだまだBLCDデビューの頃に聞いた1枚で、『美しいこと』の後くらいに聞いたんですよね。凄くよくて驚いたんです。『美しいこと』はほんと感動して、これが私の意識を大分変えましたが、でもまだまだそんなBLCD聞こうなんて思ってなかった私が、他のもいいかもしれない…と思い始めたのには、この『どうしても触れたくない』が大いに役立っています。

勿論この話原作もとてもいいんですが…原作の感想はこちら→
どうしても触れたくない * ヨネダコウ

原作が好きだから、頭に入っているからってのも大きいけど、やっぱり2枚にした事が功労賞だと思う!
2枚組みってやっぱ丁寧なんですよね。原作のディテールを壊さないように表現できる余裕がありますよね。1枚のって物足りないのが多いと思う中、マンガ原作を2枚にしてくれるっていうこの気合の入り方。小さいエピも、オマケの書き下ろしもちゃんと全部CDになって、出口と小野田のオマケ編も入ってますからね、とっても充実した一枚だと思うよ、それにエッチシーンが控えめなのも原作の雰囲気に沿っているし、こっちのがリアルだと思うし…。
で、声優さんの雰囲気が本当にぴったりで、私はこの中に出てくる主要な役柄の中では一番出口さんの声と演技が好きで、初めて聞いた時は例によって何度見ても声優さんの名前を覚えられなかったんだけど、出口さんの声が好きなあまり覚えた。野島裕史さんです!!!
この人私、ちょー好き!友達に聞いても地味…とかしか言わないんですけどそうなんですか?
よくわかんないけどとにかく好きです。役によって全然雰囲気が違って、性格が変わって聞こえるのが凄いです。どんな役にも嵌っているというか、地味に自分の声に役をひきつけていると思う、だって声自体は凄く癖があるというか、わたしあんまりノーマルな声だと思わないんですけど、でもどんな役をやったって、野島さんの声、というよりは、その役の声に聞こえるんですよ。私が聞きなれないせいかもだけど、いつも同一人物だと思えないのが凄いなーって。

以下ネタばれるかもしれない感想です。


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色のある世界 * ヨネダコウ

after 9,10 hours * ヨネダコウ の続きです。

これまた切ない恋心がダイレクトに響いてくるのに、何とも暑苦しさのない、特別ではなく等身大の、静かに染み入るような恋の話で、素晴らしいと思います。

以下ネタバレるかもしれない感想です。




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Catergory in [comics : や]ヨネダコウ comments(0) -

after 9,10 hours * ヨネダコウ

ヨネダコウさんの同人誌です。9と10で前後編二冊分。
ずーっと同人誌の感想をネットで書くことに何となく抵抗があったのですが、考えてみればまあ、プロの方のオリジナルの話の感想を書くことは特に問題ないんじゃないかと最近思い始めました。
ということなら、もう書きたいものは山ほど…。でもまあ、ほどほどが良いと思うので、ほどほどを心がけつつ、物凄いメジャーどころを。

これ凄いと思うのは、CDになってますよね…!?同人誌がCD。なんかこう、あたしの古い価値観からではとても、一体このような事がありえるのだろうか…という、同人誌をアンダーグラウンドだと思っていた世代なんですよ、だからね。あたしこのCDの事があってから、ちょっと考え方変わったんですよね、それほどメジャーにして良いものだったのか…っていう。それの感想書いて一体何の問題が?…って、ほんとこれが切っ掛けだったと思う。
このCDは実は友達に聞かせて貰ったんですよ。で、凄くよかったです。あたしが今まで聞いたCDの中で一番いいと思ったのはやっぱ『美しいこと』『愛しいこと』なんですけど、この『どうしても触れたくない』はその次に好きです。物凄く良かったんですよ、聞きやすくて、マンガの雰囲気を凄く大事にしてる感じが伝わってきて、ちゃんと全体的な色が、グレーというか、セピアというか、静かな切ないCDでした。あの〜受の人の声が凄くよかったんですけど、出口さんの声も凄く好きで、声聞いてるだけで片思いの切なさが伝わってくる感じで、明るいのに切ないっていうか。彼よかったなあ、名前がわからんのんですけど。
CDの感想も書こうかなあと思いつつもズルズル結局書かずに来てしまいました。


で、えーとこの同人誌。
こう、読んでて胸が本当に、ぐぐぐーっと押し潰されそうになるような切なさがありますよね〜…
あっさりした絵に、あっさりした展開なんですけど、ヨネダコウさんって何がいいんでしょうね、何かが凄くいいよね。なんだろうね。
あたしは思うんですけど、まず目がいいですよね、眼差しが。前も書いたんですけど、何かを含んでいそうな眼差しに、ちゃんと意味があるのが凄いっていうか。意味のない沈黙がないんですよね、雰囲気が凄くいいんだけど、雰囲気マンガではないでしょ、ちゃんとその、行間に意味があって、黙っているその人の目の奥に、心が見えるところが、それが良さの一つではないかなあと思う。
あと、会話とか言葉遣いも上手いと思うんですけどね、若い頃はそうも思わなかったんですけど、こういうのはセンス先行でもやっぱりダメなんですよね、ダメって言うかあたしが嫌いなだけかもだけど、何年も前は、センス先行上等だって思っていて、センスのないマンガ大嫌いだったんですよね。でも今は、勿論、センスの良さはあって欲しいんだけどそれだけじゃなくて、"実"が欲しい、それよりも。
ヨネダコウさん、言葉遣いのセンスも凄くいいんだと思うんだけど、その言葉にちゃんと重みを乗せる事ができる力があるんだと思うんですよね、表情の描き方とか感情の描き方、見せ方とか、ストーリーもいいしね。そういうの、総合的に凄く勘がいいというか、それこそほんと、センスの問題かもな。

しかしこの内容、同人誌にする前に、この出口と小野田の話は、ぜひ出版社が欲しかったところじゃないのだろうか。コミックスにしたらどんだけ…って思うけど…。まあ色々事情があるのだろうか、タイミングずれて、やられたーっ!!って感じなのだろうか、先読めなかったーっみたいな。あたしが出版社の人間だったらちきしょうーっって思うだろうなあ。まあそんな余計な事こそどうでも…。

そして全然内容の感想を書いてないっていう…。
それで大体もう、内容の感想書く前に満足して終わってしまう場合が多々あってほんとどうなんだろうと思います。でも今日は元気なので書く。

以下ネタばれるかもしれない感想です。




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